一龍斎貞鏡…『沢村才八郎』
田辺一凜…『いれずみ奉行』
《お仲入り》
一龍斎貞水…「四方山話」
一龍斎貞友…『真柄のお秀』
講談協会HPの「公演スケジュール」を見ていて、何気なく目に留まりました。
「ナニナニ?浅草寺の裏手で、貞鏡さん・一凜さん・貞友先生が出て、しかも1000円!」
これは行くっきゃないと向かいましたが、観音裏通りにあるお店の前にはそのような告知がありません。しかも外から見るとカウンターが目立つ店内。
「アレっ?間違えたかな??」と逡巡すること数十分。
意を決して店に入ると、二階に案内されました。
20人も入れば人いきれでムンムンしそうな会場で、お客さんはほぼ常連さんのようです。
貞鏡さん
今日はピンクの着物にナデシコ柄の帯
高座と客席が数十センチという距離ですから、緊張している様子が痛いほどわかります。
いつもの定席や勉強会では「修羅場読み」を勉強中ですが、今日は細川家に仕えていた“沢村才八郎”が牛方から大名に出世をするという読み物。
15分ほどの高座でしたが緊張のためか、途中で言葉に詰まる場面も…。
「ガンバレ!」という声が掛かりますが、客席はちょっと重い雰囲気になりました。
それでもその先の部分を思い出して読み物を続け、何とか読み終えることができました。
経験が少ない分、このような場を得られたことは大きな財産になるはず。
この悔しさをバネにして大きく成長して欲しいと切に願っております!
一凜さん
この読み物を聴くのも3度目。
ちょっと不安要素が多かった客席を一変させました。
遠山金四郎が芝居小屋の仲裁に入る場面はまさに“圧巻”
客席も大いに解れたようです。
お仲入りの後、予定にはなかった貞水先生が高座へ!
「芸大での講演の帰りに、ちょっと心配になって寄ってみた」とのこと。
愛弟子を想う気持ちに胸が熱くなりました・・・
「女流が増えて、講釈師だけでなくお客さんも増えた」と満更でもない様子。
若い時分に浪曲師と共に旅(営業)に出て散々な目に遭ったという話から、貞鏡さんのお父さんが当代貞山で、五代目の貞山-後に「名人典山」と呼ばれる錦城斎典山-が旅に出た時の話を講談調から落とし噺に持っていきました。
落語の「ねずみ」のようなサゲの噺で、場内は大喝采でした!
貞友先生は一つ仕事をこなしてからの登場で、ちょっとお疲れのご様子。
客席から「真柄のお秀」か「名医と名優」のどちらがいいかの二者択一。
「真柄のお秀」を“太った女の人の話”と説明したので、客席の女性から「太った女のほう」というリクエスト。
この読み物は2度目ですが、とにかく貞友先生にかかるとどんな大女でも可愛く思えてしまいます
アットホームで廉価で、しかも“人間国宝”の飛び入りまであった楽しい会でした
田辺一凜…『いれずみ奉行』
《お仲入り》
一龍斎貞水…「四方山話」
一龍斎貞友…『真柄のお秀』
講談協会HPの「公演スケジュール」を見ていて、何気なく目に留まりました。
「ナニナニ?浅草寺の裏手で、貞鏡さん・一凜さん・貞友先生が出て、しかも1000円!」
これは行くっきゃないと向かいましたが、観音裏通りにあるお店の前にはそのような告知がありません。しかも外から見るとカウンターが目立つ店内。
「アレっ?間違えたかな??」と逡巡すること数十分。
意を決して店に入ると、二階に案内されました。
20人も入れば人いきれでムンムンしそうな会場で、お客さんはほぼ常連さんのようです。
貞鏡さん
今日はピンクの着物にナデシコ柄の帯
高座と客席が数十センチという距離ですから、緊張している様子が痛いほどわかります。
いつもの定席や勉強会では「修羅場読み」を勉強中ですが、今日は細川家に仕えていた“沢村才八郎”が牛方から大名に出世をするという読み物。
15分ほどの高座でしたが緊張のためか、途中で言葉に詰まる場面も…。
「ガンバレ!」という声が掛かりますが、客席はちょっと重い雰囲気になりました。
それでもその先の部分を思い出して読み物を続け、何とか読み終えることができました。
経験が少ない分、このような場を得られたことは大きな財産になるはず。
この悔しさをバネにして大きく成長して欲しいと切に願っております!
一凜さん
この読み物を聴くのも3度目。
ちょっと不安要素が多かった客席を一変させました。
遠山金四郎が芝居小屋の仲裁に入る場面はまさに“圧巻”
客席も大いに解れたようです。
お仲入りの後、予定にはなかった貞水先生が高座へ!
「芸大での講演の帰りに、ちょっと心配になって寄ってみた」とのこと。
愛弟子を想う気持ちに胸が熱くなりました・・・
「女流が増えて、講釈師だけでなくお客さんも増えた」と満更でもない様子。
若い時分に浪曲師と共に旅(営業)に出て散々な目に遭ったという話から、貞鏡さんのお父さんが当代貞山で、五代目の貞山-後に「名人典山」と呼ばれる錦城斎典山-が旅に出た時の話を講談調から落とし噺に持っていきました。
落語の「ねずみ」のようなサゲの噺で、場内は大喝采でした!
貞友先生は一つ仕事をこなしてからの登場で、ちょっとお疲れのご様子。
客席から「真柄のお秀」か「名医と名優」のどちらがいいかの二者択一。
「真柄のお秀」を“太った女の人の話”と説明したので、客席の女性から「太った女のほう」というリクエスト。
この読み物は2度目ですが、とにかく貞友先生にかかるとどんな大女でも可愛く思えてしまいます
アットホームで廉価で、しかも“人間国宝”の飛び入りまであった楽しい会でした