サザエさん症候群ってあるよね。
サザエさんという番組をたぶん四半世紀は観ていない自分でも、その感覚は分かるし果てしなく共感する。
特に、仕事が尋常ならざるレベルで辛くなったここ2年は、日曜夜の憂鬱を心底味わえている。
振り返れば、私にとってサザエさん症候群的な気分を象徴する原体験は、なぜかこの曲なんだよね。
マドンナのボーダーライン。
日曜の夕方の時間。あれはおそらく中学生のころ。
ラジオから流れるこのボーダーラインという曲を聴きながら、翌日からの憂鬱な一週間を憂いていた。
不思議とあの時の自室の光景まで記憶に蘇る。
とってもブルーな音楽だと、厨房の私は心に刻んだ。
あれ以来、日曜の憂鬱と言えばセットでマドンナの歌声とメロディーがついて来る。
私にとってのサザエさん症候群。
そんな私、ここ数ヶ月の日曜夕方の定番は、ピーター・バラカンさんのラジオ番組だ。
洋楽にはまっっっったく疎い私だが、ゆったりまったりしたピーターさんの語り口と音楽が、物憂げな時間帯のバッググランドミュージックとして心地好い。
ピーターさんのラジオと言えば、二十年近く前の一時期NHKFMのウィークエンドサンシャインを聴いていたことがあった。
当時、親しくなりたいと思っていた女性のおすすめがこの番組だったんだっけな。
ジャンルは問わず、音楽に興味を持って音楽に詳しい(拘りがある)ひとは話していて楽しいと思う。
えーと、なんの話だっけ。
ああ、ボーダーライン。
いや、ブルーサンデー。フグ田サザエ。
いい歳した老人となった今では、お酒に頼る事が愚かなる憂鬱撃退法と気付いてしまった。
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