楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

冬キャンプの想い出

2023年01月30日 | 日記

2016.2.5-6 恵庭市「えこりん村」

 

パソコンの写真を整理していたら2016年2月5-6日の〝耐寒キャンプ〟の写真が出て来た。

冬キャンプが今ほどのブームになっていない時に、恵庭市内の「えこりん村」の氷結した湖上に北極冒険家の荻田泰永さん(当時、鷹栖町在住)もゲスト参加して7人が集まった。

寒の入りのマイナス10~15℃くらいの日だったか。

 

荻田さんはこの2年後の2018年1月5日(現地時間)に日本人初の「南極点無補給単独徒歩到達」を達成している。総距離1126km、全行程50日だった。

世界で3人目の「北極点無補給単独徒歩到達」に挑戦中だったが、北極温暖化や現地航空会社の支援の様子を見ていて、ひとまず「南極」に行き先を変えたのだった。

 

〝北極講座〟

 

南極点は動かない陸地にあるが、北極点は北極海の上にあり、常に氷とともに移動しているので食料確保の面からも到達が難しいという。

万が一遭難した場合、チャーターした飛行機が飛んで来なければ死につながる。

 

凍結した湖面にテントを設営してから「えこりん村」の冬期間使っていないレストランに移って、荻田さんの〝北極めし〟講座と〝北極という世界〟の話しに時間も忘れたことを想い出す。

 

いかに荷物を軽くするか、ベーコンは煎り、歯ブラシの柄も半分の長さにカットするという。

バターの塊を食べると、こんなに美味しいものかと思うらしい。

 

北極点に向かって100kgのソリを弾き始める時、「この白い世界の先には自分しかいないと思うと分けも分からず涙が出てくる。」という。

「主体性を持って能動的に生きる場所が北極となった。」と著書で述べている。

 

夜半になって、三々五々、各自のテントに引き上げて寝たが、重装備したので思いのほかよく眠れた。

 

常々、自転車旅は子供の頃に還る旅と思っているけれど、耐寒キャンプは今はもう見られなくなった〝かまくら遊び〟を想い出させてくれた。

 

懐かしいので写真を並べてみた。

 

テント設営地。雪の下は氷。

 

50日間の朝・夜の食事はひたすらコレ!

激辛ラーメンとアルファ米をベーコン、乾燥野菜とともにバターで炒めたもの。

自転車旅も似たようなものである。

 

昼間の行動食。

湯煎して溶かしたチョコレートに、きな粉とバターを練り込み、冷やして一口大にカットしたものを出発前に作るとのこと。

一日の摂取カロリーは7,500~8,000Kcalで普通の3倍くらいだろうか。

 

私の防寒衣料とキャンプ道具。(テント類は自転車旅で使っている3シーズン用のもの)

 

しかし、しかし、ふと思う。

Windows10のサポートは2024年5月14日で終了する。

写真の整理は、意味あるのかな?

 

荻田さんのテント

北極のマイナス50℃に耐えられるよう、3重構造になっていた。