しばらく会社のデスクの上に鎮座していた曾野綾子さんの「貧困の光景」をようやく読み終えました。
「格差社会」が問題視されている日本と明日のニワトリより今日のヒヨコと例えられるように、今、命を失うかもしれないアフリカの人々とのギャップに悩んでしまいました。曾野綾子さんもその貧困の現実を目の当たりして、未だに援助活動のあり方に疑問を持っているようです。集めたお金のほとんどは海外へ送金する間に盗まれるという話を知ってショックでした。日本人のモノサシで貧困問題を計ってはいけないと言うのは簡単ですが、やはり、自分の体で現地の空気を感じ取ることが大切だと思います。しかし、時間的にも経済的にも、なかなかそれはできなませんので、やはり、人の話を聞いたり、本を読んだりして、間接体験を増やして、モノサシの精度を高めて、まずは身の回りからできることから始めることだと思います。
地球上の格差問題は、私たちと一蓮托生の問題であります。今、学校で教育を受ける幸せを実感できる日本人はどれくらいいるのであろう…。当たり前のことが当たり前ではないんですよね。それに「気づく」ことがスタートのようです。