政府から出された備蓄米のニュースは頻繁に流れましたが、肝心の備蓄米は流れているのかどうか解らない。
先週だったか、大手スーパーのイオンなどで備蓄米を他の米と混ぜて売り出した。
その内容は80%がカリフォルニア米で、20%が備蓄米らしい。
価格も3750円と少し押さえられている感じ・・・
そう、感じだけです。
一般的に売られている5kgじゃなくて4kgを1つの袋で売り、表示される価格を抑えただけで米の単価は下がっていません。
何故? こんな紛らわしい売り方をするのか。
ニュースによると多くを落札したJA全農の指示みたいです。
その全農が記者会見を開きました。
全農の言いたい事は「備蓄米で儲けている」と思われたくないに終始していた。
「落札金額に運賃・保管料・金利・事務経費などの必要経費のみを加えて適正に供給する」と。
「備蓄米」と表示しない理由も言っていた。
もし表示すると、備蓄米に群がり混乱すると理由を付けていました。
この備蓄米は全農➡集荷業者➡卸業者➡販売店➡消費者と流れます。
全農が「非表示」を決め、他の業者がそれに従った結果が「複数原料米」
全農・集荷業者・卸業者のどこで米を混ぜているのかハッキリしません。
少なくともこの3業者は既存の業者で、実質的には全農の下請け業者です。
親方・全農の言う事は「命令」です。
この「命令」を受け入れる事で利益を守っています。
全農はわざわざ記者を集めて「備蓄米で儲けていない」をアピールしましたが、備蓄米と表示せず他の米と混ぜる事で法外な利益を得ていると考えても不思議じゃない。
80%が他の米で20%が備蓄米なら、20%の備蓄米の利益をゼロにしても、80%のカリフォルニア米にたっぷりと利益を乗せれば良いだけの事。
これって一種のマネーロンダリングですよね。
現在、5kgの全国平均価格は4250円で、昨年同期の二倍です。
今のやり方で備蓄米を何度放出しても、市場の価格には殆ど影響しない。
そんな事が解らないほどアホが農水省(政府)に集まっているとは思えない。
なのに次々と市場が安定するまで備蓄米を放出する方針だと政府は言うんです。
市場の安定って、、、、、高値で安定させたいのでしょうか?