ヨッフム&ドレスデンのブル8

2006年05月21日 21時36分00秒 | 巻七 ブルックナーが私に語ること
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
ヨッフム指揮
ドレスデン国立管弦楽団
東芝EMI

全集からの1枚


もう完全にヨッフム主義者、なのかも知れない。
こういう感覚は多分に思い込みの影響が強いんだろう。
きっかけひとつでヴァント主義者になっていたかも。
もちろん今後そうなるかも知れないが。
でも、ヴァントとのファーストコンタクトは
さほど祝福を感じなかったのは事実だ。

恐らく、自分との相性の問題なんだろう。
生理的に?感覚的に?とってもしっくりくる。
これが例えばバイエルンとの全集だったらどうなんだ。
まぁ、いずれ。

---------- キリトリ -----------

ブルックナーの第8番。
ここまでテンポを揺らし(てるように聴こえる)、
まさに跳躍するような、ドライヴ感とでも言うのか。
そんな言葉はおおよそこの8番に相応しくないとも思っていたが、
そんなことは全然ない。
例えばフィナーレ冒頭のティンパニを聴いただけでも、
「ああ、これだよこれ」と言わされるに至る。

名作だというのは知っていた(つもりだ)が
いまひとつ馴染めないでいた長大な音楽。
ヨッフム&SKDによって、
評論家的言辞ではなく実感として、
壮大な天空の視点のカケラを感じ。
躍動する響きの切片に身を撃たれ。
哀しさとか希望とか
仕舞いには切なさまで。
マーラーじゃないんだから
ブルックナー聴いて流す涙なんてあんまり備蓄してないんだけど。


---------- キリトリ -----------

所詮言葉で音楽を表現することなど不可能なのだ。
だから
結局は誰にも構わず
この音楽が永久に続いてくれればいいのにと思いながら
しばしの間身を任す。
もしかして
こういう瞬間って
宇宙で一番贅沢なヒトトキなんではないだろーか?

持ち上げ過ぎ?

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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贅沢な・・・ (鬱男)
2006-05-21 23:19:37
まいどどーも。

贅沢なヒトトキ。

前方クリアな国道を、大好きな音楽ガンガンの車で走る。

大好きな人と広いホテルの大きなTVで、お笑い番組の視聴。

後者はまったくご無沙汰で、今後もないかと。

真っ赤なスポーツカーで・・・って、素敵くないでつか?

朱様のブログを拝見してますと、私もブログを再開したいなぁと激しく思います。

とっても素敵なブログです。
返信する
こんばんは (朱管理者)
2006-05-21 23:42:19
真紅のスポーツカー飛ばしながら

クラシックを大音量で聴く。

叶えられることのない夢です。



またどうぞノシ
返信する

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