京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

人生の約半分

2020-01-26 08:45:24 | 俳句
人生の約半分
             金澤ひろあき
 童心300号が完成しました。予定より遅くなり、すみません。これから発送を行い、皆さんのお手元にお届けします。
でも、こんなに長く続いたのですね。私の人生の約半分です。せっかく作ったので、そこに載っている皆さんの作品鑑賞などをじっくりやろうと思っています。
  人生の約半分の風狂始末     ひろあき

獅子 こま犬

2020-01-24 11:18:28 | 俳句
獅子、こま犬
                  金澤ひろあき
 京都国立博物館で、「獅子、こま犬展」をやっています。口をあけているのが獅子、口をとじて角があるのがこま犬です。
 獅子はライオンのことで、中国や日本にはいなかったので、姿だけがインド、西アジアから入ってきたのだそうです。
 神社の前に置かれていますが、もとは外国のものだったのですね。
 西アジアでは、宮殿の門にライオンの彫刻がほどこしてあったそうです。
 エジプトでは、人面でライオンの体のスフインクスになります。インドではナラシンハという神がいて、こちらはライオンの頭に人間の体です。スフインクスの逆ですね。
 ライオンは強いので、王者のシンボルになったようです。
 会場には明恵上人ゆかりの高山寺のものがあり、見入っておりました。
  獅子像の永久に虚空に吼えている    ひろあき

境目の闇

2020-01-23 08:05:23 | 俳句
境目の闇
           金澤ひろあき
 夕暮れに桂川にかかる桂大橋に行きました。西京区と右京区の境目になります。境目にかかる橋です。そういや、この世とあの世の境は「三途の川」とやらでしたね。
 あの世ではないのですが、冬の夕暮れ。あっという間に暗闇に沈んでいきます。水の面の光の残りが、すっと退いていきます。北山の稜線と空の境目が闇にかき消されます。
 大きな愛宕山も小さな私も、闇の塊になり、シルエットのように浮かび上がります。
  境目の闇浮かび上がる ひろあき

夢の茶席

2020-01-22 07:59:29 | 俳句
夢の茶席
           金澤 ひろあき
 久しぶりに京都国立博物館に行きました。
 最初の展示が、野々村仁清の深青色の茶壺と、光琳、乾山合作の絵皿です。嬉しいですね。
 古田織部のゆがみのある黒茶碗、小堀遠州所持の真成釜、牧谿(もっけい)の墨絵もあり、豪華な茶席ですね。とはいえ、実際は各階に分かれて展示されていますが。
  一月の夢の茶席の博物館   ひろあき


同じ道

2020-01-21 08:01:23 | 俳句
同じ道
           金澤ひろあき
 センター試験の激励で、京都大学正門に行きました。
 京阪電車で出町柳駅まで。そこから東へ歩いて百万遍へ行き、南に下って京都大学正門前に。この道は私も若い頃、よく歩きました。あの頃、夢も不安もありました。
 今年受験する若い人たちも同じように、夢もあり不安もあり、同じ道を歩いているのでしょうか。
 同じ道を通って来た者と、これから通る人たちが、同じ冬の中にいるのです。
 春を呼びたいですね。
  冬の道通って来た者通る者 ひろあき