楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

なし崩しのコロナ収束

2020年05月13日 | 日記

この国の新型コロナウィルスの感染拡大がいつ収束するのか誰も分からないが、安倍首相も担当の西村大臣も「何としても5月中に収束させなければならない。」と力む。来年のオリンピックを意識してのことだろう。120パーセント不可能だ。感染の全体像も掴めていないからだ。

安倍首相も担当の西村大臣も「緊急事態宣言の解除」をもって「収束」と考えているふしがある。専門委員会開催の前に“宣言解除”の具体的な内容をマスコミに流し、世論づくりをしている。専門委員会が理屈を後付けでするとしたら本末転倒だ。

人が動けばウィルスも動く。ウィルスを早期発見して隔離しない限り、いくら首都圏と地方の往来の自粛を要請してもやがて形骸化し、沈静化しつつある地方が再び感染爆発しないとも限らない。

政府は納得出来る科学的な根拠を示し、そのための検査・隔離・経済の対策を整備し、結果がついてきた時が「収束」宣言ではないか。感染を抑え、経済を回すには急がば回れだ。

5月末になし崩し的に〝全面的宣言解除〟し、経済支援が伴わなければ更に大きな混乱が始まり、生命の危険に晒される状態は続く。責任が国民に押しつけられてくるのも目に見えている。

無能さが顕わになった安倍晋三「6月退陣説」が出てきた。収束では無く「収拾」出来なくなる可能性有りとみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


『キタデミー賞』に思う

2020年05月11日 | 日記

 

2018年2月5日に「北海道150年事業」の機運を盛り上げるためのイベントがニトリ文化ホールで開かれた。『キタデミー賞』と銘打って縁の人々を表彰するものだった。

このことを知ったのは企画・実施に不適切な事務執行があったことを北海道新聞が数回に亘って報道したからだった。道の「キタデミー賞問題報告書」(2020.3.24)を読んでみた。

OBとして信じられない出来事だった。道が事務局の実行委員会の予算額と業務受託した制作会社の事業見積額との間に出だしからあまりに大きな乖離があり、最終的に裁判所の調停にまで問題が持ち込まれたからだ。

2017年11月30日に実行委員会の設立総会があった。普通は事業費をかなり詰めて提示する。でなければ構成団体からの協賛金も設定出来ないからだ。

この時の予算額は総額4,000万円で道費は1,500万円。うちイベント経費は900万円。ところが1週間後に制作会社から提示された見積額は何と5倍以上の4,870万8,000円。順序が逆である上に常識外の乖離である。

総会直前に実行委員会規約に「追加負担を求めない。」ことが追加で明記されたり、東映が実行委員会には参加しなかったのも気になることだ。

何故、こうなったのだろうか。以下、全くの推測である。

そもそも道の団体補助は財政難の折1,000万円が上限だったのではないか。「北海道150年事業」がなかなか盛り上がらず、頭を悩ましていた当時の高橋知事が2017年6月に東映の岡田祐介会長との対話で急遽浮上した〝知事肝いり行事〟にかろうじて500万円が上置きされたと考えるのが自然だ。

実行委員会設立はその半年後。準備時間があまりに短い。事務局は予算の追加も得られず、制作会社と事業費を詰め切れないまま、無理とは分かっていて道費の1,500万円から事務費を除く900万円を制作会社への業務委託費として説明し、スタートしたのが実態ではないか。

事務局は予算と見積との乖離を本体の「北海道150年事業」から予算流用して埋めることにして、業務契約書を結ばないまま、2018年2月5日に『キタデミー賞』授賞式が開催されてしまった。この間、“知事マター”なのにノーチェックだったのも信じ難い。

その後、破天荒な経過整理と善後策が纏まらず、事務局から道担当部長、副知事、知事へのタイムリーな報告を行えないまま、調停に至ってしまったというのが推測である。

結局、根拠不明で支払われた432万円を除いて、実績からの残額6,069万6,000円について、制作会社から支払いを求める民事調停を申し立てられ、2020年1月に道は解決金2,373万6,004円を受け入れた。本当に必要であれば最初からしかるべき予算を組んでおけば何のことは無かったということだ。

決定から実施までの時間も無く、本体の「150年事業」の取り進めに忙殺され、芸能等の慣れない分野であることも重なったにしても、“道庁お前もか”の思いがあり残念極まりない。

突如知事サイドで決まった事業の実施に最初から無理があったように思えてならない。

トップダウンで決まり、予算対応が組織としてきちんと行われていなかったとしたら、今後の道行政推進に当たって懸念される事項だ。

鈴木知事は「高橋道政の膿を出す。」(道新)とまで言ったが、コロナ問題の中に埋もれてしまっている。長期の高橋道政で職員のモチベーションが下がっていると聞いたことがある。

担当部署に責任を押しつけて終わらせるのも何やら中央政府と似ている。第三者による検証と改善策の検討が必要ではないか。鈴木知事には組織のリフレッシュと国依存体質からの脱却に是非取り組んで欲しいと思う。

 

 

 

 

 

 

 


「アベのマスク」が気になる -配布状況-

2020年05月09日 | 日記

安倍首相肝いりの「布マスク2枚」の都道府県別の配布状況が厚生労働省のHPに載っている。4月7日に閣議決定してから1カ月が経つ。

何と、東京都以外は配布が始まっていない。5月11日の週から配布予定が11道府県で他は準備中だ。

= 日々、生産・配達状況が変動するため、お届け予定日程は前後いたします。感染者数が多い都道府県から順に配布いたしますので、地域によって配布の時期が異なりますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。=

との断り書き付きなので、11日の週からの配布予定も怪しい。

妊婦向けに先行配布されたマスクに汚れが付着するなどの不良品が相次いで見つかり、納入業者が再検品を行う事態になったことによる。

管官房長官は「配布が始まる頃に需給状況が改善されていても配布する。」とのことだ。こうなるとつまらない〝意地〟としか思えない。

いつとも知れぬ新型コロナウイルス感染が収まった後の〝景気V字回復予算〟1.7兆円も安倍政権は絶対に引かなかった。

周りを見ている限りでは家庭用マスクが無くて困っている人はいない。我が家も手作りとストックしていた市販品でやり繰りしている。国内生産が復活してくるまでは手作りで乗り切れるだろう。

マスク予算の466億円ののうち、実費は輸送費を含めても120億円程度だ。しかも半分は予備費だ。医療用不足物資に充当すべきと思う。行政府の冷静な判断が失われているようで、この先の補正対策が思いやられる。

 

 

 


バーチャル・ベートーベン 第九プロジェクト

2020年05月08日 | 日記

 

来日公演も多いシンガポールの指揮者カーチュン・ウォンさん(ニュールンベルグ交響楽団首席指揮者)の呼びかけで、アジアとヨーロッパを繋ぐバーチャル演奏が公開されました。コロナ雲が吹き飛ぶといいですね。

各国のオーケストラ奏者、研鑽中の若き音楽家、そして日本からは読響、広響、神奈川フィル、日本フィル、九響の奏者が参加しているそうです。

 


また安っぽいキヤッチフレーズか

2020年05月08日 | 日記

 

近所の高齢者コミュニティ施設の桜がピークを迎えた。

コロナウィルス感染防止の緊急事態だが、火曜日と金曜日に無料の大風呂がいつも通りに立てられる。

世の中コロナ雲が立ち込めて重苦しいが桜と共にいっ時の気分転換の場になっている。浴槽の今の話題は山菜情報だ。

熊と遭遇したくないので春は自転車散歩の河川敷の蕗、山わさび、秋の落葉キノコくらいしか情報は活用されないが生活に根ざした季節感を忘れたくないものだ。

ここにきて「新しい生活様式」なるフランスかどこかから持ってきた取って付けたような言葉が登場してきた。熟れていない。生活感が無い。

形作られるまで時間のかかる「様式」が短兵急に持ち出されるのが目眩ましの安倍政権らしい。また官邸官僚が耳元で囁き、専門会議に文言を入れ込ませたのだろう。

そんな「注意事項」みたいなことは言われなくてもやってますって。やりますって。

あなたのやることは“躊躇”無く「PCR検査の拡大」「隔離の徹底」「経済支援」の対策を徹底して進めることだ。

安倍首相も鈴木北海道知事も「お願い」ばかりで何もしてくれないことが分かってきた。

本当の危機は、財政負担を避けたいが為の緊急事態の解除が進み、ウイルス感染防御のコントロールが今以上に曖昧になる時から始まるのではないか。

 

 

 

 


音楽の力

2020年05月06日 | 日記

 

新型コロナウイルス感染者数と死者数がアメリカに次いで世界で2番目に多い国イタリア。(2020.05.06 15:00現在)

そのイタリア北部のクレナモに在住する日本人女性バイオリニストが病院の依頼によって屋上で演奏する動画がネットの話題となっていた。

今日(5/6)の昼のワイドショーで取り上げられた。数あるOboeの楽曲の中でも大好きな「ガブリエルのオーボエ」のバイオリンバージョンだった。

その人は横山令奈さん。4月16日のことだった。クレナモは高校を卒業して2005年に渡ったイタリア北部の街。バイオリンの世界的名器を生んだストラディバリが17~18世紀に活動したことで知られる。

ユーチューブに動画が上げられていた。病院関係者の見上げる顔、顔、顔、・・・。まるで映画のようだ。人々を勇気づける音楽の力を改めて感じた。早く収束していつものような日常が戻って欲しい。

横山さんは、クレモナにある「バイオリン博物館」で、数億円の価値がある展示楽器の演奏を任されている。

 

《「ガブリエルのオーボエ」は1986年映画『ミッション』の劇中曲でエンリオ・モリコーネ作曲》


ツーリング・マップルでマップル・ツーリング

2020年05月05日 | 円 -bicycle-

 

 

暖かい冬だと思っていたらここのところ次から次に寒気を伴った気圧の谷が通過している。

今朝の河川敷ポタリングは寒くて途中で引き返そうかなと思った。恵庭岳周辺の山々もまだ白い。

根拠の無い腰だめの緊急事態延長。マイナーで“三密”になりそうにない近隣のキャンプ場をマップルツーリングしている。

夜、布団の中でテント用ランタン(太陽光パネル充電)のぼんやりした灯りが自転車旅の気分にしてくれる。

 

 


コロナウイルスと忘却の数学

2020年05月04日 | 日記

新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために「接触機会」の7~8割の削減が専門家会議から言われている。しかし、ニュースの通信会社のGPSデータの「人の流れ」と「接触機会」がどうしても結びつかない。

通信会社データの「人の流れ」の信頼度はどのようなものなのだろうか。「接触機会」は把握出来るものなのだろうか。

東大社会科学研究所の丸川知雄教授(中国経済・産業経済)がNews Week Japan の2020.5.2版で述べている。

「人の流れ」と「接触機会」は異なることを、2人で飲み会をやる場合と10人でやる場合を例に分かりやすく解説している。

2人ならば接触機会は1回だが10人だと45回になる。他の9人も相互に接触するからだ。昔、高校で習った(今は多分、中学か。)組み合わせの数式で10×9÷2で求められる。

このことを普遍的な数式にして計算すると、「接触機会」を8割に削減するには「人の流れ」を55パーセントほど削減すればよいことになる。「人の流れ」を7割削減すれば「接触機会」は9割削減にもなる。

それでも感染の収束は見えない。「人の流れ」と「感染機会」は関係無いのではないかと思うのである。

丸川教授は「接触機会」という概念は理論疫学の計算で使うに留め、国民へは分かりやすいメッセージで十分であると提言しており賛成である。経済活動を再起動する判断に「人の流れ」は意味を成さないのではないか。

専門家会議が使う「実効再生産数Rt」なる指標も良く分からない。感染が拡大に向かっているのか、収束に向かっているのかという文脈で使われるが、「2.0が05~0.7になった。」のであれば緊急事態を続ける必然性が無い。

忘却の数学を想い出していくつかレポートを読むと、難しい計算式も「係数」にどのデータを投入するかによって(例えば中国)数値は変わるし、「感染」と「感染確認」の間に存在する「潜伏期間」は幅のある推測である。

つまり、Rtによって将来の感染の増減がある方向に進むのではなく、あくまでその時点の推定結果論であり、将来を予測、保証するもので無いことが分かる。

これから、安倍首相の会見が予定されている。重要なことは感染規模、入院必要者数、重症患者数。そして休業補償と医療体制整備による国民への信頼感と安心感の提供である。期待するのは無理というものだが。

専門家会議に必要なことは「新しい生活様式」のような抽象的、情緒的なことではなく、厳然たる科学的根拠と国民への分かりやすい説明である。

政治家と科学者が“足並み”を揃えることに不安を覚える。 

 

 


“三密”避けて支笏湖へ行ってみた

2020年05月03日 | 日記

 

《恵庭岳と左は樽前山》

 

 

コンビニで昼食を買って、交通量の少ない恵庭湖~美笛峠経由で1時間ほどの支笏湖へドライブした。昼食は支笏湖国民休暇村の駐車場で車内食。コロナウィルス三密対策だ。帰路は支笏湖~千歳街道。山菜採りは空振りに終わった。

支笏湖の空はカラッとせず、湖畔のお土産屋さん、食堂街は休業が目立って何とも寂しい。コロナ禍の先の見通しが立たず、夏の本番まで持つのだろうかとやはり心配になった。

 

安倍首相も鈴木知事もお願いと政治的パフォーマンスが目に付き、地べた目線の「休業補償」が不十分だし、検査・医療体制の整備が遅い。

手遅れによる死者と共に経営の行き詰まりによる自殺の増加が過去の経済不況の事例から懸念されるという。

今回のことが無くても国債はあと50兆円の発行までは全く問題無いという複数の経済学者の声がある。将に異次元の経済対策が必要だ。

安倍首相が財務省にに睨まれた蛙のように見えてならない。国有地の破格の払い下げ、獣医学部新設補助金、怪しげな「桜」の経費・・・。よほど弱みがあるのだろう。

緊急事態を延長している時間に政府はやることが一杯ある。

 

 

 


オーケストラ演奏動画配信の取り組みから

2020年05月02日 | 日記

コロナウイルスの感染拡大防止のために、国内のオーケストラでは演奏会を中止、延期していますが、多くのオーケストラが過去の演奏動画を無料配信しています。

今日は私も関わりのある九州交響楽団の動画からご紹介します。ステイホームの気分転換にお聴き戴ければ幸いです。

-配信動画の内容-

・九州交響楽団第380回定期演奏会(2019.12.11アクロス福岡コンサートホール

・曲目 バレエ音楽「くるみ割り人形」第2幕 (45分)

・指揮 ヴァレリー・ポリャンスキー

 “赤いカラヤン”の異名をとるロシアの巨匠で日本初登場。チャイコフスキ-の真髄を聴かせます。当日は交響曲1番とともに演奏されました。

※ユーチューブに九響の公式チャンネルがあります。