煌めく星の向こうへ

宝塚は我が心の故郷。今や宝塚は遠くなり人生折返し?てから声優吉野裕行さんに突然魅せられました.。.:*ෆ気軽に絡んでね!

タチヨミ−第七巻−③

2020年09月27日 11時44分00秒 | オレ推し(よっちん&あんぼむ)
『タチヨミ』続き


📖『あの音。』作:深緑きいろさん
「あのね」と読みます。今年1月の第6巻にも入っていた演目ですが、その時は上演回を観てないのでお初でした。
司会者が「本日の奏者、1人目は…」とおごそかに紹介し、
紹介された奏者はおごそかに上手から登場し、センターにセットされたマイクまで進み深々と一礼し、「音」を表現し、また深々と一礼して袖に履ける。
「○×様のあの音、でした。」とおごそかに締めるコーナー。

伊藤さんが置鮎さんを紹介する時に甘噛みしてしまって…言い直したんだけどグズグズで面白かった回がありました!
伊藤さん可愛いな〜

吉野さんが、あの音を表現された場面に遭遇する機会が今回どらっとには残念ながらありませんでした…(´・-・`)。
いや、正確には22日の昼にそのチャンスはあったのですが、その日は気温が急に下がったので自分、ちょっとお手洗いが近かった…はい、すいません、トイレに離席しました。
同じ日の夜、千秋楽ですよ?こちらは司会を演られてました…どらっと、やっぱりトイレ行きました…ごめんなさい。
ちょうど換気中タイムで、会場のドアは前回、ロビーから会場の中が見えて、司会をする吉野さんの姿を目にした時、何故か足がすくむ…という。。。だって会場明るいんだよ…ほんと抜けてすいません。
毎回抜けてたわけではありませんので許して下さい。
今回、舞台展開中何回か換気タイムがあって、ここが比較的長くてトイレに行きやすかったんですぅ…。


📖『雨のしゃぼん玉』作:三ツ矢雄二さん 脚色:松野太紀さん
登場人物は弟、姉、番頭の3人。
演者の他に本体を演じる役者が3人。
弟も姉も着物を着ている時代。
姉が何かの理由で蔵に閉じ込められて生活している。姉も弟も互いに顔を合わせた事がない。
そんな姉の世話をする番頭。
「ぼくの番頭さん」…な弟。
摩訶不思議な愛憎劇。

岸尾さんがご自身の配信サイトでおっしゃってたのを聞いたのだけど、解釈は自由。演じる側の解釈も自由だし、見る側の解釈も自由。
岸尾さんの弟、3回とも観れたのですが、毎回違っていて、岸尾さんご自身からその解釈を簡単に説明されてたのだけれど、なるほどな、と思い、観た側にも腑に落ちる部分が明確になりました。
ふぅ…ほんとタチヨミ面白いな〜。

さて、そんな解釈自由なこの話し、これが歌舞伎バージョンと2パターンありました。

松野さんが凄かった!
通常バージョンでは弟、歌舞伎バージョンでは姉を演じてらっしゃるんだけど、台詞は別の役者さんが喋るのでそれぞれの方に合わせて動きなんかもちょっとずつ違うの。
演者さんが、声を当ててる感じもするんだけど、松野さんも息を合わせて演技されてて、見る回増える都度、凄いな〜凄いな〜って感動してました!

この話。
初回観たのが歌舞伎バージョンだったんだけど、映画館だったので姉の声の役者さんが最初映らなくて、松野さんの姉の動きにハスキーな声が被さってて
うわぁ〜色っぽい、誰だ?…なんて思ったら推しも推しの吉野裕行さんでした。吉野さんの演技が凄すぎて、たまに「えっ…?これ誰?」ってびっくりする事ある。そういう意外性がいつも吉野さんの演技はあると思うの。
「ねえ、お前…あれは弟の声なんだろう?」 
とか、
「外に出たいんだよぅ…出しておくれよぅ」
って甘えた声を出したり、
番頭に駄目です、と拒絶されると
「お前はなんて酷いんだ、私は外に出たいんだよ!!」
と逆ギレしたりの感情が急降下に変化する表現も見事だった。
そのうち、松野さんの動きに吉野さんが声を当てているのか、吉野さんの声に松野さんが動きを合わせているのか、絶妙なバランスで…映画館からだと動きに声を当ててる感じに受け取れる映像だったけど、とにかくいつの間にか一体化して見えました。
歌舞伎バージョンだと、どちらかというと声を当ててる感じなのかな…?
正解はないと思いますが…。

とにかく降板表しっかり見てなくて、吉野さんの姉にびっくりしたけど、展開が早くてさらにどんどんびっくりしてって…ひぃー(๏_๏)な展開な話しと演出でした。

姉も番頭を慕い、弟も番頭も慕い…。
番頭はどうだったんだろ…。(おそらく弟とは関係を持っていたと思うが)
顔を合わせた姉と弟はうり二つで、最初は弟に勝気な態度を取った姉も、弟の殺意に一変して恐怖におののき
だれか、だれかぁーここから出しておくれーだれかぁー!
と取り乱しながら、刺された時の断末魔的な叫びが…もう…(言葉にならない)。
そしてこの日の弟の岸尾さんの、
殺してやる…からの姉を刺し、番頭さんを…の刺しっぷりが、狂いっぷりというか…怖かった…デス。
怖くて泣いた。

岸尾さんの解釈を知って、だからこんなに怖かったのかと納得。それで自分がちゃんと受け取れてたと言う事がなんとなく嬉しいくもあります。

で、吉野さんが弟を演られた日は通常バージョンで、なんか松野さんの表現も今まで見たのと違う気がして、弟の狂気というか、自分そっくりな姉を抹殺したはずが、いつの間にか姉に取り込まれてしまった風で、
♫しゃぼん玉飛んだの歌を冒頭と最後にも歌うんですが、この歌がまたコワイ…
なんでこんなに怖いんだよぅ…(((;°Д°)))…と映画館のイスにジリジリと縮こまり、弟が、最後に静かに笑い声を上げた時、ついにイスの手すりにしがみついてこ、こ、コワイ…って恐怖で泣いたよ。
冒頭、僕いくつ?って思うくらい純粋無垢な坊っちゃんだったのに…あれ、幻!?ひぃー
って感じでした。
怖くても泣くどらっと…ばばあになっても泣きグセ直らないぜ。

吉野さんの弟については、もう少し書きたいので別に。



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コメント
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