あっという間に年の晦(つごもり)に立たされております。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世中のある人と栖とまたかくのごとし」(鴨長明「方丈記」)
無常観はネガティブな視点ではなくて、ポジティブシンキングだと思えるようになりました。
欲望は生きるためのパワーの源だとするならば、諦観は死にゆく人の鎮静剤なのかもしれないです。
また独りの時間になりました。静かな穏やかな大晦日に思いを込めて…。
だだひとり 風の音を聞く 大晦日(風天の渥美清のうた)
皆様良いお年をお迎えください。