最近、よく輸入されるようになったメロゴールド
その親に使われているシャムスイートに興味がある関係で、メロゴールドの実生をちまちまと集めています。
といっても、メロゴールドは三倍体なのでなかなか種には出会えないわけですが、それでも去年は2つ、集めることができました
そのうち一本は、ちょっとした事故で枯らしてしまったんですが、もう一本は無事発芽し、春に寄せ接ぎを行いました
ところで、三倍体のカンキツの実生ではよく、発芽してから一度成長が止まります。
寄せ接ぎした個体も、寄せ接ぎをした後だいぶ長いこと成長を休止していたんですが、ついに動き出し、寄せ接ぎ成功を示すかのように強い芽を伸ばし始めました!
わかりますかね…?
このハダニで葉っぱがやられていないところが今回伸びてきたところです!
全体像はこんな感じ↓
寄せ接ぎは成功したかを確かめるとき、いったん根の周りの土を落として確認しています。
この個体も1か月ほど前に確認をしたのですが、実はその時はまだくっついていたなったようで葉がしおれてしまいました。
急遽簡易的に筒を作って土をかぶせたので、こんな変わった様子になっているわけです。
今回、ぐんと枝を伸ばしてくれましたが、接ぎ木の力なしではここまで急激に枝は伸びないはずなので、ちゃんと癒合したんだと思います。
陽が弱い日にまた土を落として確認してみます!
個人的には柑橘系最強に美味いです。ぜひ収穫にたどりついていただきたい。
ところでメロゴールドってシャムスイートと4nマーシュのどちらが種子親なのでしょう?Citrus Pages眺めてもよくわからず。
左に書かれた方(シャムスイート)が種子親で良いんでしょうか?
メロゴールド、オロブロンコ、最高に好きです
カクテルフルーツも含め、シャムスイート後代はほんといい品種ばっかです笑
メロゴールドの種子親はシャムスイートですね。「'Melogold', a new pummelo- grapefruit hybrid」と検索して一番最初に出てくるPDFにメロゴールドの育種の詳細が書いてあったのでぜひ。
カクテルは食べたことないのですが美味しい感じなんですね。チャンドラにカクテルを交配したらシャムスイートのインブリード(競争馬みたい)になって正解なのかもしれませんね。
ざっくりメロゴ,オロブロも文旦x(文旦xオレンジ)なようですし?
同じように瑞季は水晶文旦×サザンイエロー(谷川文旦×無核紀州)ですが、無核紀州の無核性を文旦に取り込むことに成功しています。ちゃんと検討すると色々成功例がでてくるかもしれません
カクテルは分類上、グレープフルーツと同じタンゼロですが結構タンゴール寄りの形質を持っています。それに加えてシャムスイートの無酸の性質を引いていてかつサイズも大きいので、酸の強い原種をタンゴール寄りに改良したい時の親としてかなり使えるんじゃないかなと思ってます(メロゴールドやオロブロンコと違って2倍体ですし)
ただ、無酸の性質自体かなり環境の影響を受けやすいようで、日本ではあまり無酸が発揮されないとか、、