
朝から天候は曇り。昨日皆で洗濯(シャワールームで)したのですが、全く乾いていません。私は長ズボンと長袖は1着しか持っていませんので、濡れたままの綿パンを着用。"カゼひきますよ"の声を"風に当てればそのうち乾きますよ"と受け流しながら、実はかなり寒い思いで出発です。目的地はチェンセン。
今回ご参加のお二人からは"チェンセンってゴールデントライアングルの近くなんでしょう?危なくないんですか"という不思議な質問を何度も受けて、"ただの観光地ですよ。時間があったらゴールデントライアングルにも行ってみましょう"と答えていた、問題のチェンセンです。
私が20年前にチェンコンからチェンセンに向かった時は未舗装の山越えルートを珍しい4駆のミニバスを乗り継いで行ったのですが、今回、現地で掴んだ情報では、このルートはきれいに舗装されています。舗装路を行くのであればメコンの流れを眺めながら行く事にして、メインルートの1129号線から外れてメコン川沿いに走ります。
未舗装路を想定して1日行程にしておいたこの区間、アッという間に走り抜けてしまい、チェンセンではまだ午前中。これではもったいないので、更に足を伸ばしてミャンマー国境の町、メーサイを目的地に変更します。そうすれば途中でゴールデントライアングルにも立ち寄れます。
ゴールデントライアングル。そこはタイ、ミャンマー、ラオスの3カ国の国境が接している場所で、それぞれの国境が河で形成されているため、明確に国の境目が観察できる場所です。この国境地帯を跨いでその昔、クンサーの麻薬帝国が暗躍した時代があって、そのイメージが日本人には強烈なようですが、昔からゴールデントライアングル自体は観光地でした。
お土産物屋が軒を並べる一角にバイクを止めて、"ここがゴールデントライアングルですよ"と言う私に、皆さん、"エッ?、今まで訪れた中で一番観光地らしい観光地じゃないですか。"と目を見張ります。そうです。行ってみなければわからない事は世の中に沢山あるのです。
この日の目的地、メーサイはそれほど広くない川を挟んでミャンマーと接する町。昔からこの川にかかる橋はタイ人、ミャンマー人はビザもパスポートも無しに行き来する事ができるようになっていて、その昔、私もタイ人に紛れてミャンマーへ渡った事があります。その頃はあまり旅行者を目にする事はありませんでしたが、この町も巨大に成長。橋の手前には昔はなかった巨大な入国審査局ができています。
街角にバイクを止めて、宿探しの作戦を考えようとしている私に、ミャンマー人と称する物売りが話かけてきました。ルビーの原石や妙な薬品を売りたいようですが、そんな物はどうでもよいので、"ところで、ゲストハウスはどの辺りにある?"とこちらの要件を押しつけてみると、気持良くとある道筋を指差して"あの通りにいっぱいあるよ"と教えてくれました。
教えられた道筋を流してみると、なるほど沢山のゲストハウスがあります。時間もまだ余裕なので、じっくり時間をかけて眺めて回ります。そのうち1軒に宿を決めて、荷物を放り込んだら徒歩でもう一度、国境の橋へ。
橋の周辺からの数多くの露店が広がっています。そして面白い事に、このメーサイでしか目にしない物資が沢山存在するのです。甘栗、ザクロ、それから中国製のスナック菓子。昔はミャンマーの工芸品などしか売られていませんでしたが、ミャンマーを経由してタイに持ち込まれる物資の交易拠点として機能しているようです。
ゲストハウスに戻って、前のテーブルで甘栗を皆で食べながら暮れていく町を眺めていると、ゲストハウスの従業員の女の子たちが、"バイクを部屋に入れた方が良い"と言いに来ました。部屋に入れるといっても、ツインの部屋にバイク2台はとても入らないので、少し考え込んでいると、隣のお土産物の仏像を売っているお店にバイクを入れてよいという話になり、シャッター付きの店内にバイクを保管してもらう事になりました。
この件を含めて、どうやら昔よりタイの治安は悪化したと思える出来事がこの旅の間、何度かありました。日本だけでなく、世界的に格差の拡大や治安の悪化という流れにあるのかもしれません。
本日のルートはご参加のお二人にとっては大興奮のルートであったようで、特にゴールデントライアングルの観光地振りは何度も話題に上りました。
"日本に帰ったら、いろいろ創作して、一大冒険活劇に仕立てるか、あるいは、本当の姿を皆に伝えるか、好きな方を選んで好きにやってください"
皆さんにはそう伝えたのですが、このブログで全世界に向けて真の姿を書いてしまいましたので、一大冒険活劇はそのうちバレる危険が発生しましたね。
今回ご参加のお二人からは"チェンセンってゴールデントライアングルの近くなんでしょう?危なくないんですか"という不思議な質問を何度も受けて、"ただの観光地ですよ。時間があったらゴールデントライアングルにも行ってみましょう"と答えていた、問題のチェンセンです。
私が20年前にチェンコンからチェンセンに向かった時は未舗装の山越えルートを珍しい4駆のミニバスを乗り継いで行ったのですが、今回、現地で掴んだ情報では、このルートはきれいに舗装されています。舗装路を行くのであればメコンの流れを眺めながら行く事にして、メインルートの1129号線から外れてメコン川沿いに走ります。
未舗装路を想定して1日行程にしておいたこの区間、アッという間に走り抜けてしまい、チェンセンではまだ午前中。これではもったいないので、更に足を伸ばしてミャンマー国境の町、メーサイを目的地に変更します。そうすれば途中でゴールデントライアングルにも立ち寄れます。
ゴールデントライアングル。そこはタイ、ミャンマー、ラオスの3カ国の国境が接している場所で、それぞれの国境が河で形成されているため、明確に国の境目が観察できる場所です。この国境地帯を跨いでその昔、クンサーの麻薬帝国が暗躍した時代があって、そのイメージが日本人には強烈なようですが、昔からゴールデントライアングル自体は観光地でした。
お土産物屋が軒を並べる一角にバイクを止めて、"ここがゴールデントライアングルですよ"と言う私に、皆さん、"エッ?、今まで訪れた中で一番観光地らしい観光地じゃないですか。"と目を見張ります。そうです。行ってみなければわからない事は世の中に沢山あるのです。
この日の目的地、メーサイはそれほど広くない川を挟んでミャンマーと接する町。昔からこの川にかかる橋はタイ人、ミャンマー人はビザもパスポートも無しに行き来する事ができるようになっていて、その昔、私もタイ人に紛れてミャンマーへ渡った事があります。その頃はあまり旅行者を目にする事はありませんでしたが、この町も巨大に成長。橋の手前には昔はなかった巨大な入国審査局ができています。
街角にバイクを止めて、宿探しの作戦を考えようとしている私に、ミャンマー人と称する物売りが話かけてきました。ルビーの原石や妙な薬品を売りたいようですが、そんな物はどうでもよいので、"ところで、ゲストハウスはどの辺りにある?"とこちらの要件を押しつけてみると、気持良くとある道筋を指差して"あの通りにいっぱいあるよ"と教えてくれました。
教えられた道筋を流してみると、なるほど沢山のゲストハウスがあります。時間もまだ余裕なので、じっくり時間をかけて眺めて回ります。そのうち1軒に宿を決めて、荷物を放り込んだら徒歩でもう一度、国境の橋へ。
橋の周辺からの数多くの露店が広がっています。そして面白い事に、このメーサイでしか目にしない物資が沢山存在するのです。甘栗、ザクロ、それから中国製のスナック菓子。昔はミャンマーの工芸品などしか売られていませんでしたが、ミャンマーを経由してタイに持ち込まれる物資の交易拠点として機能しているようです。
ゲストハウスに戻って、前のテーブルで甘栗を皆で食べながら暮れていく町を眺めていると、ゲストハウスの従業員の女の子たちが、"バイクを部屋に入れた方が良い"と言いに来ました。部屋に入れるといっても、ツインの部屋にバイク2台はとても入らないので、少し考え込んでいると、隣のお土産物の仏像を売っているお店にバイクを入れてよいという話になり、シャッター付きの店内にバイクを保管してもらう事になりました。
この件を含めて、どうやら昔よりタイの治安は悪化したと思える出来事がこの旅の間、何度かありました。日本だけでなく、世界的に格差の拡大や治安の悪化という流れにあるのかもしれません。
本日のルートはご参加のお二人にとっては大興奮のルートであったようで、特にゴールデントライアングルの観光地振りは何度も話題に上りました。
"日本に帰ったら、いろいろ創作して、一大冒険活劇に仕立てるか、あるいは、本当の姿を皆に伝えるか、好きな方を選んで好きにやってください"
皆さんにはそう伝えたのですが、このブログで全世界に向けて真の姿を書いてしまいましたので、一大冒険活劇はそのうちバレる危険が発生しましたね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます