マーラーの4番、生での鑑賞は初めて。
振り返るとこの人生、マーラーの交響曲については、1番の一部を演者として体験し、1番と2番と4番と5番と9番と大地の歌の実演に触れたことになる。
なんと素晴らしき人生か。
しかし悔いはある。
可能なら6番と7番はこの眼で見たかった。
4番。
マーラーの交響曲の中では小振りで、小品感が漂う。
長大な交響曲の中間楽章みたいな第一楽章と、長大な交響曲の中間楽章みたいなフィナーレ。
それはあたかも、いつの間にか何処からか訪れていつの間にか始まっていて、いつの間にか終わっている。そんな物語の一部分とさえ感じる。
ふわふわと、天国にいるみたい。
それでも、随所随所に顔を見せる悪魔的なフレーズ。
ほんとは残酷な童話のように。
高関さんの指揮は、いつものように思いがけない解像度を目の前に提示して頂ける。
あ、こんなパートが裏で動いていたんだ、みたいな。
そして、頻出するクラリネットやオーボエのベルアップ!
マーラーの面目躍如。
視覚的効果ましましである。
単純に、動きを追っていて楽しい。
ソプラノの中江さん。
天上の世界に暫し浸らせていただいた。
天使でもない私なのに。
サン=サーンスのピアノ協奏曲。
私はサン=サーンスの第4番が何故か激しく好きなのだが、この第2番もキャッチーだよね。LUOさんの神業にブラボー。すごい。息子より年下じゃねえか、、すごい、、
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