2022年9月 京都童心の会 通信句会結果
お彼岸に台風
金澤ひろあき
9月のお彼岸三連休。よりによって台風が来ると言うのです。句会の会場の喫茶店も、どことなくいつもより人が少ない感じ。外出を控えているのでしょう。
京都駅に行くと、窓口にものすごい人の列。高槻の地震で混乱した時以来かな。JRが明日運休になると言うので、並んでいるようです。
私も定期券を買いたかったのですが、諦めて山科まで行って購入です。
帰りのコンビニやお店、棚に商品が僅かです。台風前に買いだめしているのでしょう。
台風やコンビニの棚からっぽに ひろあき
皆さんの選です。
選者 真・・野谷真治 白・・白松いちろう
辰・・蔭山辰子 ひ・・金澤ひろあき
硯・・中野硯池 巡・・青島巡紅 須・・三村須美子
さ・・岡畠さな子 加・・野原加代子 真理・・岡畠真理子
○野谷真治
1 ミストシャワー一瞬の天使 ひ 白
2 月夜の闇食卓れもん 加
3 ルビ付けるネオンの嘘 巡 須
4 内閣改造左膝痛
5 天気雨坂の下の人
○青島巡紅
6 法師蝉奥之院に眠る武将達 須
7 卵持つ黒アゲハ蝶呼ぶ供花
8 枯れ尾花父と呼ばれることもなく ひ 白 真
9 心臓の音を手で聴く本番前 (特 真理)ひ 白 加 須
10 閉じた唇開いた唇より雄弁な夜 真 須
11 夕焼けに向かって走る球児達 (特 辰)白 加 真理
12 風立ちぬ濃い珈琲の夜明け前 加 真理
13 特攻隊の母と呼ばれた富屋食堂の女将
14 いくつになっても心の奥底の金太郎飴 (特 ひ)(特 白)真 須
15 又汗かくねと笑み風呂入るカップル
○野原加代子
16 虫の声秋の夜長に鳴き響き
17 赤とんぼ群れて飛びしや風そよぎ 加 真理 須
18 つる高し咲きて可愛し朝顔や 真理
19 猫じゃらし孫が遊びし肌ふれて ひ 真 加
20 墓まいり父母の影あり故郷や ひ 加
○白松いちろう
21 頭から笑いがこぼれていくシャワーヘッドの進化
22 忍び寄る足音 異形細胞再発 (特 ひ)巡
23 甲子園に届いた陸奥大合唱はでかい 加 須
24 また書き換えられる酷暑日は今日も続く 須
25 風の変化の一瞬を逃さない蜩の一声 真 加 真理
26 アプリ、アプリとスマホ迷子は日が暮れる ひ 須
27 アゲハチョウ明るくなった新しい庭の散歩道 真
28 みんなで平和ぼけクロアチアに静かな朝
29 めだかの学校を創ろう蚊のいない朝日が昇る
30 蚊に刺された赤い丘ふたりで昼寝 真 巡
○三村須美子
31 梅花藻の織りなす流れきらめけり 白 加 真理
32 釣り堀の鱒を釣り上げ怖がる子 巡 加 真理
33 前髪をつむじに束ね鱧揚げる
34 スポイトで猫に食べさす残暑かな ひ 真 巡 加
35 雲の峰良寛坐像は佐渡見つめ 巡 加
36 完熟待つ鳥と取り合ういちじくかな ひ 真 加 真理
37 絡み合い両岸をなめ尽くす花野かな
38 浅黒の腕ひんやりや今朝の秋 巡
39 彼岸花くわ持つ父母の畑遠し (特 ひ)(特 加)白 真 巡 加
40 虫の音や猫はどこだか出かけおり ひ 巡 真理
41 茎ごとに一輪づつの芙蓉かな 白 加
42 巨星墜つ雨日目がけて大根蒔く
○金澤ひろあき
43 持ち歩く不器用詰まっているカバン (特 真)白 須
44 ぶらんこ漕ぐいつまで働くいつ休む 白 加
45 梨の甘さ分け合う介護する人受ける人 (特 巡)(特 須)真 辰 加 真理 須
46 シンプルな夢が良かった昭和の紙芝居 白 真 加
47 打ち上げ花火で終わりそうだ国葬も 巡 須
48 日本の挽歌なのかコロナ下の国葬
49 子供番組子供と見た日のかき氷 真 加
50 人類の片道切符どこまで行ける 白 加
51 明日の私達かもしれない砂まみれの難民 巡 加 須
52 入院を告げたあと間が持たないカナカナカナ
53 数字だけにされている戦死者もコロナも 真 巡 加
54 別れ道突然夕立来るように 加
55 世界嫌われ者図鑑に載るぞ侵略者 巡 加
56 コロナ戦争なんもかんも値上げの秋 白 真 巡 須
○蔭山辰子
57 ウクライナ台風コロナ物価高 ひ 真理
58 今日からは梅干しごま塩で倹約し 真理
59 我慢して扇風機かけ過ごします
60 衿もとの汗ももかゆく冷房つけ
61 ほのぼのと満月うれしい数分間 白 加 真理 須
62 十五夜ようやく秋が来たのかな
63 秋はまだまだまだ先のセプテンバー
64 七十年女王様どうぞ安らかに ひ 白 巡 真理
お彼岸に台風
金澤ひろあき
9月のお彼岸三連休。よりによって台風が来ると言うのです。句会の会場の喫茶店も、どことなくいつもより人が少ない感じ。外出を控えているのでしょう。
京都駅に行くと、窓口にものすごい人の列。高槻の地震で混乱した時以来かな。JRが明日運休になると言うので、並んでいるようです。
私も定期券を買いたかったのですが、諦めて山科まで行って購入です。
帰りのコンビニやお店、棚に商品が僅かです。台風前に買いだめしているのでしょう。
台風やコンビニの棚からっぽに ひろあき
皆さんの選です。
選者 真・・野谷真治 白・・白松いちろう
辰・・蔭山辰子 ひ・・金澤ひろあき
硯・・中野硯池 巡・・青島巡紅 須・・三村須美子
さ・・岡畠さな子 加・・野原加代子 真理・・岡畠真理子
○野谷真治
1 ミストシャワー一瞬の天使 ひ 白
2 月夜の闇食卓れもん 加
3 ルビ付けるネオンの嘘 巡 須
4 内閣改造左膝痛
5 天気雨坂の下の人
○青島巡紅
6 法師蝉奥之院に眠る武将達 須
7 卵持つ黒アゲハ蝶呼ぶ供花
8 枯れ尾花父と呼ばれることもなく ひ 白 真
9 心臓の音を手で聴く本番前 (特 真理)ひ 白 加 須
10 閉じた唇開いた唇より雄弁な夜 真 須
11 夕焼けに向かって走る球児達 (特 辰)白 加 真理
12 風立ちぬ濃い珈琲の夜明け前 加 真理
13 特攻隊の母と呼ばれた富屋食堂の女将
14 いくつになっても心の奥底の金太郎飴 (特 ひ)(特 白)真 須
15 又汗かくねと笑み風呂入るカップル
○野原加代子
16 虫の声秋の夜長に鳴き響き
17 赤とんぼ群れて飛びしや風そよぎ 加 真理 須
18 つる高し咲きて可愛し朝顔や 真理
19 猫じゃらし孫が遊びし肌ふれて ひ 真 加
20 墓まいり父母の影あり故郷や ひ 加
○白松いちろう
21 頭から笑いがこぼれていくシャワーヘッドの進化
22 忍び寄る足音 異形細胞再発 (特 ひ)巡
23 甲子園に届いた陸奥大合唱はでかい 加 須
24 また書き換えられる酷暑日は今日も続く 須
25 風の変化の一瞬を逃さない蜩の一声 真 加 真理
26 アプリ、アプリとスマホ迷子は日が暮れる ひ 須
27 アゲハチョウ明るくなった新しい庭の散歩道 真
28 みんなで平和ぼけクロアチアに静かな朝
29 めだかの学校を創ろう蚊のいない朝日が昇る
30 蚊に刺された赤い丘ふたりで昼寝 真 巡
○三村須美子
31 梅花藻の織りなす流れきらめけり 白 加 真理
32 釣り堀の鱒を釣り上げ怖がる子 巡 加 真理
33 前髪をつむじに束ね鱧揚げる
34 スポイトで猫に食べさす残暑かな ひ 真 巡 加
35 雲の峰良寛坐像は佐渡見つめ 巡 加
36 完熟待つ鳥と取り合ういちじくかな ひ 真 加 真理
37 絡み合い両岸をなめ尽くす花野かな
38 浅黒の腕ひんやりや今朝の秋 巡
39 彼岸花くわ持つ父母の畑遠し (特 ひ)(特 加)白 真 巡 加
40 虫の音や猫はどこだか出かけおり ひ 巡 真理
41 茎ごとに一輪づつの芙蓉かな 白 加
42 巨星墜つ雨日目がけて大根蒔く
○金澤ひろあき
43 持ち歩く不器用詰まっているカバン (特 真)白 須
44 ぶらんこ漕ぐいつまで働くいつ休む 白 加
45 梨の甘さ分け合う介護する人受ける人 (特 巡)(特 須)真 辰 加 真理 須
46 シンプルな夢が良かった昭和の紙芝居 白 真 加
47 打ち上げ花火で終わりそうだ国葬も 巡 須
48 日本の挽歌なのかコロナ下の国葬
49 子供番組子供と見た日のかき氷 真 加
50 人類の片道切符どこまで行ける 白 加
51 明日の私達かもしれない砂まみれの難民 巡 加 須
52 入院を告げたあと間が持たないカナカナカナ
53 数字だけにされている戦死者もコロナも 真 巡 加
54 別れ道突然夕立来るように 加
55 世界嫌われ者図鑑に載るぞ侵略者 巡 加
56 コロナ戦争なんもかんも値上げの秋 白 真 巡 須
○蔭山辰子
57 ウクライナ台風コロナ物価高 ひ 真理
58 今日からは梅干しごま塩で倹約し 真理
59 我慢して扇風機かけ過ごします
60 衿もとの汗ももかゆく冷房つけ
61 ほのぼのと満月うれしい数分間 白 加 真理 須
62 十五夜ようやく秋が来たのかな
63 秋はまだまだまだ先のセプテンバー
64 七十年女王様どうぞ安らかに ひ 白 巡 真理