橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

参加者予約受付中!「七輪で炭火パーティ」開催

2017-02-20 15:04:36 | 谷根千・上野浅草・下町

東京は谷根千にある写真館&カフェで

来たる2月25日(土)昼の部、夜の部の2回

能登の珪藻土七輪で炭火焼を楽しむ会を行います。

焼き物は四国愛媛の内子町の原木椎茸、同じく愛媛八幡浜のみりん干しほか。

上記写真の椎茸は原木椎茸じゃないので、今回のものとは厚みが全然違います!

パーティでは肉厚でいい香りの原木椎茸をご用意します。

そのほか、炊き込みご飯と椎茸汁、自分で焙烙で焙じるほうじ茶飲み放題も料金に含まれます。

予約方法ほか詳しくは以下のウェブサイトを参照下さい!

http://hibachiclub.blogspot.jp/


家探しと谷根千バブル?

2016-05-06 03:35:09 | 谷根千・上野浅草・下町
今住んでいるボロマンションが取り壊されることになり、今、次の住処を探している。
家探しをしているといろんなことに出会う。

先日、谷根千の某所を歩いていると、
「店舗付き住居。詳細は隣の○○まで」
という張り紙が目に付いた。1階に土間の店舗2階住居の物件。
先日、オープンルームになりそうな倉庫物件に出会って、火鉢のある部屋のディスプレイをして火鉢クラブの拠点にしたいというアイディアが膨らんだが、結局おじゃんになったという出来事があった。以来、その思いはくすぶり、こうした物件には反応してしまうのだ。本気で借りる気は無かったが、もし思ったよりも安かったら・・・という思いもあって、「隣の○○さん」のピンポンを押した。

人気のエリアだが、裏通りの古い小さなアパートを改造した小さな間口半間ほどの物件。2階の住居部分の広さはわからない。張り紙には広さや設備、家賃など何も書かれてなかったので、聞いてみることにしたのだ。

私「すいません、張り紙を見たんですが、
この物件、広さとお家賃はどのくらいのものなんでしょうか?」
大家「何の商売やりたいの?」
私「商売というか、1階はギャラリーみたいなものを・・・」
大家「予算は?」
私「お家賃はおいくらくらいなんでしょう?」
大家「予算のない人に説明しても時間の無駄でしょう」
私「・・・」
大家「どのくらいだせるの?」
全然出せないけど・・・家賃知りたいから、適当に言ってみることにした。このまえ千駄木の30平米くらいの店舗が13万くらいで出てたのを見かけたので、15平米くらいとおぼしきこの物件なら、上の階と込みで考えて・・・
私「例えば、20万くらいならどうなんでしょう?」
大家「話にならないわよ。住居は3部屋もあるんだから、そんなんで借りられるわけないでしょ。予算のない人に説明しても時間が無駄なのよ。」
3部屋もあるのか!外から見てもわからんから聞いたんやないか!それなら最初から張り紙に書いとけよ!
★住居部分3K快適な広い住まいです
とかなんとか書いてあれば、それなりに高いだろうと想像つくし、おばはんの時間とらせんで済むわ。
あー、感じ悪。

まあ、本気でここを借りたい!と思いを定めて聞きに行っているわけじゃない私も悪いが(本当は悪いなんて思ってないけど)、こんな応対はないんじゃないのー、と、カチンときた。

そもそも昔はただの住宅地だった裏道で、アパートとしては価値が低かったはず。それが、いろんな人たちが谷根千を盛り上げてくれたおかげで、おばさんの不労所得が増えとるんやないか。
そういうおこぼれ以上のものに預かってるんだから、ちょっとした冷やかしの問い合わせに対応するくらいのことやってもええんとちゃうん!?

昨日、0円ハウスの坂口恭平のトークライブに行ったこともあって、土地の私有によってあぶく銭を手にするおばさんの高飛車な口調を思い出すと、無性に腹が立つ。土地の私有が云々という話はここですると長くなるので置いとくとして、この出来事は、引っ越し先を探す私が、谷根千を離れることの背中を押した(今も正確には谷根千じゃないけど、今の家の前は根津、その前は池の端、その前も根津に住んでた。大学卒業以来だ)。

今まで、商売をやめたお年寄りや、古い家を持て余していた人が、何か新しいことをやりたいが、資金はあまりないという若者に格安で物件を貸すことで、この辺りはある種の文化の発信地のようになっていた。今でも、「実はあまりおおっぴらに言えないけど、ここ○○万円で借りてるんです・・・」などと、安い家賃で物件を貸してもらっている話も聞く。先日のあの高飛車なおばさんのような人は特殊なのかもしれないし、谷根千がブームにならなかったら、あの人もあんなに高飛車にはならなかったろうと思う。

そんな谷根千は近年、企業資本の店が増え始めている。そのおばさんの持つ店舗にもそうした店が入っていた。結局、街の人気が出ると、家賃が上がって、安定してお金のある人しか物件を借りられなくなる。そして、街はつまらなくなっていく。

かつて魅力的だと思っていた代官山や表参道。表参道ヒルズなどは、分厚いガラスに閉ざされたブランド物の要塞。店の裏で熱い思いを抱いて、ものを作ったり、商品をセレクトする個人の姿が見えなくなって、まったくつまらない街になってしまった。

そして今、谷根千バブル。

凋落の道をたどりつつあるテレビが、制作予算が低下したために、予算のかからない「散歩番組」をやたら放送する。そのことが谷根千にさらに人を呼び込んでいる。テレビに出たというだけで、どうということもない店に行列ができていたりする(いや、ほんと最近は休みになるとどこでもここでも行列してるのです)。

静かな街に住みたいとかいうのは、私のわがままだし、商店街の人々が潤うのはいいことだ。でも、それに便乗して、そこの土地を持っているというだけで、高飛車な態度で不労所得で荒稼ぎするのはどうも解せない。早くバブル弾けちゃえよと、寝る前に呪文唱えそうになる(笑)。

町おこしってなんなんだろう・・・。
ちょうど良いあたりで安定すれば良いけれど、世の中そううまくはいかない。誰かが儲かれば、我も我もとなるのは人情。

それが飽きられた時にどうするか。
潮が引いたらさっさと出て行く企業の抜けた後に、何が生まれるのか…。ちょっと気が早すぎるか…。

実際、谷根千はまだ言うほどは大企業が進出しているわけじゃない。兆しである。まだまだ小さな面白い店も生まれているし、居心地の良い店もたくさんある。だからこそ、ずっと、そういう人たちが商売しやすい場所であって欲しいと思うのだ。とかいって、バブってるからもう嫌だとかって、町を出て行こうとする私の方が薄情なのかもね。

もう半月以上賃貸物件を探し続けているが、家を探しながら街を歩いているといろんなことが見えてくる。
見えてくるのは良いが、自分の家がまだ見つからない。
ちょっと真剣に考えろよ!と、自らを鞭打つのでありました。

住処のこと、火鉢クラブVOL.2のテーマになりそうだ。

おくればせながら…隅田川花火、どこから見るか?

2012-08-04 15:23:30 | 谷根千・上野浅草・下町

隅田川の花火大会からもう一週間。遠い昔の事のようですが、いまさらながらの花火レポートです。

上の花火の写真。浅草の少し北、今戸神社の先の住宅街から撮った花火です。スカイツリーの横に花火があがる絶好のポイント。

実はこの前日、上野の松坂屋の前にちょっと置いていた自転車が駐輪禁止にひっかかって区に撤去されてしまい(移送料はなんと5000円!)、翌日、つまり花火の日、台東区清川にある自転車移送所に取りにいったんです。時間は移送所が閉まる午後7時。花火が始まる時刻。自転車での帰り道、発見したのがこの花火鑑賞ポイントだったというわけです。

今戸神社のちょっと手前。近所の人とカメラマンで賑わってはいましたが、雷門周辺のように前へ進めないというほどではなく、自転車でも十分通れる混雑具合でした。言問橋より北側は鑑賞の穴場なんですね!

下の写真は、今戸の台東区スポーツセンターの前あたり。花火が信号と建物の真上から降ってくるようでした。これこそ、都会のど真ん中での花火大会の醍醐味。花火の一部が建物に隠れるのもまた乙なものです。

自分のいる場所によって花火の見え方が違ってくる。そぞろ歩きながら、その場所その場所で見えるさまざまな風情の花火を楽しむのもいいものです。ビルに隠れてまったく花火が見えなくなる瞬間にも、ドーンという音と、火薬の臭いはどこからともなく届きます。

この日は、自転車での家までの道のり、いろんな花火を見る事が出来ました。

夜、iphoneで撮影した写真なので、ピンぼけだったりしますが、以下、帰り道で撮った写真です。

これは確か、国際通りと言問通りの交差点から見た花火。ビルとビルの間から見える花火。このあたりまで、花火の灰がふわふわ飛んできていました。

とはいえ、やはりこのあたりにビルなんて全くなかった頃の花火も見てみたい。

江戸時代なら、みんな家から一歩外に出れば、どこからでも花火が見えたんじゃないでしょうか。家の前に床几を置いて、むしろを敷いて、川の方まで出て行かずとも、欠けのないまん丸い花火が、かなり遠くまで見えたんじゃないかと思います。すべてのイベントがレジャーや観光になってしまった今、そんな日常に根ざした夏の行事が羨ましくもあります。まあ、もちろん昔だって、おめかしして出かけてはいたんでしょうけど・・・。

そんな日常に花火がある風景に出会いました。

自宅の前なんでしょうか。男の子がちいさな折りたたみ椅子にすわって通りで花火を見ていました。この写真のフレームの外にもおばさん2人が花火を見上げていました。まるで、自分だけのために花火をやってくれているようです。

この日は月も花火の隣で輝いていて、スカイツリーと花火と月の競演。

こんな場所があったのね、と思うだけでもすごく得した気分。ここを通ったのも自転車を移送所に取りにきたからだと思うと、移送料の5000円も、そのための勉強代みたいなものと思って諦められる気もしてきたりして・・・。

最後は上野の山から、遠くに小さく、スカイツリーを挟んで二会場の花火が一度に見えました。

打ち上げ花火はどこから見ても丸いってことを知った今でも、やはり花火はいろんなところから見てみたくなります。同じ丸でも、まわりの景色によって少しずつその表情が違って見える。今年の隅田川の花火はそんなことをあらためて気づかせてくれました。

隅田川花火どこから見るか?

それはその時いた所から見ればいい。音だけだって、臭いだけだって、極端なことを言えば思い出だって、花火を感じられる気がします。

遅ればせながら、隅田川花火大会の報告でした。

 

 

 


上野夜散歩 Night walk in Ueno

2011-06-06 22:20:32 | 谷根千・上野浅草・下町

これって、去年の夏頃アップしたビデオなのだけど、

さっきたまたま見直す機会があって、懐かしかったので再アップ。

アメ横ガード上の山手線と京浜東北線。何度見ても萌えますな!

こんなごちゃごちゃしたところを一分の遅れも無く電車が走るって脅威。

これが日本の底力って感じ。リニアモーターカーとかいらんから

こういう電車で十分わくわくです。日本の活力感じます!

なんか大丈夫って気になります。

最初は上野公園から始まっております。

ごらんください(すでに見た方はもう一度どうぞ)。

Night Walk in Ueno

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新世代アジア雑貨の店  カラフルな「nice Chroma」

2010-11-07 16:33:40 | 谷根千・上野浅草・下町
ずーっと、更新が滞っておりました。
今年の風邪はしつこくて、熱が下がってからもずーっと喉がくすぐったい。
夜になると咳き込んできて大変です。

しかし、少し症状も落ち着いてきたので、
今日は、下町ページを更新。

今日は、根津にある「nice Chroma」というお店を




最初、この店に入ろうと思ったのは、外から見えたストールのディスプレイでした。
この写真は最近のものなので、私が初めて訪れたときとは違うディスプレイですが、
その時は、ショッキングピンクのストールを巻いてました。
そのショッキングピンクの発色の良さに魅かれて中に入るったわけです。

これは最近の写真。こんな感じでいろんな色のストールがあります。



     でもお店に入って、さらに目を引いたのはこちらの写真でした。





かっこええ~。帽子とこのストールの赤い色がいい感じ。





こういう赤いのを、よくアフガニスタンなどの写真で見かけますが
これはカンボジアでの写真。
カンボジアのおじさんたちは、KROMA(クロマー)と呼ばれるこうしたスカーフを
日常的に使っているのだそうです。


店名はChroma(クロマー)はギリシャ語語源の色彩という意味。
掛詞になってるんですね。




パネルに書かれている文章を拡大しますと・・・





カンボジア式万能スカーフ。


首に巻いたり、頭に巻いて帽子代わりにしたり、


タオル代わりに使ったり、


日々様々なシーンで活躍する万能スカーフです。





長い内戦の時代からようやく平和を取り戻したカンボジアでは、


伝統的な織物文化を復興させる取り組みが行われています。


これまでは、糸も染料も全て国外からの輸入品に頼り、


国内では織るだけというのが主流でした。


こちらの工房では全て天然染料、カンボジア産の綿にこだわっています。


植物や果物の皮などで染められた自然な風合いと


昔ながらの技術で丁寧に織り上げられたコットンの肌触りをお楽しみ下さい。





と書かれていて、このおじさんの写真の横には、
先ほどのカラフルなスカーフとはまた趣を異にした
草木染めのストールがぶら下がっていました。




私はこちらのストールに撃沈され、
初めて訪れた時にストライプのストールを購入。
Lサイズ80cm×150cmで3990円でした。





カンボジアにこういった色合いのストールがあるなんて、
これまで知りませんでした。
手触りもよく、白いTシャツに合わせたい感じです。
普段からユニセックスな服装の私的には、
こうしたナチュラル系の色のものが合わせやすい。




が、現在、nice Chromaイチオシの商品はこちらなんです。




タイシルクや天然石を使ったバッグと靴。
お店からのオーダーで、タイのデザイナーさんが作ってるそうです。
アジアの製品はもはや安かろう悪かろうの時代じゃない。
細かい細工が手作業で丁寧に仕上げられています。










かわええでしょ。私的には、上の棚の一番上に乗っかってる赤いのとか好みです。
これまでのアジア雑貨というと、エスニックな雰囲気醸し出し過ぎのものが多くて、
なかなか手持ちの洋服と合わないということがままありましたが、
ここnice Chromaの商品は、そういうエスニック臭が強すぎず、
仕立てもいいので、いろんなものと合わせられそうです。



写真の商品は、10月初旬に訪れたときのものなので、
行かれた時、写真と同じ商品が無い場合もあると思います。
その時はご容赦を。


最後に、店長さんがちいちゃく映った店内を紹介します。




nice Chroma


東京都文京区根津1-18-8 
TEL:03-5685-9070 
営業時間:12時~19時まで(不定休・休みはHP上でお知らせいたします) 



やめられないとまらない 王様堂千束本店の隠れた名物

2010-10-12 10:27:46 | 谷根千・上野浅草・下町
「王様堂」っておかき屋さん知ってますか?
台東区千束に本店のあるおかきのお店です。


百貨店や高級スーパーマーケットなどにも商品を置いている有名店で、
JALのプレミアムシートである+Jでもお茶菓子として、ここのおかきは使われています。
私は、数年前、JALの飛行機に乗った時に、初めて王様堂のおかきを知りました。

現在、JAL便ではこの「ひじきじゃこ」が出てくるそうです。



私が乗った時は、イカおかきが出てきました。


このイカおかきがとても美味しかったんです。




油で揚げてあるわけじゃないのに、まるで揚げてあるかのようなサクサク感。
おかきって、結構堅くて、お年寄りなどには厳しいものも多いのですが、
これならちょっとくらい歯が弱くても大丈夫な感じ。
かといって、サラダせんべいや、ハッピーターンほどは軽くない。
これまでの食べたことのない絶妙な歯ごたえです。
私も初めて食べたときから、これは、美味い!とファンになりました。

これは一体どこのおかき?と思って袋をよく見ると「王様堂」と書いてある。
憶えやすい名前なので、空き袋をとっておかなくても大丈夫でした。
帰宅してネットでググるとすぐにホームページが出てきて、
本店がうちにも比較的近い千束にあることがわかり、早速行ってみたわけです。

しかし、デパ地下に置いてあるだけあって、値段もそんなに安いわけじゃありません。
丸い大きめのかき餅だと、36枚で3000円ほどもします。
私のような庶民には、これは普段バリバリ食べるにはもったいないので、
母が退院した際の快気祝い、お見舞いのお返しに使わせてもらいました。

ただ、この千束にある本店に行くと、こんな嬉しいおまけがあるんですね。
これは、本店の店頭の写真。


店の入り口のところで、正規の商品の製造中に出てしまった割れおかきを集めて、
お徳用、無選別品として特価で売っているのです。

私のお気に入りは、このお徳用袋で1袋399円。
塩味や醤油味のいろんな割れおかきが混ざって入ってます。



ほかにも、アーモンドかきもちの無選別品や、醤油味せんべいで、
正規品からはじかれた「はじきもち」などいろんな種類があります。
味はもちろん同じですが、値段はぐ~っとお手頃です。



この値段だったら、「やめられないとまらない」でも大丈夫。


いまや、このお徳用おかきはうちの定番お菓子のひとつです。


このお徳用袋は、この千束本店と、おかきを作っている野田工場で季節ごとに行われる


大感謝祭でしか買えないようですよ。





この王様堂本店は、言問通りをはさんで、ちょうど合羽橋商店街と反対側のブロック、


金竜小学校の2、3ブロック北の住宅街にぽちっとあります。


合羽橋や浅草に行かれた時に足を伸ばされてみてはいかがでしょうか。









ところで、話は変わりますが、

王様堂の商品にはお煎餅のように丸いものもあるのに、せんべいと名のつく商品はありません。
全て、かき餅とか、おかきです(小さいものにはあられもありますが)。
なぜだろうと思っていたのですが、これは私の単なる無知だということが分かりました。

せんべいの原料は「うるち米」、おかき、かき餅の原料は「もち米」だったんですね。
王様堂の商品の原材料を見ると、丸いせんべい型の商品にも、
たしかに「もち米」と書いてあります。

ああ、まだまだ知らないこと、気付いてないことはたくさんあります。

とにもかくにも、王様堂のおかきは旨いのでした。

というわけで、正規商品のラインナップ、野田工場の大感謝セールなどは、
以下の王様堂ホームページをご覧になってください。

王様堂ホームページ

正規商品には、特売棚には並ばない
季節限定で二十四節気ごとの季節の旬を盛り込んだおかきもあります。
私が最初おいしいと思ったイカのおかきもそのひとつだったようです。

あと、季節限定ではないですが、
伊勢丹新宿店限定販売で「燻製おかき」というのがあるそうで、
私は今それがちょっと気になっています。

「明日から『谷中まつり』9日には『一箱古本市』もあるよ」

2010-10-08 19:16:39 | 谷根千・上野浅草・下町
*小雨が降っていますが「一箱古本市」は
 今日9日(土)決行だそうです。


「第11回 谷中まつり」9日(土)~10日(日)開催





明日から9日(土)10日(日)と台東区谷中周辺で「谷中まつり」が開催されます。


防災広場、旧吉田屋酒店、谷中小学校、五重塔跡で





  獅子舞、ブラスバンド、津軽三味線、フラダンス、かっぽれ、猿回し、ジャグラー、


  和妻(日本手品)、コーラス、バンド、金管、弦楽、南京玉すだれ、和太鼓、琴、


  バルーン、鳴子踊り、大神楽、○×クイズ、


  そして天装戦隊ゴセイジャーショー&撮影会まであるんです。





盛りだくさんすぎる~。


20年くらいこの辺に住んでいますが、以前土日仕事だったこともあったので、


あまりちゃんと見た事ないんですよね。


こんなにいろんなことやってるとは知らなんだ。


幼稚園、小中学生、芸学生、大人まで、地域の人が大集合してのお祭りです。


個人的には幼稚園生の獅子舞というのが、かわいいんじゃないかと期待。





上記イベントのタイムテーブルは以下のサイトをご覧下さい。






               












「秋も一箱古本市2010」9日(土)開催 *雨天の場合10日(日)に順延





また、谷根千で春と秋、年2回の恒例となった「一箱古本市」の秋版も行われます。


こちらは9日(土)のみの開催なのでお気をつけあれ。


雨天の場合は10日(日)に順延だそうです。





また、11時開始ですが、閉店は16時半と、かなり早めなので


午前中からお出かけになることをおすすめします。





詳しくはこちらを









私も春の一箱古本市には私も参加させていただきましたが、


今回は気付いたら募集が締め切られていました。


というより準備する余裕もなく募集も見過ごしていました。


今回は観戦のみです。





上記サイトを開くと、出店者(店主さん)の一覧があります。<o:p></o:p>


常連さんから、新顔さんまで、一箱の中にどんな本が並ぶのか楽しみです。








ちなみにこれは、春に私と友人が出店した「一箱」です。


店名は「出島グラナードス」          *写真はクリックで拡大します




                  右側は、この30年間の年表「私たちの30年史」です。


「本は時代の証言者だ」ということで、「ここに出ている本はこの30年間に私たちが買ったもの、つまりこの30年間の時代の証言者です」と、この年表を掲げました。


が、要は、統一感のない本のセレクトを誤摩化すためだったりして・・・。


でも、この30年年表、あわてて作ったけど、作ってて楽しかったですよ。





で、春の一箱古本市で、


たった一日ではありますが、古本屋をやった経験で言いますと、


当然なんですが、やはり「自分が売りたくない本」が「売れる」んですよね。


自分にとってもいらない物は、他の人にとってもいらないんだという


商売の基本を学ばせてもらいました。





趣味の違う人に買ってもらえばいいや、なんてのはありえない。


芯を食ったいい本というのは、


どんなジャンルの物であろうが、誰しも持っていたいのです。


趣味が違うということと、良い悪いは別もの。


それを、「趣味が違うから・・」でごまかしてはいかんですね。


けれど、逆に、知人が付き合いで、ほどほどの物でも買ってくれることもありました。


持つべきものは友ですな。





実は、商売の原理ってわかりやすいんだけど、


そこに人間の欲とか、ずるさとか、怠惰とか、いろんなもんがからんで、


「儲からない」ってことになっちゃってるのかも・・・、


な~んて思った春の一箱古本市でした。





店主さんたちが思いを込めてセレクトした「一箱」の古本の中には、


春の古本市で私が感じたり学んだ以上の


「哲学」や「夢」や「笑い」や「憧れ」や「悩み」や「汗」や・・・・


ほんとにいろんなもんが詰め込まれています。





何がどう編集されて一箱に詰められているか、実際に足を運んで見てみてください。





電子書籍も便利だけれど、紙の本の良さを感じますよ~。





明日、明後日、晴れるといいな。




以下の項目をクリックすると「出島DEJIMA2010」の同じ記事に飛びます。

「明日から『谷中まつり』。9日には『一箱古本市』もあるよ」


10月以降の新しい記事は「出島DEJIMA2010」方をメインに掲載しています。
写真の多い記事は、こちらでごらんになる方が見やすいと思います。

注目:「出島DEJIMA2010」を携帯で閲覧する場合のURLは「こちら」です。

<食・根津>「10月になると行く回数が増える店『とんかつひのき』」

2010-10-07 21:57:49 | 谷根千・上野浅草・下町
以下の項目をクリックすると記事に飛びます

<食・根津>「10月になると行く回数の増える店『とんかつひのき』」

「出島DEJIMA2010」「東京下町暮らし」ページに上記の記事を追加しました。

new!「出島DEJIMA2010」を携帯で閲覧する場合のURLは「こちら」です。


「出島DEJIMA2010」では、日常の中で「コレは!」と思ったアレコレを紹介しています。

「気取らないけど、脱力しすぎないもの選び」を目指しています。 

今朝出会った上野公園の猫

2010-10-04 14:20:25 | 谷根千・上野浅草・下町
せっかくだから、今朝撮った猫の写真を載っけとこうと思う。
場所は上野公園。上野や谷根千地区には猫がいっぱいいるが、思い出してみると、猫がいる場所って漠然ながらいくつか決まっている。

上野公園の中で必ず猫に出会うのは、この場所だ。


ここは、上野公園の噴水から、上野広小路に降りてく桜並木の途中の交差点。
右手に花園稲荷神社の赤い鳥居と韻松亭という料理屋さんがある向い側。
いつもこのあたりに猫がいるのだ。なぜか、花園神社側にはあまり見かけない。
いるのかもしれないが、あまり我が物顔にめだった行動をしていない気がする。
この写真の猫たちは、お行儀よく道の端っこあたりにいるが、なぜかこっち側にいる猫は、時には大きな通りのど真ん中に(この猫たちの左側の方)どーんと寝そべっていたりする。
人が来ようが自転車が来ようが、おかまいなしなのである。
あまりの落ち着き払った様子に、もしかしたらこの道のど真ん中に、猫界のパワースポットがあるんじゃないかと思ったほどだ。
その証拠写真も撮っていたのだが、パソコンのどこを探しても見つからない・・。
まあ、とにかく、この辺りにはいつもたいてい猫がいるのである。

さっきの3匹を見下ろすように、こんなのもいた。木登り猫


この木の横にはこんな看板が・・・
「動物の遺棄・虐待は犯罪です」


よく見ると、この猫、耳に傷がある。病気なのかもしれない。


谷中や上野は猫の街だのなんだの言われても、やはり野良生活は厳しいんだろうな。


しばらく行くとまた別のに出くわした。
東京美術館の裏手と上野動物園の敷地の間の道。ここにも必ず猫がいる。


私が近づくと、すぐ目の前の、専用車バス停に移動して、ポールにじゃれ始めた。


写真を撮っているのが分かっているのかいないのか?
なぜか視線をこちらに向けてくれない。


顔を右に向けたり左に向けたり。中々シャッターチャンスをくれないのだ・・・
 


私が、バス停から遠く離れたらやっとこっちを向いた。


よく見れば、この猫、片目が潰れている。


猫にも気持ちがあるのだろうな・・。

通り道でいろんな猫に出会うけど、いつも違う猫だ。
仲間がいる猫もいれば、一匹狼の猫もいる。近づいてくる人間との関係も猫様々。
いつも何かを教えられる。
猫も人も地球上に生きる同じ生き物なのである。
ましてや彼らはご近所さんである。

隅田川花火大会 こんなところから見るのも乙ですな

2010-08-01 02:53:19 | 谷根千・上野浅草・下町
毎年100万人近くの人手を記録する隅田川の花火大会。
いつも見る場所には苦労します。
今年は、向島の国道6号上が穴場と聞いて、向かったんですが
期せずして、こんなところからきれいな花火を見る事ができました。
混んでなくて、涼しくて、最高。ずっとここで見られれば良かったんですが・・・。

隅田川花火2010


やはり、このまま乗っててもどうせすぐに見えなくなるだろうと思い、
曳舟駅で下車し、穴場に向かいました。

ちょっと興奮してテンション高すぎで恥ずかしいんですが
でも、移動しながら見るのもいいでしょう?
時々、目の前のマンションに隠れちゃうんだけど、
再び花火が目の前に現れた時の喜びが、またひとしお。
町の灯りと花火の光がまざりあって、窓に切り取られた1枚の絵のよう。
音も小さく遠くに聞こえて、間近で見る迫力とは違い
花火のはかなさをより強く感じます。

実は、一番きれいだったのは、電車が隅田川の鉄橋の上を渡る時でした。
たくさんの屋形船と花火が絶妙な高さから見えるんです。

しかしその時、突然花火が見えたことに驚いて(って、そんなこと当然最初から予想できるだろうと今にして思うのですが、当時は向島の穴場に行くという事ばかりが頭にあって、この電車が鉄橋を渡る事など、すっかり忘れていました)iphoneのビデオのスイッチを入れるのが遅れてしまったんですね。

美しい花火の映像は、youtubeにいっぱいあるので、
私は、この意外な穴場の映像をアップしてみました。


上野夜散歩 10 minutes Night Walk in Ueno with YMO

2010-07-17 08:15:07 | 谷根千・上野浅草・下町
前回、上野公園の蓮の花の写真をアップしたので、続いて今回も上野の映像をアップします。

日が落ちてから、上野動物園の入り口横にある「上野子ども遊園」から出発し、「上野駅公園口」→「パンダ橋」→「アメ横」と歩きました。
ただ、ご覧になれば、長袖の人が多いので分かるかと思いますが、撮影したのは確か去年の10月頃です。
途中まで(15分に)編集したところで今まで放置しておりました。だって、youtubeって10分以内にしないと載せられないんですもん・・。
まずは、ビデオをご覧下さい。10分間の上野散歩。
後半に一番お見せしたいものが映っているので、なんとか最後まで見てやってくださいまし~。

Night Walk in Ueno


BGMにYMOを使うあたりがアラフォーですねと冷静に突っ込まれてしまいそうですが、それは置いといて、こんな映像を撮影したのはなぜかと言いますと、広義では、youtubeにのっけて、広く海外の方にも上野アメ横を知っていただこうと思ったからなんですが・・・

でも、直接の動機は・・・
アメ横のガード上を走る山手線と京浜東北線への愛ですね。

あのごちゃごちゃした市場の真上を、電車が何本も同時に走るんですよ!
世界中でそんな電車ってあります?

もちろん町中のガードの上を走る電車はあるでしょうけど、あんな古くて密度が高い商店街の屋根の上を、世界最高水準の、しかも時間ぴったりに運行しているJRの電車がすれ違ってるんですよ。
私はアメ横に行くたびにスゲーなあと、上を見上げてしまいます。
そんで、私たち日本人にはもはや日常になっているこの光景も、海外の人が見たら驚くんじゃないかな?
そう思って、ビデオをアップしてみたわけです。

この前も、アメ横で、中東出身とおぼしき女性の連れた男の子が、ガードの上を電車が走るのを見て興奮しているのを目撃しました。下の海苔屋のおじちゃんが「またすぐ来るからね」とその子に声を掛けていて、やはりこの光景はエキサイティングなんだと、私的には確信しました。
でも、それって私の思い違いなんかなあ・・。どう思います?

私は、けっして鉄っちゃんじゃないんですよ。
それでもこのアメ横の電車には萌えるんです(あ、あと数寄屋橋を新幹線と山手線がいっしょに走ってるのとかも萌えますね。
たしか、これもとっさにiphoneで撮った映像があったように思いますが、youtubeに上げてないんで、いずれ機会があればご紹介します)。多分、普遍的な魅力があるんだろうと・・・。
いや~、電車っていいもんですね。

やはり私は鉄っちゃんではないので、
電車以外の他のものも、海外の人に発信していく所存でおります。
ゆくゆくは、英訳の説明テロップも入れて、外国人観光客向けに日本の風物を発信したいと思っております。

でもそれには、ネタを集めニャなあ~。
カメラを持って街へ出よう!



夏も朝。不忍池のはすの音を聞くために早寝すもをかし。 

2010-07-16 10:38:24 | 谷根千・上野浅草・下町

東京は今日も梅雨明け間近の青い空。
暑ーくなる前の、朝の散歩が気持ちいいです。
朝の散歩というと、私の場合は上野公園。不忍池は今蓮の花が満開です。
タイトルに、「蓮が開く音聞くために早寝する」なんて書いちゃいましたが、実際にそんなことはしてなかったりします。そういうのも風情があるなあ、なんて思って清少納言の真似してみた次第。


夏が終われば、池を緑で覆い尽くす蓮も枯れ始め、秋から冬には再び水面が見えてきます(管理の方が枯れ草を刈り取ってるらしいです)。
いったいいつから、咲いては枯れ、枯れては咲きを繰り返しているのでしょうか。
5月から6月には水面に緑の葉っぱが頭を覗かせ、いつのまにやらどんどんどんどん伸びて行き、7月に入る頃には、池は深い緑に覆い尽くされる。その生命力には、毎年毎年驚かされます。

この池の水の下では、いったい何が起こっているのか、いったい何が蓮にそんな生命力を与えているのか?
妖怪蓮番(自分で勝手に作った名前です)でもいるのではないかと思ってしまうのは、「ゲゲゲの女房」が始まる前に戻んなきゃと思ってるからですなw。

おなじ上野公園の桜が「はかないもの」の象徴だとすれば、この不忍池の蓮の花は「生きる力」の象徴のようにも思えます。一つの公園の中で、季節を変えて生と死が表現されるとは。上野公園恐るべし。
普段、ぼーっと歩いている公園というものの意味を考えさせられます。

そんな、歩くだけで、私たちにも生命力を吹き込んでくれる朝の不忍池。
今日はそんな不忍池のお散歩アルバムです。

まずは、いろんな蓮の花。  ぽつん。


蕾がニョキ。表装画にありそうな構図(花がセンターすぎか?)。
 

蓮といえば露


きれいですねえ


萎れかけもいい


シャワーヘッド。一本欲しくなっちゃうのだけど、持ってかえると怒られちゃうんだよなあ。


鳥もいます。


こんなのも。


でもね、一番じっと見入っちゃったのは彼らです。
こちらはビデオで見てください。
不忍池の住人たち


大混雑! よく見ると、亀の甲羅に苔が生えている。をかし。


何を見ているの?


鯉もいい顔してんのよ


道端にはこんな花も咲いていました。


さわやかな夏の朝の不忍池。
次こそは、蓮の花が開く時のポンッという音を聞くべく、もっと早起きしてみようかな。

暑くなる昼頃には蓮の花は閉じてしまうので、やはり早朝が見頃です。

水と木のある場所は、木陰にいれば部屋でエアコンで涼んでるよりずーっと気持ちがいいですよ。
こちらの方においでの際は、是非是非、不忍池を歩いてみてください。

飴細工 作品も凄いが、実演見なきゃ!(改訂版 補足訂正あり)

2010-05-26 02:43:40 | 谷根千・上野浅草・下町
最初にアップした記事に、説明不足の点および訂正がありましたので、追加補足しました。
最初の記事を読んだ方、ご確認ください。申し訳ありません。

補足:賞味期限についての記述が夏場のみのものだったので、冬場のものも追加しました。   
:VTRの最後に出した価格表示は、わくわく感謝祭の時の特別割引価格でした。    
店舗での価格は別になります。価格についてはVTR上のテロップで説明を追加。
訂正:VTR中で、色をつける食紅は8色としていましたが、正しくは7色です。    
8つ食紅の瓶が映っていますが、一つは水が入っています。

<以下、追加補足訂正後>
22、23日の土日、谷中、千駄木にまたがるよみせ通り商店街に、一箱古本市が出店し、私も一箱自分の古本を出店した。 この両日、よみせ通りはわくわく感謝祭というイベントが行われ、チンドン屋が繰り出したり、富くじがあったり、フリマでの古着販売や手作りカレー、学生による大道芸、さらには谷中名物の肉屋のメンチ、おなじみのコシヅカハムの生ハムやハムかつに集まる人、などなど大盛況で、特にお天気のよかった土曜日の人では結構なものだった。 翌日曜はあいにくの雨で、人出もまばら、私の古本の売れ行きもさっぱりだったのだが(ほかのお店は売れた方もいました。出してる本のセレクトの問題ですよね)、そんな中で、子供たちの人気を集めていたのが、一箱古本市のお隣で店を開いていた飴細工屋さんだ。


店の前は子供用の小さい傘の花が咲いたよう。 いろんな色の動物たちが、職人さんの手と一本のちいさな握り鋏だけで作られていく様子をじーっと見つめている。 その様子は大人が見ていても「すごーい」と手を叩きたくなるものなのだが、子どもはことさら「すごーい」ものに正直だ。 真っ白くてやわらかい飴の丸い固まりに、8色ある食紅を使って色を入れ、捏ねればどんな色でも作り出せる。 職人さんは、子供達に「オレンジ色は何色と何色を混ぜれば作れる?」と話しかけながら飴細工を作っていく。 真っ白い飴が捏ねられるにつれて、いろんな色に変わっていくさまを、子供達は目を輝かせて見ている。その姿を見ているだけでも嬉しくなってくるのだけれど、まんべんなく色の広がったアメの丸い固まりが、握り鋏一つでいろんな動物たちに変わっていく作業が始まると、私たち大人も、子どもに返ったように真剣なまなざしでじっと職人さんの手元に見入ってしまうのだった。 細工に使う飴は、柔らかさを保つため最初80℃くらいに熱せられている。 その熱~い飴を鍋の中から一塊掬い出して、冷えて固まるまでの間に素早く形を作らなければならない。 その間3分~4分ほど。ウルトラマンのカラータイマーほどの短時間勝負だ。 また、この80℃の飴にちゃんと触れるようになるまで1ヶ月かかったと、今回の職人さん加藤さんは言っていた。 あちっ、あちっと思いながら、きれいな形をたった3分ほどで作らなければいけないなんて・・。1回1回が真剣勝負だ~(汗)。 その真剣勝負を見ていて、私が最もグッときたのは、動物の足を作っていくときの鋏さばきだ。 例えば、ひよこの3又に別れた足先を、ちょきちょきっと切り目を入れて指でクイっと曲げると一瞬で、ただのアメが足に変わる。その角度が絶妙。(ひよこ以外の別の動物を作る時だったかもしれないが)かかとの辺りに鋏でちょこっとくぼみを入れるだけで、リアリティがグッと増すのには、その技術の奥深さに感動した。   こういう技術って、マウス一つで動かせるパソコンのシステムがさまざなまプログラミングを経て作られているように、長年の職人の経験や発見が幾層にも重なって、一つの鋏さばきに昇華してるんだろうと思う。単純なようで実は複雑。表面は一見つるつるでも、顕微鏡で見ると実は細かい網の目があるようなそんな感じだ。だから感動するんだろうし、誰でも出来そうでなかなか出来ない。とにかく、そういう技を見せられると、人は目が離せなくなる。 それで、古本市の店先で呼び込みをしながらも、ついついお隣で飴がいろんな色の動物に変わっていく様をじっと観察してしまった。 ついでに、子供たちのいい顔も相まって、すごーく幸せな気分になった。 今回出店していたのは「あめ細工 吉原」さん。常設の店舗が地元千駄木にある。 あめ細工の実演は、そのお店の職人の加藤妹子さん。 ホームページを見ると、動物だけでなく、他のいろんな作品の写真なども掲載されている。また、今回ここで掲載できなかった、目を輝かせて飴細工実演を見つめる子供たちの写真も満載。

「あめ細工 吉原」ホームページ

ものすごく手が込んで、ずっと取っておきたくなる作品もあるのだけれど、アメという素材は、湿度や熱で変化する。夏場なら、普通に部屋に置いておいて1ヶ月くらいが美味しく食べられる賞味期限。暑くて湿度が高いと少しずつ溶け出しちゃうのだ(冬場なら2ヶ月くらい。湿度と温度の低い所なら数年大丈夫とのこと)。 そんなはかない芸術ということも魅力ではあるけれど、溶けてきちゃったら食べればいいじゃない、美味しいよ!というところもいさぎいい。もったいなくて食べられないと言ってる我々大人を横目に、隣では小さい子供達が、買ってもらったカブトムシやひよこやハムスターを惜しげもなくペロペロなめている。子どもってなんてかっこいいんだろう。 アメ一つで執着やいさぎよさなんてことまで考えてしまった、休日の飴細工実演なのであった。 吉原さんのHPによれば、飴細工の起源はなんと796年東寺建立の時の供物にまでさかのぼるらしいから、日本の伝統技術としては半端じゃない。伝統あるものこそアバンギャルドだったりパンクであったりするものよのお・・と感慨もひとしおである。昔から作られてきただろう、うさぎや鳥の形でも、It's so cute!!!なのだもの。キティとかわらんぞえ。 では、最後に、私のために作ってもらったドラゴン(龍)のアメ細工の実演をVTRでご覧下さい。飴を鍋から取り出して形が出来上がるまでは3分40秒ほど、その後、目を入れて、乾かして完成です。  当日現場に行くまで飴細工屋さんが隣に来る事を知らなかったので、急遽Iphoneで撮影。縦長の画面ですがご容赦くださいませ。


作って下さった飴細工師の加藤妹子さんは、飴細工を初めてまだ1年。師匠について修行中だそうです。 更なる作品に期待です! 飴細工についてや、「あめ細工吉原」さんについてはホームページに詳しいのでそちら(上記)をご覧下さい。 飴細工師と言われる人は国内に20人ほどしかいないそうなので、どなたか弟子入りしてみてはいかがでしょうか?

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