■イギリスが誇る大作曲家の名品
ヘンリー・パーセルはバロック時代のイングランドの作曲家です。英国では数少ない大作曲家の
ひとりと言われ、その系譜の復活は、後のエルガーやブリテンの出現まで待つことになります。
パーセルは当時のイタリアやフランスの音楽の影響を受けつつも、エリザベス朝時代の多声音楽を
融合し、英国バロック音楽を創出しました。
彼はオペラや劇音楽も多数手がけていて、そのひとつである「アブデラザール、もしくはムーア人の
復讐」の劇付随音楽を まとめたのが、組曲《アブデラザール》です。
この中の第2曲「ロンド」は特に有名で、ブリテン作曲の「青少年のための管弦楽入門」の主題としても
知られています。また最近ではダイハツ新型ムーヴCM曲として話題になりました。
パーセルは36歳という短い生涯の間に400曲以上の作品を残しました。
(クラシック名曲サウンドライブラリーより抜粋)
■エドワード・ベンジャミン・ブリテン (1913年11月22日 - 1976年12月4日)
イギリスの作曲家・指揮者・ピアニスト。姓はブリトン、ブリトゥンと表記されることがある。
代表作としては 歌劇『ピーター・グライムズ』 や 『シンプル・シンフォニー』、 『戦争レクイエム』、
ヘンリー・パーセルの歌劇『アブデラザール』(Abdelazar) から主題を引用した 『青少年のための
管弦楽入門』 が知られている。(Wikipedia)
●どこかで聞いたことがあったのは,ブリテンの「・・・入門」だったのか。中学生の時に,音楽の時間に
聞いた気がする。エルガーの音楽も好きなので(特にチェロ協奏曲),いつか取り上げたい。
●ホタルブクロ キキョウ科 解説がおもしろいので,要約した。
ホタルを捕まえたが籠がないのでそばに咲いていたホタルブクロの花を摘み,その中にホタルを
入れたから「ホタルブクロ」。
このような物語で,名前の由来がよく説明される。しかし,この物語には誤りがいくつかある。
第1の誤りは,ホタルが飛び交う水辺にはホタルブクロが自生していない。
第2の誤りは,ホタルブクロに自生する急斜面に,闇夜にどうやって近寄れるかである。
照明器具のない時代に,ホタルブクロの花を夜間に摘みとることは非常に難しい。従って,ホタルを
捕まえたが,それを入れるホタルブクロの花が入手できない。
というわけで,ホタルをホタルブクロに入れて遊んだという由来説は,現実にはありえないと思う。
そこで登場するのが,「チョウチンバナ」という方言。花は提灯に似ている。提灯は火を垂れ下げる。
「火垂る(ほたる)」だからホタルの名前がついた。なお,「ブクロ」は,花が袋の意味だ。
こちらの説を支持したい。(高橋勝男/松見勝哉「野草の名[夏]」より)