福井県の昨年度の「文科省・全国体力テスト」では、小5男女が8種目中「50㍍走」・「立ち幅跳び」など6種目でトップとなり、合計点が4年連続首位に。中2の女子が3種目、男子が2種目で首位だった。
文科省の体力テストは、小5・中2を対象に抽出しますが、福井県教委は小4以上の小中高生全員に実施。各校は県平均と比較し、対策をまとめる。また、県教委は持久走と縄跳びの記録上位者も公表している。
県教委の担当者は、「体力トップ県を支えるのが幼児期の活発な遊びで、幼稚園と小学校の子供が一緒に遊ぶ縦割り活動に効果がある」と話しています。
縦割り活動は、市内各校で盛んで、持久走や遠足にも園児が参加する。
(参考:2013.5.17 読売新聞)
10月24日、新宿区・淀四小で行われた「研究発表会」~運動の楽しさから生きる力の育成へ~には、福井県教育庁より義務教育課指導主事の方が参加し、熱心に受講されていました。
〔文部科学省の方針〕 (2013.10.26 朝日新聞)
・2012年、幼稚園や保育所向けに「幼児期運動指針」を定めました。指針では、「幼児は様々な遊びを中心に毎日計60分以上、楽しく体を動かす」としています。
・文科省のサイト「幼児期運動指針普及用パンフレット・「表(解説)」 ・「裏(図例)」には、体を動かす遊びの例が紹介されています。
・大切なのは、テクニックを向上させる練習より、遊びの要素を取り入れ、多様な動きをすることです。
・やってみたい気持ちがあれば、子供はその動きを繰り返し、上達していきます。
・結果に注目するのではなく、上達したポイントを見つけてほめるようにすると、「自分はできるんだ」という気持ちにつながり、運動の動機付けにもなります。
〔山梨大学大学院・中村和彦教授〕の提言。 (2013.10.26 朝日新聞)
・朝運動や朝遊びを取り入れる小学校が増えている背景には、幼児期の遊び不足への危機感がある。
・1985年と2007年、3歳から5歳までの幼児を対象に、運動動作を評価したところ、どの項目も07年の方が低かった。
07年の5歳児の発達度合いは、85年の3歳児と同程度。07年は小学3・4年生まで調べたが、85年の5歳児と同程度にしか発達していなかった。
・「昔は、夢中になって遊びにのめり込む中で多様な動きを経験し、上手になっていった。今は遊びが消えてしまい、いきていくために必要な動作ができなくなっている」
・昔の遊びをすぐに復活させるのは難しいが、足立小のように大人がリーダーとなって遊びを取り入れ、定着したら子供に任せるとよい。
〔十文字学園女子大学・鈴木康弘准教授〕の提言。 (2013.10.26 朝日新聞)
・幼稚園は半日で終わり、園庭のない保育所もあるので、家庭でも親子の遊び方を工夫できる。
・例えばボールで遊ぶなら、親が投げる速度や強さ、方向を変えると、子供がボールを捕るときに様々な動きを体験できる。
・生活習慣病が問題になる中、小さいうちに運動する習慣をつける重要性は高まっている。幼児期の遊びの大切さを知って欲しい。
・ PTAの行事として行われます。
子供たちは、いつもより少し早めに登校して校庭で遊ぶことができます。
カードには、「手洗い・朝、夜のごはん・早起き」などのチェック項目があり、工夫が凝らされています。また、登校時間帯に、地域ボランティアや警察官が安全見守りをしています。
今後の「早寝・早起き・朝ごはん」の活動は、地域協働学校のこちらで、ご覧頂けます。