「世直し太郎」の政局斜め読み

偏向マスメディア報道の本質を直観力で読み解き、内外の話題を大胆に斬っていきます。とりわけ大中華帝国主義許すまじ!です。

英国のEU離脱を日本のマスコミは批判出来るのか?

2017年01月19日 | 外交・安全保障問題
 泥舟EUから離脱する英国を批判する資格が日本の主要メディアにあるのでしょうか?

要は、「EUは半主権国家の弱者連合を創っただけ」ですよね?

これが現在の混乱の元だったわけで、まるで英国のEU完全離脱が世界を混乱させるという批判は的外れだと考えています。

EUは、ECCからECそしてEUとなったわけですが、経済圏設立から始まり、挙句の果てに本来主権国家として当たり前の「自国通貨発行権」を各国から奪ったわけです。

「結果平等で同じリスクを負え」とばかりに、経済的自立さえ奪われては、本来の実力を発揮できない国は嫌がるのは当たり前で、喜んでいたのは、「自国の膨大な借金がチャラにできる」と考えるギリシャのような国だったわけですよね。

だから経済圏だけ統合するなどという絵にかいた餅が国家単位で出来るわけがなく、見事にシリアの混乱から生まれた難民問題でEUは深刻な事態に陥ったわけで、「主権国家としてのリスク管理の機能不全」をEU加盟国が負っているわけです。

この辺の理屈をドイツやフランスが分からないわけがないと思いますよ。本来はEUの集団合議制が主権国家の意思決定より優越するわけがありません。

「ドイツがどこまで我慢するか」、これがEUの将来を決めると思いますし、離脱ドミノ危機は近未来でしょうね。この観点での分析がないメディア報道は聞くに堪えません。

日本の主要メディアの英国批判には、明確に一線を画したいと考えております。

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