たまに失踪したくなる。
実際にしたことはないけれど、子供の頃から知らない人について行きたかったり、違う行き先の電車に乗りたかったり、することがあった。
失踪したいということは、現状から逃げたいということなのだろうか?
大人になって、どこへ行こうが自分からは逃れられないことを知ってからも、失踪願望があるのは何故なのだろう。
そんな時に出会った本「探さないでください」。
失踪した自分の足跡を15年後に本人が辿るという作品。
読んで本当に失踪したくなってしまったらどうしようという不安と、反対に失踪願望に対する興味が満たされるかもしれないという期待がせめぎ合って、なかなか手に取ることができない。