花粉御殿

ハークション　ハハハックーション
思いがけなく午後から晴れたこのあいだ。
いきなりくしゃみが始まって　なかなか止まらない。
たまたま花粉症の薬をもらう日だったため病院へ出かけました。
「いかがですか？今年は花粉症の始まりも早いけれど症状もきついようですが？」
「はい。そう思います。」
「では少し効くように今の薬よりもアップしてみましょう。」
「目が痒くて眠っている間に掻いてしまいます」
「目薬は少し副腎皮質ホルモンが入っているものにしますが、よほどではないと点さないでくださいね」
「夜寝る前に点してもいいのですか？」
「夜寝る前に飲む薬は（セレスタミン）まだ先にとっておいて　今は副腎皮質ホルモンの入っていない薬で頑張ってみましょう」
「・・・・？」
おやっ？話が違ってきています。
私が通院している先生は極力　副腎皮質ホルモンが入った薬を使いたくないようなのです。
一方青梅のほうでは　花粉症には注射が（強い薬）人気です。
『注射のおかげで花粉御殿が建ったんですって!』とまことしやかに囁かれています。
まさか！？と思うのですが　たしかに注射は人気。
この花粉症の症状は　私に限っていえば　くしゃみなどが出だしたら　ある程度の時間が経過しないとおさまりません。
くしゃみをして鼻水がスルスルと流れ出して鼻がつまっておしまい。
口でフガフガ呼吸して就寝です。（これはつらい）
かれこれ30年近くのつきあいになりますので　対処がとってもうまくなってきたような気がします。
症状の軽い日もあるので
しばらく仲良くできそうです。

みぞれ

２月の売上が集計されて予想はしていたけれど　過去にもないほどの最低の数字に暗澹たる気持ちになってしまいました。眉間をよせて深いため息。
そんなことをおもんばかる気持ちなど　これっぽっちもなく　屈託なく　
「あしたはマークでーす」と帰り支度をはじめた事務員。
そうか　もうそんな時間。
明日はみぞれ。
日常の雑事に埋没されて　なんとなく時は過ぎていくかに見えて・・

平均台の上を歩いているような昨今　油断をすれば落ちてしまいます。　

希望

例年に増してコンクリート関係の業種のパレット使用率がめだちます。
春から公共事業の仕事が増えるという予測でしたが、そのせいでしょうか？

小雨が降る中あちらこちらの道路が掘り返されています。
『止まれ』
ヘルメットが雨に濡れて薄いビニールの合羽の裾をひるがえして　両足を広げて片手に赤い棒
体をはって交通整理です。
『進め』
きりっとした顔がほころんで
深々と頭を下げる。

仕事が少しでも増えるのはありがたい。

孤児（みなしご）あんず

あいにくのぐずついた天気です。
あんずの蕾がほころびはじめました。
この樹は誰も手入れをする人がいないので葉が出揃うと虫食いだらけになってしまいます。実が熟すと甘い香りをさせて道にぐしゃぐしゃになって落ちています。

　　遠くにかすかに見えるテント暮らし

こうしか生きられないと語りかけてくるようで襟をかきわけて足早に通り過ぎる。

夕暮れ

好きな陶板です。
夕暮れに岸壁にただずむ父と子　向こうから走ってくる母と子（憶測です）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　時々で勝手な物語をつくっています。


＊色絵磁器陶芸家　末岡信彦氏の作品