旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

旅の荷造り

2008年06月20日 | 旅行一般
出発日を目前にして、荷物をバッグに詰めているとき、何か忘れ物がないかが気になって、何度も荷物を詰めなおした体験はありませんか。私の場合、昔は荷物そのものが少なかったのであまり気にしたことがなかったのですが、バイクツアーの添乗員となると機材がそれなりの量になるので、やはり不安を感じることが多々あります。出発前日には重要な装備、例えばモトクロスブーツや、ヘルメット等を忘れた事に現地で気がついて慌てている自分を夢の中で見出す事もあります。

何度確認してもこの不安をぬぐう事ができない事もありますから、私は最後はパスポートと国際免許証などの渡航書類が揃っている事を確認して、それ以外のものは忘れたとしても現地で購入できると開き直ることにしています。

私は過去、山に登っていた事があります。登山で、1週間山に入ったりする場合は、荷物を忘れると現地で入手できるものはまずありませんから1週間分の行動計画とそれに沿ったあらゆる物資が荷物の中に揃っていないと生命に関わる事になりかねません。

旅の荷造りの場合、現地にも人が暮らしているわけですから、現地でも人が暮らせるだけの物資が手に入りますから、忘れ物をしても現地で調達できると言う点では登山よりはリラックスして取り組んでよいと言えます。

さて、出発前にすら、自分の精神に影響する荷造りを、旅先では慣れないホテルの部屋で荷を開き、また荷造りする事を繰り返す訳です。普段使っていない、旅先専用の装備などはついつい宿泊先で忘れたり紛失したりする事があります。荷造りの悩みは旅行中にずっとついて回るとも言えます。

忘れ物の失敗をなくす事はなかなか難しいでしょう。少しでも減らすための工夫は、部屋を出る前に全ての収納を確認する事、洗面所を確認する事と、各物資のバッグ内での定位置を確定して、必ず同じ場所に入れる事、そして最も効果的なのは、荷物をシンプルな内容で構成して量も極力少なくすることにつきます。荷物を極力少なくするためにはある程度の物資を最初から現地調達にするという事も考慮するのが良いでしょう。

渡航先の気候によって、どんな服を荷造りするかも荷造りの悩みのポイントの1つとなります。この点に関しては、ある程度大雑把な気候の情報(春なのか、夏なのか程度)を基本に衣服を詰めたら、後は現地調達で最終的に調整するという作戦もあります。現地に行ってみたら以外と寒かったから購入したセーターがその後の旅の装備となっていく事もありますし、あるいは親しい友人へのお土産にしてしまう事もできますね。


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