motoの徒然なるままに…

日々是好日日記

妻が願った最期の「七日間」

2022年02月17日 | 日々徒然

⬛️ 妻が願った最期の「七日間」⬛️
(52年間連れ添った妻に先立たれた71歳の男性の投書)

1月中旬、妻容子が他界しました。入院ベッドの枕元のノートに「七日間」と題した詩を残して。

《神様お願い この病室から抜け出して 七日間の元気な時間をください。一日目には台所に立って、料理をいっぱい作りたい。あなたが好きな餃子や肉味噌 カレーもシチューも冷凍しておくわ》
妻は昨年11月、突然の入院となりました。すぐ帰るつもりで、身の回りのことを何も片付けずに。そのまま帰らぬ人となりました。詩の中で妻は二日目、織りかけのマフラーなど趣味の手芸を存分に楽しむ。三日目に身の回りを片付け、四日目は愛犬を連れて私とドライブに行く。

《箱根がいいかな 思い出の公園手つなぎ歩く》
五日目、ケーキとプレゼントを11個用意して子と孫の誕生日会を開く。六日目は友達と女子会でカラオケに行くのだ。そして七日目。

《あなたと二人きり 静かに部屋で過ごしましょ大塚博堂のCDかけて ふたりの長いお話しましょう》
妻の願いは届きませんでした。詩の最期の場面を除いて。

《私はあなたに手を執られながら 静かに静かに時の来るのを待つわ》
容子。2人の52年間、ありがとう。


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