昼間 長年、親交のあった取引先の会長さん達と久しぶりの再会をしてきました。
もしかしたら これが最後もかもしれないと思いつつ・・
会長さんは、かかわりのあったほとんどの人の名前も顔も出来事も思い出せないのだそうです。
しかし たった一人の方だけをご存知なのです。
そんな話を伺っていましたので名前を名乗って 簡単な自己紹介をしました。
「今まで たくさんの方々とおめにかかったから覚えていられなくなったのです」
どうやら記憶は、幼い頃の思い出のほうが鮮明なようです。
電車に乗ったりは、できるようですが もしかしたら時間の認識が希薄になってきているかもしれません。
待ち合わせの時間にとても早くいらっしゃる方だったが遅れたのは初めてです。
記憶がなくても楽しく会話は、はずみ笑い声がたえない会食でした。
「おめにかかれてうれしかったです。
これまでありがとうございました。
桜の咲くころ まだ動けたら皆で再会しましょう。」
そんな言葉を残して 片方の肩を落として足を引きずりながらお帰りになりました。
無事に家に帰りつけますようにと祈らずにはいられなかった。
木製パレット屋のつぶやき