どうにも腑に落ちない結末だったが、少しは調べがついたのでお話し申し上げる。
該当9月号『優駿』50ページだが、ここで余りに調べを細めに入れることも、一般ファンの意識から乖離する以上、憚られ、調べ上げてはいたが、重視しなかったことの1つ。
このページには、新たな発馬機が 1990年6月16日 福島と中京で使われ始めた、その進化のことに触れ、その上、福島競馬の発馬機の写真まで提示している。
で、その起点の日
1990年6月16日 福島メイン 白河特別
1着 8枠11番 クラシックブリッジ
2着 4枠 4番 タマモダイヤモンド
これが 枠連 4-8 だった。
ちなみに、この50ページ、井崎先生と須田先生の対談の見出しは
ニッポン競馬進化論
これだが、進化論 → ダーウィン で、最も近く、ダーウィン馬が勝ったレースが 2000年7月1日 三木特別 メジロダーウィン で、枠連 4-8
どうやら、これで 小倉2歳ステークス 枠連 4-8 この枠連だけでも 2580円 の馬券、暗示したものと推察する。
そして、終わってから調べがついた 本当かよ! と驚いた仕掛けは、実に今日
9月7日(日) ニュージーランドの『父の日』
なのだそうである。日本なら6月の第3週日曜日だが、国により父の日が異なり、NZでは9月の第1日曜日なのだそうである。そして、今年の日本の父の日を振り返れば、わたくしも首肯し難かった、奇妙なことが起こっていた。
6月15日(日) 日本の『父の日』
マーメイドステークス
1着 8枠13番 ディアデラマドレ = 母の日
実に、今年日本の父の日には「母の日」と云う馬が勝ったのである。ゼッケン13番。
どうにも、この椿事写し。今日のニュージーランドの父の日、同じ13番ゼッケン マーティンボロ(NZの地名) これが新潟記念に勝利した。要するに、
2014年
日本の父の日 13番 の優勝 馬名・母の日
NZの父の日 13番 の優勝 馬名・NZの地名
こう揃えられていた結末だったことが判明する。これはこれで納得できるのだが、一体何故、こうも父の日に拘るのか、明瞭な真実は浮かばない。
まあ、50ページ 90年代の競馬の進化で、1990年6月16日 と云う、新しい発馬機導入の日が、その年の父の日の週末だったことで、ここまで展開したのかとも考えられるが、今日はブラジル独立記念日。NZが持ち出されるタイミングと見てどうなのか?
ま、この折が実は札幌競馬場で芝馬場が新設された時で、翌日曜17日にはこれを記念した競走も行われている。新たな札幌の芝、ターフコースの思い出を、このグランドオープンの最終日に顧みる、これがテーマだったのだろう。
しかし、隔世の感で、それまではあの札幌もダートコースだけだったのだな。
調べてみると、札幌記念 これも北のダート王を決める重賞だったのが、1989年まで。翌90年7月1日の第26回から、芝2000mの重賞となった訳だ。
ここまで調べ、漸く見えてくるのが
1990年 第26回 札幌記念
1着 3枠 4番 グレートモンテ
2着 6枠10番 シュバリエ
これを映し出したのが、土曜の重賞
2014年9月6日 札幌2歳ステークス
1着 2枠 2番 ブライトエンブレム
2着 7枠11番 マイネルシュバリエ
実は、昨日土曜の札幌メイン重賞こそ、初の芝・札幌記念の回顧。同じ シュバリエ馬 発射! と云う演出だったのだ。
そして、実にダート最後の札幌記念
1989年 第25回 札幌記念
1着 7枠10番 ダイナレター 馬主・社台レースホース
2着 8枠11番 オサイチブレベスト
この映し出しこそ
2014年 本日 新潟記念
1着 7枠13番 マーティンボロ 馬主・吉田和美
2着 8枠16番 クランモンタナ 馬主・社台レースホース
勝ち馬の吉田和美さんは、社台の創始者・吉田善哉の息子・勝己さんの嫁。
要するに、同じ社台の今も変わらぬ勝負服の馬が発射し、同じ 枠連 7-8 再現。
まとめると
土曜 札幌メイン 初の芝・札幌記念の回顧
同じ シュバリエ馬 発射
日曜 新潟記念 最後のダート・札幌記念の回顧
同じ 枠連 7-8 社台の馬の発射
結局は、9月号『優駿』該当50ページ。この節目の日付。芝コース札幌に導入の夏、または初の今日仕様の発馬機導入の週。
これにこと寄せつつ、結局は最大のテーマは
札幌競馬場グランドオープン開催最終週、
かつての新装札幌芝コース始まりとダート区切りの札幌記念回顧
これが最大の意図、演出テーマだったことが解かる。新潟のレースながら実際は札幌のリニューアルこそ、向こうの最大関心だった訳だ。
大きな2000m芝だった。ならばこれは、秋の天皇賞でも反映を見る競走だったと云うことだ。
やはり、競馬は捜査、公判に耐える証左の積み重ねだね。
『父の日』は偶々日付が合致したから利用した表層で、実は父を思い出すと云う、前世代の回顧だったことが解かる。父は社台の総帥、善哉パパか。
またこれ以外にも、実は去年の9月7日が、IOC総会で2020年東京五輪 再び開催 この決定の日で、これまたこの日、父世代=昔の東京五輪世代を回顧する必然性だったのだろう。
来週は凱旋門賞前哨戦!
結局、日本の競馬って、歴史を繰り返しているに過ぎないという観がある。新たな重賞も、どの過去のレースを再現するか。それに尽きるのかもな。
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