旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

外国での言葉

2001年01月31日 | 旅行一般
 海外旅行に行くとなるとどうしても問題になるのが言葉の問題。
 人間は、幸か不幸かお互いの意思疎通の手段の多くを文字を含めた”言葉”に頼っているわけで、自分の知らない言語の国へ行くといきなり他の人との意思疎通に不都合が生じるわけです。
 昔、ゴールドコーストのバックパッカーズで同室だったニュージーランド人の旅行者が雑談のなかで”俺はアメリカとイギリスとオーストラリア以外行きたくない。言葉が通じない国なんてぞっとする。”と言ってました。ついでに”お前は言葉が通じない国を旅して勇気があるなー。”と言っていたのは私の英語が下手だということか・・・・(+_+)。それはともかく、たとえ英語がぺらぺらの英語圏の国の人々にもおなじ問題はつきまとうわけですね。
 自分が行こうと計画している国の言葉を事前に勉強して行くのが理想的であることは確かですが、世界中にあふれているさまざまな言語の数を考えると、それも現実的とは言えません。私は昔、パキスタンを旅したことがありますが、英語、ウルドゥー語、パンジャブ語、シンド語、パシュトゥン語、などなど、一つの国の中にも沢山の言語があふれていて、これを全部なんてとても覚えられません。覚えられる人もいるでしょうが・・・。
 で、本題です。
 たとえば、外国からの旅行者がレストランに入ってきたら、誰も”飛行機に乗りに来た”と誤解したりしないでしょう?たいていの人は”何か食べに来た”と推理できるでしょうし、”もしかしたらトイレを借りに来たのかも”とか、"道を尋ねにきたのかも”という推理もついでに成り立ちますが、”何か食べにきた”が最も正解の可能性が高いですね。よく考えたら、我々が日本でレストランに入っても、”何にしましょう”とは聞かれても、”何しに来たんですか”とは聞かれません。で、”○▲お願いします。”としか答えません。この”○▲お願いします。”を何とかして伝えれば言語は必要ないわけです。
 たとえば、メニューを見て、食べたいものを指差すとか、他の人が食べているものを指差すとかです。
 同じように、言葉がなくても常識的に判ることは意外と旅行者の行動には多いですよね。鉄道の切符を買うなんていう複雑な状況でも地名さえ相手に伝えられればたいてい何とかなってしまいます。
 ただ、やっぱり言葉ができた方が良いです。それも英語。
 なぜならば、旅行者同士情報交換したり、航空会社のカウンターでのさまざまな手続きやトラブル処理など、こういった場ではたいてい英語が通じますし、日本語は通じません。この辺になると、上にあげたような”常識的判断”が通用しません。特にホテルなどで知り合ったほかの国の旅行者からの情報とかは旅行をより楽しむ上でも危険を回避する上でもかなり重要になります。 
 そんなわけで、私の場合、英語は中学生程度。これでたいていの日常生活は問題ありません。で、現地到着したら、そこが英語圏でない限り最初は上に述べたような”常識&身振り手振り”でコミュニケーションを図り、その国になじんできてから言葉を覚える機会があれば覚えるし、成り行きに任せています。

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