前回触れなかった自衛隊派遣の話。やっぱりちょっと触れてみましょう。
おそらくこのページに目を通す習慣のある方にとっては意外でしょうが、私はいまとなっては”国民の総意に基いて”行われる自衛隊派遣に賛成です。
アメリカに派遣を約束していた政権が先の選挙で過半数を確保した今となっては、いまさら”やっぱりやめた”という話は国際的な信用に関わります。政権交代したなら”国民の意思を反映して”という話も通用しますが、これが民主主義の怖いところで、組織票だろうが、選挙違反だろうが民主主義の体裁をとっている限り与党の過半数は国民の総意なのです。
よく、政府に不満だから白票を投ずる人や、棄権する人がいますが、どこの選挙でも組織票が存在する限り、白票や棄権は”与党に賛成”という票と同じ意味を形成します。投票率が50%前後の選挙でホントに民主主義なのかどうかはなはだ疑問ですが、まあ、体裁はそういうことです。
さかんに”危ない”とか、危なくないとか言う話が出ますが、これ自体も論点が外れています。それじゃ日本に他国の軍隊が侵攻してきたとき、自衛する行為も充分危なくないですかね。
憲法違反を声高に唱える評論家や政治家もいますが、それを言い出したら自衛隊の存在そのものが根本的に憲法違反なのであります。憲法9条には”陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。”と明記されているのであって、自衛隊は陸軍、海軍、空軍ではないかもしれませんが、”その他の戦力”である事は間違いありませんね。現在の憲法違反論理は”国の交戦権はこれを認めない”の部分に関わるものだけなのです。
私は、この話は逆転して”憲法違反なんだけど、あえて違反した前例が今回出来上がるので、今後も憲法は守られません”ということを政府批判に見せかけて発表しているように思えてなりません。
だいいち、憲法9条を遵守していたら自衛隊そのものが存在しないので、派遣するしないという話にはならないし、派遣を要求される事もなかったのです。平時にこの議論をもっとしっかりおこなっておくべきであったと反省する材料に過ぎません。だいいち、形は違いますが、カンボジアやモザンビークにすでに派遣されているのであって、派遣されていることにはなんら変わりはありません。
今はアメリカとの約束を守って自衛隊を派遣して、なおかつ彼らの安全を確保し、国際社会からも評価される方法を考える段階に来ているのであって、派遣の是非を問題にしているときは過ぎたのではないでしょうか。今のような状態では賛否両論のはざまで派遣され命を張る自衛隊員がかわいそうです。
そして、日本はそういう逆転ホームラン的な離れ業を演じることができると思うのです。それは、純粋に”イラクの復興支援のために全力を尽くす”事なんじゃないでしょうか。
イスラム諸国での日本に対する評価はおそらく湾岸戦争を境にかなり低下していると思います。しかし、一般民衆の意識は急落するものでないのはいつまでも”小泉改革”に対する期待から離れられない日本人を見ても判るところです。実際、しばらく前のイスラム諸国での対日感情というのは非常に良好、友好的なものであって(多分、この件は過去のウンチクに書いていると思います。)おそらく、自衛隊の派遣先のサマワの人々はほんの僅かでしょうが、自衛隊は欧米の軍隊と違って何かやってくれるのではないかという期待も持っている事が想像うできるのです。現地は戦争によって破壊されたライフラインの復旧などがまだ進んでいない(米軍があえて進めていない?)など、まだまだ問題を抱えている様子です。過去、災害復旧活動などで活躍してきた自衛隊には現地でできる事が沢山あるのではないでしょうか。そういった活動を積極的に行っていけば、多分人的被害もあまり出さなくてすむのではないでしょうか。イラクの復興に尽力している部隊を攻撃したりはしないでしょう。・・アメリカ軍から攻撃される可能性はありますが・・・。
・・・本当に何をするのがイラクの復興に最も効果的なのかは私にはわかりませんが、武装してウロウロ徘徊する事ではないに違いないと思います。
旧政権の残存勢力のみがアメリカ軍にたてついてテロ活動をおこない、一般イラク民衆に迷惑をかけているので自衛隊がそういった勢力に対して治安を維持しに行くという考えで派遣されるならかなりの人的被害を覚悟した方が良いです。旧政権の残存勢力が勢力を盛り返しているのは”アメリカ軍よりフセインの方が良かった”という民意の反映だと思うのです。米軍の下請けだけやってたら、米軍と間違って攻撃される可能性も出てきます。
我々としても、日本の自衛隊がイラクの危険地帯に派遣されてただただ危険にさらされるよりも、そこで有意義な活動を胸を張って行ってもらいたいものではないですか。
もう、くだらない議論はやめて、イラクの人々のために自衛隊は何ができるのかを、そして我々は何ができるのかを真剣に議論し始めませんか。
おそらくこのページに目を通す習慣のある方にとっては意外でしょうが、私はいまとなっては”国民の総意に基いて”行われる自衛隊派遣に賛成です。
アメリカに派遣を約束していた政権が先の選挙で過半数を確保した今となっては、いまさら”やっぱりやめた”という話は国際的な信用に関わります。政権交代したなら”国民の意思を反映して”という話も通用しますが、これが民主主義の怖いところで、組織票だろうが、選挙違反だろうが民主主義の体裁をとっている限り与党の過半数は国民の総意なのです。
よく、政府に不満だから白票を投ずる人や、棄権する人がいますが、どこの選挙でも組織票が存在する限り、白票や棄権は”与党に賛成”という票と同じ意味を形成します。投票率が50%前後の選挙でホントに民主主義なのかどうかはなはだ疑問ですが、まあ、体裁はそういうことです。
さかんに”危ない”とか、危なくないとか言う話が出ますが、これ自体も論点が外れています。それじゃ日本に他国の軍隊が侵攻してきたとき、自衛する行為も充分危なくないですかね。
憲法違反を声高に唱える評論家や政治家もいますが、それを言い出したら自衛隊の存在そのものが根本的に憲法違反なのであります。憲法9条には”陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。”と明記されているのであって、自衛隊は陸軍、海軍、空軍ではないかもしれませんが、”その他の戦力”である事は間違いありませんね。現在の憲法違反論理は”国の交戦権はこれを認めない”の部分に関わるものだけなのです。
私は、この話は逆転して”憲法違反なんだけど、あえて違反した前例が今回出来上がるので、今後も憲法は守られません”ということを政府批判に見せかけて発表しているように思えてなりません。
だいいち、憲法9条を遵守していたら自衛隊そのものが存在しないので、派遣するしないという話にはならないし、派遣を要求される事もなかったのです。平時にこの議論をもっとしっかりおこなっておくべきであったと反省する材料に過ぎません。だいいち、形は違いますが、カンボジアやモザンビークにすでに派遣されているのであって、派遣されていることにはなんら変わりはありません。
今はアメリカとの約束を守って自衛隊を派遣して、なおかつ彼らの安全を確保し、国際社会からも評価される方法を考える段階に来ているのであって、派遣の是非を問題にしているときは過ぎたのではないでしょうか。今のような状態では賛否両論のはざまで派遣され命を張る自衛隊員がかわいそうです。
そして、日本はそういう逆転ホームラン的な離れ業を演じることができると思うのです。それは、純粋に”イラクの復興支援のために全力を尽くす”事なんじゃないでしょうか。
イスラム諸国での日本に対する評価はおそらく湾岸戦争を境にかなり低下していると思います。しかし、一般民衆の意識は急落するものでないのはいつまでも”小泉改革”に対する期待から離れられない日本人を見ても判るところです。実際、しばらく前のイスラム諸国での対日感情というのは非常に良好、友好的なものであって(多分、この件は過去のウンチクに書いていると思います。)おそらく、自衛隊の派遣先のサマワの人々はほんの僅かでしょうが、自衛隊は欧米の軍隊と違って何かやってくれるのではないかという期待も持っている事が想像うできるのです。現地は戦争によって破壊されたライフラインの復旧などがまだ進んでいない(米軍があえて進めていない?)など、まだまだ問題を抱えている様子です。過去、災害復旧活動などで活躍してきた自衛隊には現地でできる事が沢山あるのではないでしょうか。そういった活動を積極的に行っていけば、多分人的被害もあまり出さなくてすむのではないでしょうか。イラクの復興に尽力している部隊を攻撃したりはしないでしょう。・・アメリカ軍から攻撃される可能性はありますが・・・。
・・・本当に何をするのがイラクの復興に最も効果的なのかは私にはわかりませんが、武装してウロウロ徘徊する事ではないに違いないと思います。
旧政権の残存勢力のみがアメリカ軍にたてついてテロ活動をおこない、一般イラク民衆に迷惑をかけているので自衛隊がそういった勢力に対して治安を維持しに行くという考えで派遣されるならかなりの人的被害を覚悟した方が良いです。旧政権の残存勢力が勢力を盛り返しているのは”アメリカ軍よりフセインの方が良かった”という民意の反映だと思うのです。米軍の下請けだけやってたら、米軍と間違って攻撃される可能性も出てきます。
我々としても、日本の自衛隊がイラクの危険地帯に派遣されてただただ危険にさらされるよりも、そこで有意義な活動を胸を張って行ってもらいたいものではないですか。
もう、くだらない議論はやめて、イラクの人々のために自衛隊は何ができるのかを、そして我々は何ができるのかを真剣に議論し始めませんか。
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