東埼玉病院 リハビリテーション科ブログ

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脳卒中に対する上肢リハビリテーションとしての電気刺激「IVES」の紹介

2017年02月04日 | 回復期リハビリテーション
当院では主に脳卒中の運動麻痺に対する作業療法の一環として、「IVES(アイビス)」を取り入れています。

IVESとは?
筋電制御電気刺激装置(Integrated Volitional control Electrical Stimulator)の略称で通称「IVES」と呼ばれています。
微弱になってしまった筋を動かす為の電気信号を受け取り、
受け取った電気信号を増幅させて目的の筋に信号を送り直す仕組みの医療機器です。
上記の仕組みはPAS(power assist system)と呼ばれています。

適応となる疾患
主に脳血管疾患/整形外科疾患とされています。
脳卒中(脳出血あるいは脳梗塞)や骨折など。

麻痺の回復過程とIVES導入時期
運動麻痺の回復過程は異常筋緊張→共同運動パターン→分離運動と徐々に回復し、
手足を随意的(意図的)に動かすことができるようになっていくとされています。
IVESは分離運動が出始めた段階から使用適用となります。
使用に時期や症状によって効果的にもなり、非効果的となる場合もあります。
そのため、詳細な評価のもと導入する必要があります。


使用モデル

※ original protocolでの実施は致しておりません。
※ 電気刺激装置のみの入院治療も行っておりません。

C4(OT)

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