旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

旅行中のトラブル回避のために

2000年07月26日 | 旅行一般
最近、海外で邦人の巻き込まれた事件が増加してきています。一昔前であれば”決死の覚悟”で旅した国に、今ではパッケージツアーで”気軽に?”参加できるようになり、旅行者自体の”分母”が増加しているわけですから、当然トラブルに巻き込まれる率も高くなっていると考えられます。世界全般の治安が悪化しつづけている傾向のある中、時には何らかの事件に巻き込まれることになってしまうのはやむを得ない部分もありますが、巻き込まれないように注意することができるのであれば、それに越したことはないでしょう?それなりにみんな注意しているはずなのにとてもくだらない詐欺にあったり、とんでもないところに連れて行かれたりするのはなぜでしょう?
 海外に出ると、その国の空港に着いた瞬間に建物の違い、空気のにおいの違い、食事の違い,周りにいる人たちの人種の違い、言葉の違いなど、自分たちの普段の生活との違いが目白押しでまさにカルチャーギャップを感じることができます。これが旅の楽しさのひとつであると同時に、このことが時として”正常な判断”を狂わせる原因なのではないかと思います。旅先で聞いたトラブルのほとんどは”何で”そんな事をしたのか”とても不思議な行動”の結果であることがほとんどです。

 たとえば、宝石とは全く縁のなさそうな無骨な男性旅行者が高額で偽物の宝石を売りつけられたなどという事例.....。

 そんなわけで、私は、”日本で同じ状況で自分はどうするか”を基準にものを考えることをまず基礎にすることを提案します。

 ちょっとわかりにくい議論になったので、以下でイメージしてください。

 ☆もし、あなたが女性の場合

 想像してください。町を歩いていたら、「おー、そこの姉ちゃん、ケッコー可愛い顔してんやんけ、ワシが案内したるから、いっしょについといで!」とE&GのN氏に突然声をかけられたらついて行きますか??????何か、犯罪のにおいをプンプン感じるか、または胡散臭さを感じるんじゃないでしょうか。

 でも、想像してください。この場所がニューヨークとか、ロサンゼルスで、声をかけてきたのがアメリカ人で、上記の内容が”英語”で話されただけで、なんとなく”親切な人”に思えたりするから怖い。

 今、ふと気が付いたけれど、これは日本の”英語教育”にも問題があるな。

 ☆もし、あなたが男性の場合。

 これは簡単。宝石店に一人で足を踏み入れたことが今までにありますか?

 でも、海外だと呼び込みにつられて入って、なんだかんだと買わされているから不思議。
 旅先で偶然知り合う人たちにはその後の人生において忘れ得ない存在となる人たちがたくさんいます。だから、”ガードを固め過ぎる”のも、そういった出会いを自ら排除することになって、それはそれでもったいない。だから、”日本で同じ状況だったら、自分はどう判断するか”を常に自分自身に問いかけながら、いい出会いにまで”ガードを固める”事のないように、かつ、トラブルに巻き込まれることのないように、旅を楽しみましょう。 
 自分自身の今までの人生経験が最大の武器です。

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