【訃報】リーガル秀才さん 逝去

【漫才師のリーガル秀才さん、死去】

私が初めて寄席に行ったのは幼稚園の頃。
当時不規則勤務だった父が仕事で家にいない日に、母が有楽町にあった『東宝名人会』(東宝演芸場・東京宝塚劇場５階)に連れて行ってくれました。（祖父の知人から毎月招待券をいただいてました）
毎月１回、寄席に行く日は近所の寿司屋で“バッテラ”を誂えたり、万世橋の万世で“万かつサンド”を買って行ったり。
結局「東宝名人会」へは小学生の頃は毎月、中学～高校生になってもちょくちょく見に行ってました。
数多の、キラ星の如く大勢の芸人さんが出演されていたのですが、その中で忘れられない芸人さんの一人(一組)がリーガル天才・秀才です。
当時、内海桂子・好江と共に東宝名人会の“準レギュラー”としてほぼ毎月出演していました。
トボケタ味のある天才さんと、飄々とツッコミを入れる秀才さん。
天才さんが言った言葉が間違えていて、秀才さんがそれを指摘すると、
『だめだなぁ～、ケンブリッジも・・・』
という天才さんのギャグが大好きでした！
数年前、まだ天才さんがご存命の頃のテレビを見て、口が上手く回らない天才さんの姿に愕然とした思いがありました。
「ああっ、もう天才・秀才の漫才は見られないんだな」
と思ったものです。

この天才・秀才さんの他にも、てんや・わんや、桂子・好江、千夜・一夜、鶴夫・亀夫、Ｗエース、ノリロー・トリロー、ピーチク・パーチクといった、『東京漫才』の礎を築いた漫才師は沢山いましたが、私の中では天才・秀才さんが№１です。

楽しい漫才を聞かせて下さって、ありがとうございました。
謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。　合掌