長いお知り合いと都内で酌み、健啖ぶりに驚きつつ、わたくし自身は静かに聴き、語り、帰って朝のネット上の報道だった。
騎手・安藤勝己 引退
寂しくなります。「死」同様、何時かは来るものながら、まだ今年また近々とは思わなかった。
大好きなジョッキーだった。前ほど勝たなくなっても、武豊は武豊。
同様、アンカツはアンカツだった。
腕前、力量などは云々するまでもない。
浜中くん達がきちんと育ってきたということ、あるいは立派に「現場」で育て上げてきた実が結ばれつつあるということか。
笑顔の絶えない人だった。相当な難事をたやすくこなし、涼しい笑顔でターフを引き上げてきた。
個人的にご挨拶したいし、また勝手ながら、一度、静かな料亭のカウンターで、並んで酌んでみたい。まあ、秘匿すべきことが多過ぎるのでね。文字通り、夢舞台の住人なのである。
語り切れぬお話。思い出がある。
GⅠ舞台などで、放送席の語り部として、またお会いできるだろう。
本当に、いい男だった。