岸田文雄が9月27日の自民党総裁選に出馬することになり、ひとまず菅義偉の無投票再選は無くなった。
総選挙の結果によって管首相の続投は阻止されることになったが、しぶとく居座ろうとするだろう。
岸田文雄という熟柿作戦型の優柔不断な人物が安倍晋三と袂を分かつことが出来るかどうか、見物だ。
いつものことながら〝自民党の新しい顔〟にフォーカスした政局アナリストのご託宣とそれを垂れ流すマスコミ。
自民党を上手く立ち回る人物がこの国のリーダーであるが如き報道が繰り返えされる。
〝新しい顔〟なぞあるはずが無い。
何故ならこの10年、「アベ、スガ違法政治」を看過してきた連中ばかりなのだから。
自民党総裁選挙に出る人物が何を言おうがそれは国民に向けた約束ではない。
選挙公約ですら簡単に反故にされてしまうのだから惑わされないようにしなくてはならない。
〝本命〟の総選挙で各政党が何を言うか。いい加減なことは言えない空気を選挙民が作らなければならないのに国会は開かれない。このコロナ禍の中で異常なことだ。
岸田文雄は、会見で「国民の間に『政治が自分たちの声に応えてくれない』という切実な声が満ちあふれている」と指摘した。
アベ・スガ政治を総括し、疑惑解明に乗り出す気があるか。
新しい顔に求められるのはこのことだ。