季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

経済通

2017年03月03日 | その他
本ブログを読んで下さる人は知るまいが、僕は経済に明るい。僕の経済予想は自慢ではないが外れたことがないのである。

我家の台所事情は短期予想では火の車で、二百年後には終焉を迎えているだろう。もう何年にもわたってこう予測して見事に当ててきた。

そのような経済通である僕が、負けたと観念する経済記事が数日前にあった。

記事の筆者はきっと経済の世界?では大家なのだろう。名前を冠したブログを書くのだから間違いあるまい。

この筆者は先ごろ他の有名な経済アナリスト2人の講演を聞き、その精密な論理と取材に感銘を受けたそうである。深く納得するところがあったという。

しかもその両氏によって導かれた結論はまったく反対のものであったそうだ。

僕は思わず笑ってしまった。経済通のアナリスト2人が正反対の結論に至ったからには、他の経済アナリストも全員がこの両氏と同様、若しくは両氏の間に位置すると言って良い。

企業にせよ個人投資家にせよ、このように相反するアナリーゼを根拠にして投資するのだろう。

してみると、これとルーレットにおける赤か黒というのと同じことなのであろうか。

違うとしたらルーレットにおいては精緻な理論というものはない、という点だろう。もっとも精緻な理論を展開する人間は必ずいる。ロトに対してでも理論があるらしい。

ひと頃学校で模擬株取引が盛んだったようだ。こんなのはいっそのことルーレットにしちまったら楽しかろうと苦々しく思っていたが、聞かなくなったところを見るととうに下火なのだろう。

模擬株取引ではだめだ。教師の財産を運用してはどうだろう。という実践家は出ないだろうなぁ。豚を食肉業者に渡して涙を流す教育があるのだからあってもおかしくはあるまい。