チョッと厳しいタイトルになりましたが、これは小中学生の話ではなく国会議員の話です。
岸田内閣は大臣の辞任が続き、その任命責任が問われています。
国会議員になり5回・6回と当選を続けると、そろそろ大臣の椅子が見えてきます。
しかし、その慣例から外れた国会議員も多く、その人達を「待機組」と呼ばれています。
「待機組」とは出世争いに敗れた人たちの集まりとも言えます。
人望が無いとか能力がないとか、色々な問題があり大臣に任命されなかった人たちです。
一般の我々から見ると国会議員になっただけで充分に「偉い人」なのですが、いざ国会議員になって周りがどんどん重要なポストに就くのに、自分はマイナーな肩書を与えられるだけの議員生活。
多くの人が憧れる様な大学や職場でも、そこには競争が有り勝ち負けがハッキリと出ます。
一般的な社会での負け組に対してフォローは必要かもしれませんが、選挙でえらばれる特権階級の国会議員にその必要は無い。
その負け組の「偉い先生方」は当人だけでなく、周りにいる秘書たちにも「負け組」の意識が身に着いてしまいます。
確かに大臣の秘書と平議員の秘書じゃ、やるべき仕事の内容も違ってきます。
国会でくすぶっている議員の秘書は何を考えるか・・・
国会議員に与えられた特権を利用した「ズル」を「賢い方法」と考える様になってしまうのです。
同じ様な事は民間人にもアルアルなのですが、国会議員やその秘書が立場を利用してやるのとでは悪質度が違います。
世の中(マスコミ)の人達は平議員と比べて大臣にはより高いモラルを求めます。
これは裏を返せば、平議員の時は少々モラルに外れても問題にならないと・・・
これは考えに考えての行動ではなくて、伝統の様に受け継がれている「肌感覚」で法律違反スレスレの事をやってしまうのです。
「あの先輩議員の事務所もやってる・・・」 そんな感じでしようか。
私は長年にわたり「遊び人」で生きています(今も?)
ですから法律スレスレの事は何度も経験しています。しかし振り返れば法律を半歩は踏み出したりしている事が多々あります。半歩程度では外れても犯罪者には成りにくい。しかし、これは賢い方法ではありません。
本当に賢い人は道の真ん中を歩いて成功します、それが出来ない負け組が法律スレスレの道を歩いているのです。
そんな感じの「待機組」を大臣に任命すれば、マスコミは重箱の隅までつつきます。
そして、つつかれたら必ず法律から半歩踏み出したことが有るのが負け組の議員です。
辞任ドミノの4人目候補・秋葉大臣
週刊誌の報道で大臣が4人も辞任する事に成れば、どう贔屓目に見ても岸田首相が作った内閣は崩壊するでしょう。
与党の母体となる自民党で岸田派の人数はソコソコで、議員たちから盤石の支持を得ているとは言えません。
それだけに各派閣から均等に大臣を任命するようになり、出来の悪い落ちこぼれ議員を登用するようになります。
その結果、週刊誌のネタにされ、それに乗って野党が追及します。
相変わらず週刊誌ネタで政府を追及する野党も情けないが、だからと言って落ちこぼれを救済するような人事を認める事は出来ません。落ちこぼれた権力者など国民にとり良い事は何もない。
そこはシビアに次の人と交代してもらいたいですね。
そして、前大臣が首を切られて後任として大臣になった松本総務大臣など、注目されているのは明らかなのに国会で居眠りするのだから、人をなめていると言うか緊張感などまったくない。その居眠りを記者に聞かれても、軽口で返答するなどまったく反省していない、よほど自分を何でも許される偉い人間とでも思っているのだろうか。
派閣の長は自分の派閣からトップが出た時は優秀な議員を内閣に送り込み、そうでない時は「待機組」を送り込んで派閣内の帳尻を合わせます。
岸田首相より小さなグループだった小泉首相は「派閣などぶっ壊す」と言って国民の支持を得た。
しかし現実は派閣に気を使った人事をして(日本にしては)長期政権を成し遂げました。
岸田首相も全ての人々に嫌われようとせず、敵をハッキリとした方が結果として多くの人に支持される事を実践する必要があります。岸田首相の言う「聞く耳を持つ」は良い事ですが、それが広く浅く支持を得たいがためなら逆効果です。
そういう支持は、チョットした事で裏切ります。
安定した政権を維持して、政治に集中して欲しいものです。
次に内閣を改造する時には、例え自分にはむかう様な人でも優秀な議員を登用するべきです。
各派閣から受ける推薦を断る勇気を持ってほしい。
それは「小泉方式」で、推薦された人は断るが、人数は派閣に配慮するのです。
他人の派閣から自分が選んで一本釣りを強行するのです。
一本釣りされた議員は別の派閣でも必ず「岸田より」になります。
政治家が追及される殆どが政治資金規正法か公職選挙法、中には失言でアウトになるアホ議員もいますが、お金の流れで問題になると、かなり深刻な問題となります。
ただ不思議でならないのは、それらは届けているはずで、届けた時に受け取る側は何もチェックしないのでしょうか❓
公職選挙法など、選挙の時のお金の流れを選挙管理委員会に報告して、何も注意されなければ問題ないと理解しても不思議ではない。
資金の収支報告を受け取る側は問題点が無いかチェックしないで受け取るだけでは、その存在そのものの意味が薄れると思います。
領収書のあて名や用途が空欄になっているものを受け取るだけなら、何のために提出しているのか分からない。
受け取る方がそんな事を疑問に思わず何十年もやり続けていれば、出す方も何も感じなくなるでしょう。
何時になっても議員を縛るルールは改正されないので、世間の注目が無くなると元の形に戻りますね