京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句(自由連句)「捨てられた」の巻

2022-10-27 07:57:40 | 俳句
フリー句(自由連句)「捨てられた」の巻
捨てられたハムスター抱き動物病院 青島巡紅
*ハムスターを診てくれる場所は少ないそうです。行く前に電話して確認したそうです。
手のひらに包む小さな命の熱    金澤ひろあき
離す前に指をくすぐる石の記憶   巡紅
ピラミッド王はこの世を棄てたまう ひろあき 
宇宙の旅に飽きたと隕鉄の刀語る  巡紅
鬼の腕斬った闇夜に紅葉散る    ひろあき
夕陽受け沖向かう船の開かぬ瞳   巡紅
琵琶法師平家のその後を語り継ぐ  ひろあき
狼も親子で食べるブルーベリー   巡紅
*アメリカ・ミネソタ州北部のボエジャーズ国立公園での調査の結果、野生のブルーベリーが豊作な時は一週間の食事のうち80パーセント強がブルーベリーだった。
閑けき日一品多くなるレシピ    ひろあき
残せない一品に下剤いるなと    巡紅
ムリすんな残せばいいよ年だから  ひろあき
花も茎も右に倣えの彼岸花     巡紅
秋雨の風を伴う夕暮れに      ひろあき
傘一つ二つの肩が笑ってる     巡紅
ハロウィンのサプライズを相談中  ひろあき
警官に大目玉喰らう血糊カップル  巡紅
*数年前実際にあったそうです、深夜の花見小路で。
鏡見て初めて愚行に気づくとは   ひろあき
精一杯頑張った結果の大裏目    巡紅
リベンジを果す来期の開幕戦    ひろあき
見返り美人になる寝床冬の朝    巡紅
視線の先に銀杏ハラハラ      ひろあき