昨日は久しぶりにお天気もよかったので、自転車で出かけました。千駄木の団子坂を上り、本郷通りを東大の方に向かったのですが、
東大の並木を走っていると、何やら人だかり。

何かと思って近づくと・・・

今まさにお昼時、みんな「ほっともっと」でお弁当買ってんですね。
それにしても、他に店ないんか?と突っ込みたくなる混雑ぶり。
学食はどうなってんだろうと思いつつも、ほか弁ってたまに食べたくなるんだよなあと、「めんから」や「しゃけ弁」を思い出しました。
私がよく買っていたのはまだ分裂してない頃の「ほっかほっか亭」ですけどね。
ちなみに「めんから」というのは「海苔唐明太」の略です。のり唐揚げ弁当ののりの下に明太子が引いてあるという素晴らしきマッチングの弁当。今もあるのかなあ?
ちくわの唐揚げ乗っけてもらったら最強!!
日本人はあったかいご飯さえあれば、おかずはちくわだろうが、漬け物だろうが美味しく食事をいただけるんですよね。
このときも、近くのコンビニは比較的空いてたから、東大生も”ほっかほか”がお好きなようです。あったかいのを売ってる店が隣にあったらそっちを選ぶよなあという話なんでしょうねえ。
で、ほか弁屋の数を調べてみたら、業界1~3位の「ほっともっと」「本家かまどや」「ほっかほっか亭」を合わせても、全国で6000店舗ほどのようです。
一方コンビニは、業界1位のセブンイレブンだけで全国で約7500店。業界10位までを足すと、30000店舗を超えます。もっと小規模なチェーンまで入れれば43000店近くあるようです。
コンビニが繁盛しているのは、「そこにあるから」じゃないかという事を裏付けるようなデータでは有ります。
ただ、最近ではコンビニ弁当も進化し、結構おいしいよと言ってる人にも出会います。でもやはり私は、電子レンジでチンしたあったかさはだめなんですよねえ。
ちょっと話はそれますが、私が3月までいたテレビの制作現場というのは、本当に弁当が日常にある世界です。私もこれまでどれだけの弁当を食べてきたかしれません。
昨年度一年間は業務の関係で、平日毎日、夕食はデリバリーのお弁当でした。
当然飽きるので、ADさんが手を替え品を替えいろんなお弁当を頼んでくれます。弁当選びの手を抜いてるADは「これも仕事だ」と注意されることさえあります。
テレビも制作費削減だとか言われながらも、局制作であれば、まだお弁当発注の価格の上限は1000円くらいでしょうか。デフレの今、上限1000円というのは結構なお弁当を頼めますから、デパ地下に並んでいるような料亭の幕の内的なものや少し前の時期ならお花見弁当的なものも届きます。
しかし、みの的お嬢さんが手を叩いて喜ぶデパ地下弁当も、窓も無いテレビ局のスタッフルームで沢山のモニターに囲まれた環境で食べるのでは、ただの冷たいコンサバ弁当なのです。桜の下でこそのお花見弁当、歌舞伎座でこその幕の内です。
私もADの頃はいろんな弁当を発注しました。私が20代の頃はテレビ業界もまだ羽振りがよかったので、会議の時に出すデザートも工夫しました。
そして、今、ADさんが発注した弁当を粛々といただく側になって(もう辞めましたが)、これまでの経験をもとに粛々と日々ダメだしをしておりました。もちろん褒めることもありましたけどね。
「食べる環境と好まれる弁当の関連」で報告書をかけば、そこらへんのコンサルタントの100倍いいものが書けると思います。
もちろん、テレビ局でうける弁当の究極のパターンなんてのはありません。すでに各お弁当屋さんが作っている弁当に対し、ここはもう少しこうした方が良い、ああした方がいいとアドバイスしてマイナーチェンジするということなんでしょう。
そんな弁当天国(地獄か?)で過ごしてきた私が、弁当の極意として、唯一胸を張ってでかい声で言えるのが「温かいものがいい」ということなんです。まさに”ほっかほか”。一見あたりまえのことのようですが、長年の弁当修行の末獲得したのは、驚くほど単純な事実でした。
レンジでチンすれば温かくはなりますが、やはり、違います。
微妙な風味の変質は当然の事ながら、いろんな食材の入っている「弁当」には、あったまって良いものとそうでないものが混在している時がある。
豚キムチの横に野菜サラダがあると、豚キムはよくても、サラダは残念なことになります。
ポテトサラダやマカロニサラダ、プチトマトなども温めたくはありません。
そうそう、わかめとキュウリの酢の物とかはアラフォーディレクターの疲れた身体に一口嬉しい献立だったりしますが、銀紙の容器に入ってる時はホッと胸を撫で下ろし、蓋に乗っけて分別です。別れてなかったら、御愁傷様。オレンジのくし形に切ったのとか言語道断。一口饅頭とかお菓子類など、素敵な心づくしはテレビのスタッフ弁当には必要有りません。
また、意外な落とし穴が筑前煮。これは冷たい方が美味いんです。炊きたてはいいけど、あっため直すととたんにダメになる。米だけ温かくしてくれ!!!
長々書きましたが、仕事で疲れた身体には、ただただ、湯気の出ているものを食べさせてくれー、につきる。そばやラーメンの出前とかもあったかくはあるのですが、あったかいご飯の威力とはまた別物です。
おかずが温かくとも、ご飯が冷たくては喜び激減。ご飯が温かい事がすべての難を取り払います。贅沢を言えば、温かいだけでなく、米が旨いことも喜びをアップさせます。
まずは旨い米で温かいご飯を提供する事。
もちろん、おかずが湯気を出しているような時には、米は冷めていても有りではあるのですが、それも旨い米に限ります。冷めたまずい米は温かいおかずの価値をもチャラにする。
実は、誰でも分かっていることしか書いてないんですが、意外と、これが達成されている温かいご飯(おかずも)のデリバリー弁当って少ないもんなんですよ。
結局は、近場のお弁当やさんやレストランに作ってもらって、できたてを運んでもらうのが最善の策なのです。
大量生産することで、食べ物だって安くはなりましたが、結局遠くから運ぶことで、運送費やそのための人件費がかかり、結局消費者に届く時の価格は変わっていません。最近安くなっているように感じるのは、生産者が切り詰めて無理をしているからです。
それに、遠く離れた事で生産する事で、保存料などの添加物も必要になり、美味しさを半減させます。
温かくておいしいデリバリー弁当が少ないのは、大量生産大量消費で「地産地消」の文化が消えつつある現代社会のシステムの問題だったりするのです。
仕事を辞めて、自炊を頻繁にするようになってつくづく思います。
家で食べる、めざしと大根おろしと野菜のみそ汁と納豆とが異常に美味しく感じるのは、やはり作り立ての熱々を食べているからなのですよね。
そんなことを考えていたら、東大前の「ほっともっと」の行列も納得が行きました。
もちろん、「ほっともっと」もでかいチェーン店ですが、その場であったかいのを弁当箱に詰めているだけでも、家庭の味に近いのでしょう。
「ほっともっと」の前を通り過ぎた後、裏通りに入ると、いろんな持ち帰り弁当を売っているお肉屋さんに出くわしました。2、3人お客さんが待っていて、おにいさんが何かを揚げていました。値段も適当で、手書きのメニューボードがそそります。
残念なことに写真をとるのを忘れましたが、今度是非一度買って、東大構内に潜入し、木陰で弁当ランチしたいと思います。
やっぱ食べ物は温かいに限ります。
冷めたお弁当だと「他に選択肢がなくてしょうがなく買う」という感じがするのですが、温かい弁当だと「積極的に食べたいから買う」に近づくような気がするんですが、どうでしょうか?
日本人は温かい飯にて生きるぞかし。
食べ物は地産地消の精神で。
顔の見える食べ物は、安全であるという前に単純に美味しいのではないでしょうか。
最後に提案。
「ほっともっと」や「ほっかほっか亭」「本家かまどや」の経営者のみなさん。
マイお弁当箱のシステムを作りませんか?衛生上の問題があるということですが、弁当箱は店側が用意して、デポジット制にしてもだめでしょうか。使い終わったのを次回持ってきてもらい、新しい別の容器にいれて渡すのなら、衛生的には店側の管理になりますよね。もちろん使い捨てパックと併用でめったに来ない客は使い捨てで。頻繁に利用するお客さんにだけ登録してもらってバーコード付きのカードで管理すればいいと思います。もちろんデポジット制だから前の容器返却した時に割引ありです。どうでしょう。設備投資大変??洗うのが大変?宣伝効果と天秤にかけてみて下さい。
弁当箱のデザインも、ピカチュウからキティ、来年やってくる上野のパンダとか、いろいろ遊んでノベルティにしてもいいし。欲しい人には売っても良いし。
それにしても、ちょっと弁当屋の行列目撃しただけで、こんな文章ながなが書いちゃって、私は何をする人ぞ。
というわけで、企業の皆さん、もし、アイディアが使えそうと思ったら、買って下さい(笑)。私、今、はっきり言って無職です。自らのウェブサイトを作る資金も必要なので、何卒、よろしくお願いいたします。
東大の並木を走っていると、何やら人だかり。

何かと思って近づくと・・・


今まさにお昼時、みんな「ほっともっと」でお弁当買ってんですね。
それにしても、他に店ないんか?と突っ込みたくなる混雑ぶり。
学食はどうなってんだろうと思いつつも、ほか弁ってたまに食べたくなるんだよなあと、「めんから」や「しゃけ弁」を思い出しました。
私がよく買っていたのはまだ分裂してない頃の「ほっかほっか亭」ですけどね。
ちなみに「めんから」というのは「海苔唐明太」の略です。のり唐揚げ弁当ののりの下に明太子が引いてあるという素晴らしきマッチングの弁当。今もあるのかなあ?
ちくわの唐揚げ乗っけてもらったら最強!!
日本人はあったかいご飯さえあれば、おかずはちくわだろうが、漬け物だろうが美味しく食事をいただけるんですよね。
このときも、近くのコンビニは比較的空いてたから、東大生も”ほっかほか”がお好きなようです。あったかいのを売ってる店が隣にあったらそっちを選ぶよなあという話なんでしょうねえ。
で、ほか弁屋の数を調べてみたら、業界1~3位の「ほっともっと」「本家かまどや」「ほっかほっか亭」を合わせても、全国で6000店舗ほどのようです。
一方コンビニは、業界1位のセブンイレブンだけで全国で約7500店。業界10位までを足すと、30000店舗を超えます。もっと小規模なチェーンまで入れれば43000店近くあるようです。
コンビニが繁盛しているのは、「そこにあるから」じゃないかという事を裏付けるようなデータでは有ります。
ただ、最近ではコンビニ弁当も進化し、結構おいしいよと言ってる人にも出会います。でもやはり私は、電子レンジでチンしたあったかさはだめなんですよねえ。
ちょっと話はそれますが、私が3月までいたテレビの制作現場というのは、本当に弁当が日常にある世界です。私もこれまでどれだけの弁当を食べてきたかしれません。
昨年度一年間は業務の関係で、平日毎日、夕食はデリバリーのお弁当でした。
当然飽きるので、ADさんが手を替え品を替えいろんなお弁当を頼んでくれます。弁当選びの手を抜いてるADは「これも仕事だ」と注意されることさえあります。
テレビも制作費削減だとか言われながらも、局制作であれば、まだお弁当発注の価格の上限は1000円くらいでしょうか。デフレの今、上限1000円というのは結構なお弁当を頼めますから、デパ地下に並んでいるような料亭の幕の内的なものや少し前の時期ならお花見弁当的なものも届きます。
しかし、みの的お嬢さんが手を叩いて喜ぶデパ地下弁当も、窓も無いテレビ局のスタッフルームで沢山のモニターに囲まれた環境で食べるのでは、ただの冷たいコンサバ弁当なのです。桜の下でこそのお花見弁当、歌舞伎座でこその幕の内です。
私もADの頃はいろんな弁当を発注しました。私が20代の頃はテレビ業界もまだ羽振りがよかったので、会議の時に出すデザートも工夫しました。
そして、今、ADさんが発注した弁当を粛々といただく側になって(もう辞めましたが)、これまでの経験をもとに粛々と日々ダメだしをしておりました。もちろん褒めることもありましたけどね。
「食べる環境と好まれる弁当の関連」で報告書をかけば、そこらへんのコンサルタントの100倍いいものが書けると思います。
もちろん、テレビ局でうける弁当の究極のパターンなんてのはありません。すでに各お弁当屋さんが作っている弁当に対し、ここはもう少しこうした方が良い、ああした方がいいとアドバイスしてマイナーチェンジするということなんでしょう。
そんな弁当天国(地獄か?)で過ごしてきた私が、弁当の極意として、唯一胸を張ってでかい声で言えるのが「温かいものがいい」ということなんです。まさに”ほっかほか”。一見あたりまえのことのようですが、長年の弁当修行の末獲得したのは、驚くほど単純な事実でした。
レンジでチンすれば温かくはなりますが、やはり、違います。
微妙な風味の変質は当然の事ながら、いろんな食材の入っている「弁当」には、あったまって良いものとそうでないものが混在している時がある。
豚キムチの横に野菜サラダがあると、豚キムはよくても、サラダは残念なことになります。
ポテトサラダやマカロニサラダ、プチトマトなども温めたくはありません。
そうそう、わかめとキュウリの酢の物とかはアラフォーディレクターの疲れた身体に一口嬉しい献立だったりしますが、銀紙の容器に入ってる時はホッと胸を撫で下ろし、蓋に乗っけて分別です。別れてなかったら、御愁傷様。オレンジのくし形に切ったのとか言語道断。一口饅頭とかお菓子類など、素敵な心づくしはテレビのスタッフ弁当には必要有りません。
また、意外な落とし穴が筑前煮。これは冷たい方が美味いんです。炊きたてはいいけど、あっため直すととたんにダメになる。米だけ温かくしてくれ!!!
長々書きましたが、仕事で疲れた身体には、ただただ、湯気の出ているものを食べさせてくれー、につきる。そばやラーメンの出前とかもあったかくはあるのですが、あったかいご飯の威力とはまた別物です。
おかずが温かくとも、ご飯が冷たくては喜び激減。ご飯が温かい事がすべての難を取り払います。贅沢を言えば、温かいだけでなく、米が旨いことも喜びをアップさせます。
まずは旨い米で温かいご飯を提供する事。
もちろん、おかずが湯気を出しているような時には、米は冷めていても有りではあるのですが、それも旨い米に限ります。冷めたまずい米は温かいおかずの価値をもチャラにする。
実は、誰でも分かっていることしか書いてないんですが、意外と、これが達成されている温かいご飯(おかずも)のデリバリー弁当って少ないもんなんですよ。
結局は、近場のお弁当やさんやレストランに作ってもらって、できたてを運んでもらうのが最善の策なのです。
大量生産することで、食べ物だって安くはなりましたが、結局遠くから運ぶことで、運送費やそのための人件費がかかり、結局消費者に届く時の価格は変わっていません。最近安くなっているように感じるのは、生産者が切り詰めて無理をしているからです。
それに、遠く離れた事で生産する事で、保存料などの添加物も必要になり、美味しさを半減させます。
温かくておいしいデリバリー弁当が少ないのは、大量生産大量消費で「地産地消」の文化が消えつつある現代社会のシステムの問題だったりするのです。
仕事を辞めて、自炊を頻繁にするようになってつくづく思います。
家で食べる、めざしと大根おろしと野菜のみそ汁と納豆とが異常に美味しく感じるのは、やはり作り立ての熱々を食べているからなのですよね。
そんなことを考えていたら、東大前の「ほっともっと」の行列も納得が行きました。
もちろん、「ほっともっと」もでかいチェーン店ですが、その場であったかいのを弁当箱に詰めているだけでも、家庭の味に近いのでしょう。
「ほっともっと」の前を通り過ぎた後、裏通りに入ると、いろんな持ち帰り弁当を売っているお肉屋さんに出くわしました。2、3人お客さんが待っていて、おにいさんが何かを揚げていました。値段も適当で、手書きのメニューボードがそそります。
残念なことに写真をとるのを忘れましたが、今度是非一度買って、東大構内に潜入し、木陰で弁当ランチしたいと思います。
やっぱ食べ物は温かいに限ります。
冷めたお弁当だと「他に選択肢がなくてしょうがなく買う」という感じがするのですが、温かい弁当だと「積極的に食べたいから買う」に近づくような気がするんですが、どうでしょうか?
日本人は温かい飯にて生きるぞかし。
食べ物は地産地消の精神で。
顔の見える食べ物は、安全であるという前に単純に美味しいのではないでしょうか。
最後に提案。
「ほっともっと」や「ほっかほっか亭」「本家かまどや」の経営者のみなさん。
マイお弁当箱のシステムを作りませんか?衛生上の問題があるということですが、弁当箱は店側が用意して、デポジット制にしてもだめでしょうか。使い終わったのを次回持ってきてもらい、新しい別の容器にいれて渡すのなら、衛生的には店側の管理になりますよね。もちろん使い捨てパックと併用でめったに来ない客は使い捨てで。頻繁に利用するお客さんにだけ登録してもらってバーコード付きのカードで管理すればいいと思います。もちろんデポジット制だから前の容器返却した時に割引ありです。どうでしょう。設備投資大変??洗うのが大変?宣伝効果と天秤にかけてみて下さい。
弁当箱のデザインも、ピカチュウからキティ、来年やってくる上野のパンダとか、いろいろ遊んでノベルティにしてもいいし。欲しい人には売っても良いし。
それにしても、ちょっと弁当屋の行列目撃しただけで、こんな文章ながなが書いちゃって、私は何をする人ぞ。
というわけで、企業の皆さん、もし、アイディアが使えそうと思ったら、買って下さい(笑)。私、今、はっきり言って無職です。自らのウェブサイトを作る資金も必要なので、何卒、よろしくお願いいたします。