このところ、このブログでも時々話題となっているJCICA(ジェシカ)。
Japanese Craftsmen with Iraqi Children Artistsの頭文字をとって命名したメイドインジャパンとイラクの子どもの絵のコラボレーションブランドです。収益の一部をイラクの小児がん支援を行っているJIM-NETに寄付するというチャリティとメイドインジャパンという高品質(クオリティ)を兼ね備えたブランド。国際貢献と地域の産業振興をいっぺんにやっちゃおうというプロジェクトです。
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今日から時々、このJCICA(ジェシカ)設立までの経緯を、この場を借りて書いていきたいと思います。すでに、簡単な設立の経緯は、私のもう一つのブログ「出島DEJIMA2010」の「JCICA(ジェシカ)問合せ」のページにも書いていますが、私の流浪の日々も含めより具体的に書いていきます。
このところ、ブログの記事も、商品の紹介とコンセプトばかりで、ブログの良さが生かせてないと感じてます。ただの宣伝だったら、20年も伝える仕事をやって来た私がやる意味がないではないか!そう思い、いろいろ書くことにしました。
「チャリティと高品質」を両立させた商品という新しいコンセプトで勝負しようっていうのに、その辺のことを報告せずしてどうする!と反省。ただ、資金不足で今治に頻繁に取材に行くことができない。はやく事業を軌道に乗せて製造業の現場も取材に行きたいです。
そもそもこの事業、資金ほぼゼロから始めたある意味無謀なプロジェクトです。
40代、今まで続けた仕事を捨て、資格も無い女がどうサバイブするかの記録でもあり、まだちゃんとサバイブできてないので現在進行形、あっぷあっぷでもあり、そういう部分でこの記事を読んでいただくのもありかと思います。
1年前に、このブログで「私ツイッターで仕事辞めました」(←クリックで飛べます)と書いて、RT(リツイート)などにより、たくさんの方に読んでいただきました。その1年後でもあります。1年色々考えたけど、再就職はできませんでした。サラリーマンじゃない生活を体験したかった。厳しいけど、個人事業主でなんとかやっていきたいのです。
「就職」「就活」という言葉が毎日のようにニュースに登場し、「働くこと」=「就職」みたいな世の中になっています。失業保険というセーフティネットも被雇用者のみ。私は親が商店経営をやっていたこともあり、サラリーマン生活が実はあまり身にしみていません。かといって、子供時代は零細自営業の大変さしか目にしていない。それでも、昨今の世の中のいろんな問題を目にするにつけ、その辺の町のおじさんおばさんも一国一城の主であることが普通の世の中であってほしいと考え(この辺のことはちゃんと書くと長くなるのでまたあらためて)、個人商店の復活を願っているのです。たとえば、根津や谷中の商店街のように。
会社社会日本が行き詰まりを見せていることを感じます。かといって、まだまだ日本の会社中心の社会は続くでしょう。でもそんな中で、ちょっと踏ん張ってみたい。そんな気持ちが、私に再就職をさせず、ギリギリのところでこの事業を軌道に乗せるべくがんばらせています。はっきり言って私アホかもしれません。もう生活さえ厳しい。
不惑を過ぎてこの落ち着きの無さ、夢見がち。
世の中を見渡せば、人生の後半に入り、親として会社の要として同世代のみなさまが責任あるポジションを占めていらっしゃる。そういう姿を見ていると、親でも上司でも、ましてや妻でもない私は・・と思う時もあります。しかし、それも人それぞれ。この落ち着きの無さ、常識の無さを良い方向に生かす道を見つけねばと思うことにしました。
というか、私にはそれしか才能はないのかもしれません。
これまでちっとも世間なんて気にしてこなかったくせに、常識的な枠組みにどこかすり寄ろうとして思い切った行動がとれず、今までずるずる過ごして来てしまったんですよね、結局。組織の中で不満を抱えて、でも表に顔をさらして主張するのは怖い。ただの臆病だったのです。それでは何も始まらないと、遅すぎではありますが40を過ぎてやっと考えることができるようになったのかもしれません。これまで、テレビの仕事をやっているから忙しいと、雑談の種にしかなっていなかったアイディアやら考えを世に問うてみようと踏ん切りました。
こんな無謀な挑戦(内容的には無謀じゃないと思うんですが、資金もないのに売れたとき頼みで始めたこと)に、常識知らずと批判されようともしょうがないかもしれません。
仕事を辞めてから、このJCICAに至るまでの半年間、そういう意味でいろいろ考えた半年間でした。そういう途中のエピソードも交えながら書いていきます。
企画を思いついたのは2010年10月20日
先日、2月4日からJIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)の主催で、日比谷で開催された「イラクの子どもたち命の絵画展」。その会場で、JCICA(ジェシカ)第一弾商品「今治タオル」のガーゼタオルストールと無撚糸のミニタオルのお披露目となりました。
本来ならば、販売先を開拓してから商品を発表すべきところですが、このプロジェクト、そもそも企画を思いついたのが昨年の10月下旬。そこから、実際に商品が出来上がるまでなんと3ヶ月。以前から決まっていた、この2月の絵画展にあわせてお披露目したかったため、そこに向けて、このプロジェクトに集中し作業を進めてきました。
常に無謀な私ですが、前職を辞めて半年、収入もない中で失業保険も切れ、今後どうするという時に、子どもたちの絵に出会いました。そこでその絵の素晴らしさに打たれ、何か啓示でもあったかのように突然にこれはイケルと感じ、このプロジェクトの開始を決意したわけです。
周りに迷惑をかけない為にも、絶対成功しなくてはならない。
そんな崖っぷちに立たないと、中々積極的に動き出せなかった自らを悔いながら、でもそんな反省しているヒマはないという状況で、このプロジェクトは始まりました。
ただ、素晴らしい子供たちの絵が、私の背中を押してくれ、これならイケルという思いを支えてくれていました。「この絵ならいけるはず」その思いでここまでやってきました。
次回から、前職を辞めてからの経緯から具体的に振り返ります。
この文章、ちょっと重複が多いかなあ・・。しばらく長い文章書いていなかったので、リハビリが必要かな?? 次回もよろしく!
~その2~に続く