竹内正浩「地図と愉しむ東京歴史散歩 地形篇」 現地訪問

2013年10月22日 00時00分00秒 | 巻二十九 街歩き
カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩 地形篇 (中公新書)
クリエーター情報なし
中央公論新社


シリーズ三作目。

今作は、地図を平面上だけではなく立体的にとらえている。
陰影のついた掲載地図がイメージ把握の助けになっていてとても良い。

東京の町は坂が多いと言われていて、確かにそれは感じていたんだけど
具体的にどこら辺に「山」があって「谷」があって
その地形が人々の生活にどのように関係していたか、という話がよく解った。
相変わらず地図を片手に読み込む。だから読了まで時間はかかる。


高貴・裕福な人々は高台に住んだ。下々の人々を見下ろすようにして。
麻布界隈にしても四ツ谷界隈にしても品川界隈にしても
そこらへんの対比がおもしろいな。
東京で高台のイメージは思いついても「谷」っていう発想は正直見逃していた。
今じゃビルが建ちまくってなかなか把握しづらいのかな。


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…ということで、10月20日の東京遠征に合わせて本書のネタを訪問してきた。
冒頭の写真は新宿区若葉。
本書ではぼやかして書かれているが、
所謂○民窟だった地帯だ。もちろん昔の話。

四ツ谷の駅から迎賓館脇を下っていく。
確かに、陽から陰、動から静という感じに雰囲気がガラッと変わる。
中央線・首都高をくぐると当該地域。
現地を歩くと、左右に高台が迫って狭隘な感じがよく解る。まさに「谷間」だ。
実際、救急車が路上に止まっていたおかげで宅配便のトラックが立ち往生してた。

写真を獲るのは若干緊張したな。
地元の人しか通らないような道だし、
カメラをぶら下げて歩くだけで尾行される町こと信濃町の隣町だしなw
一応さすがにアレだから信濃町駅スタートにはしなかった。

町内はそんな広くもなく、北に向かって坂を上がるとそこは新宿通り。
そこからさらに北の荒木町も行ってみようと思ってたけど
あいにくの風雨と傘の破損のため断念。四ツ谷駅に戻った。

どうせ遠征ついでの機会はこれからもあるので楽しみにとっておこう。

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既刊

カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩 (中公新書)
クリエーター情報なし
中央公論新社

感想


カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩 都心の謎篇 (中公新書)
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