志摩市役所によると、同市志摩町で今月十二日午前十一時ごろ、三十代くらいの男が市職員をかたり、「地震の義援金を集めています」と言って、女子中学生に募金を促した。女子中学生は男性に二千円渡したという。
この話を聞いた市職員から、同市役所に報告があり、義援金詐欺が発覚したという。同市役所は「報告を受け、市の広報番組や警察にパトロールを依頼するなどして注意を呼び掛けている」としている。ほかに被害の報告は受けていないという。
紀北町では十四日、三十代くらいの男が「貴金属の買い取り額の一割を、地震の義援金として寄付する」と町内の女性宅を訪ねてきたという。尾鷲署によると、女性は「怪しい」と思って断り、同署に相談。同署は「善意でやっている可能性もあるが、本当に義援金目的かどうか分からない」と話す。
県消費生活センターによると、今のところ被害の報告は寄せられていないという。だが、県警生活安全企画課は「振り込め詐欺の啓発活動などと合わせて、注意喚起をしている。義援金をかたった詐欺には気を付けてほしい」と、呼び掛けている。