政府が持っている米・備蓄米の入札が始まり、近々スーパーに並ぶだろうと言われています。
確かにその通りだと思いますが、問題はその価格です。
先日かった米、地元産のコシヒカリは5Kgでほぼ4000円。
同じコメを先月に買った時は3500円くらいだった。
一か月で15%も値上がりです。
元々は2500円程度の値段だったのに・・・
備蓄米の入札で高値で入札した業者に売られます。
こんな高い値段で売られている時に、普通に考えれば何処の業者も安く入札するとは考えられない。
高い値の仕入れでも、高値で売れるのですから儲けも膨らみます。
「米の価格を安定させるために」と備蓄米を放出する政府は言っている。
言葉のどこにも「米の価格を下げる為」と言うのは有りません。
放出する価格を抑えて設定して、中間業者に売らないと、決してコメの値段が下がることは無いでしょう。
今、米の生産地では苗を育てています。
そんな時期に中間業者から「買い付け」が行われている。
この買い付け価格が今年の新米の値段に大きく影響するのは当然ですよね。
そして、その買い付け価格が去年や一昨年より安かったり同等だったりする事は有りえないでしょ。
売る方も今年の販売価格を見て、そんなに高く売れるなら、仕入れ価格も高くしてほしいとなるのも当然です。
国は価格が高くなるほど税収は増えるので、可能な限り高値の方が良い。
国民の強い反発スレスレまで高値で有って欲しいと思ってるかも知れません。
国が本気で米の価格を下げたいなら、損をしてでも1Kg当たりの玄米価格を200円程度で放出するべきだった。
昨年に生産者から買い取った農協などの価格は正確ではありませんが
玄米1Kgで260円~270円程度です。
この価格はここ10年では高い方で、安い時は210円程度でした。
日本人はおとなしいので、米の値段が高いと言って団体で国会前で訴えたり、米の不買運動などは発生しません。
もし日本人が本気で米の値段を下げたいなら、一日一食米を食べない事です。
市場に米を余らせる動きが有れば、これ以上値下がりは耐えられないと中間業者が安値で放出し始めます。
米を金融商品にしてはならない