季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

カワイイ

2013年10月23日 | その他
「カワイイ」僕があまり好きになれない言い方だ。思わずカタカナで書いた。

犬はかわいい。これは平仮名。犬はカワイイと書く気にはなれないね。読む気にもなれないでしょう?

ではカワイイと書きたくなるのはどんな場合か。

スポーツ選手なんかで、ちょっと上手で見た目も良さそうな男の子が出ると女性が「カワイイ!」と騒ぐね。こういう場合、どうしても「かわいい」ではなく「カワイイ」と書かねば気がすまない。ひがんでいるんじゃないぞ、断っておくけれど、ちくしょう!

で、この「カワイイ」があるうちは、あらゆる分野で(といっても限定されるけれどね。「原子力の研究をしています。」「きゃー、カワイイ」なんて事態は起こらないだろう)本当に力がある人は出ないだろう。

いや、下手な予想はしなくてよい。でも我が演奏界では結構あるのだね。言われた本人も、若いから無理もないが、なんとなくその気になってしまう。しかしそのうちあごの下に肉が付き、頭は薄くなる。チェホフの小説みたいになってしまったが、これが現実だ。

それとも僕の空想が過ぎるだろうか。まあ言われたことのない僕としては空想をたくましくする以外に術はない。

と書いて正直に書くが、僕もかつてかわいいと言われたことがあった。振り返れば当時僕は2歳くらいだったはずである。確かに言われた気がする。