異常な長雨で収穫のタイミングが遅れてる稲。
暑いのは解っていたけど、これ以上遅らすことは出来ないと金曜日(27)に一連の作業のスタートをしました。
水が溜まり準備出来ていなかった一部の「縁刈り」からスタートです。
それだけで下着まで汗でベトベトです。
やっとコンバインで稲刈りの番ですが、太陽は容赦なく強い光です。
田んぼに出て三時間ほど経って腕を少しまくると
元々、ある程度は畑で焼けているのに、、、、強烈です。
台風で倒れた部分は丁寧な作業が必要で作業速度は落ちます。
根元が見えない部分が多くコンバインの上に立ちあがり、のぞき込むような姿勢での刈り取りです。
コンバインは丁寧に事前点検整備したおかげか機嫌よく動いてくれてるのが救いでした。
倒れた部分はほぼ刈り取り終了で、残りは普通の刈り取りでホッとします。
ここまでくると気を使う作業は少なくなり、一気にやろうと元気も出てきます。
元気は出たが・・・吐き気も出て来た
残りの部分の半分くらいが終わった時には手足の指がツリ始めて止まらない。
田んぼの中では日陰も無いので、モミを運ぶ軽トラに乗り、エアコン全開で休憩です。
暑いのは解るけど、そんなに稲刈りが重労働なのか不思議でしょ? 機械化も進んでいるのにね。。。
これねぇ~稲を刈ってコンバインから搬入機を乗せた軽トラに移し替えて、それを乾燥機のある所まで運び、太くて重いホースなどを設置して乾燥機に入れるんです。
これ、手前のホースが暴れるし、色々あるので横で見てる必要が有るので休憩は出来ません。
この作業を田んぼのコンバインから降りて、何度も繰り返すんです。ですから稲刈りして、それを運搬車に搬入する作業を田んぼで繰り返せばいいと言うのではありません。一旦稲刈りの作業が止まります。誰か分担してくれる人が存在すれば作業も早く進み楽なのですが・・・
大袈裟な話ではなくて、作業を分担してやれるなら、経験のある老夫婦でも可能な作業です。それを一人でやると、2倍以上の厳しい作業になりますね。
なんとか一枚目の田んぼが終了して、もう一枚の小さい田んぼに移動です。
これも別の日にやれば辛くはないが・・・
なにぶん遠距離家庭菜園の延長での米作り。出来る時に体力の限界まで・・・そんな気持ちが強いのと、その後の乾燥やモミ擦りなどの作業も考えると一気にやれるのなら、その方が作業が少なくて済むと・・・迷ったが強行です
別の田んぼに移動する時の写真です。
もう数分で太陽は落ちます。コンバインのライトと軽トラのライトが頼りの稲刈りです。
直ぐ近くに一軒の民家が有り、午後9時までには終了したい。。。
しかし、途中で燃料切れになり、乾燥機に搬入が終わったのは午後10時近くでした。
体中が汗とホコリでドロドロ状態。 体力もほぼ限界。
家に帰る元気もなく、お婆さんの家で勝手に風呂に入り、、、すぐに寝てしまった。
そういう事も有ると思い、事前に寝床や着替えなどある程度準備していたのでスムーズに事は運んだが、、、
まったく食欲が無く、一日目は簡単な朝食(コンビニのサンド)だけで、後は水分補給のみ。
まだ全行程の40%程度です。 乾燥させたモミを出してモミ擦り機・選別機に、そこから再度選別機にかけて玄米の出来上がり。それを30kgの袋詰めする作業があります。
これも暑さと途切れのないホコリ(すり取られた籾殻)の中での作業です。
袋の口をくくるだけで指先がツリだします。持ちにくい30kgの袋を積み上げていくのも腰や腕に応えますね。
本当に、、、愚痴しか出て来ない作業の連続です。
その最大の原因は・・・人手不足です。 米作りそのものは先にも言ったように機械化が進んでいるので、そんなに重労働じゃない。
作業を交代してくれる人と水や食べ物を補給してくれる人が居れば、、、かなり違いますね。
農協に出荷する30kgの玄米が出来上がれば全行程の80%は終了です。
厳密には正味の重量で30.5kg(袋は別)で玄米の水分量は14.5%以下でなければ受け取ってくれません。
後の作業は自分やお婆さんや知り合いが食べる分を15kgの袋に入れます(持ち運びやすいように軽くします)
それをお婆さんの家の貯蔵用冷蔵庫に積み上げます。15kgの袋を24個でした。
後片付けは体力が回復してからなので数日後になります。
モミ擦りなどをする場所にはかなりの量の玄米や籾が落ちています。もったいない気もするのですが、全てをくず米と一緒にして回収してもらいます。鳥や牛がいてるならエサにもなるのですが、何かを考えるとそれに伴う作業が必要で、電池切れ寸前の状態では考えたくも無くなります。
使った機械類も丁寧な掃除が必要です。
なんせ、これから1年は使わないのですから、これを怠ると来年は酷い目に遭います。
愚痴ってばかりですが、これで私を含め何人かは1年間の米の心配は無くなります