仮釈放

普通の生活を送っている人には縁のない言葉・仮釈放。
しかし、塀の中で暮らす受刑者達には魔法の言葉です。　中には外に出たく無い人も居ると聞きますが、大半の受刑者には、その為に規則を守っていると言っても過言ではない様子です。

先日に届いた塀の中からの手紙。　明らかに以前の手紙とは違います。
彼は経験者、そう懲りない男なので、仮釈放のパターンが解っています。
彼の手紙では、「本面接」と言うのがあり、それによって刑務所・所長の判断があり、その期間が２週間程度らしいんです。　その間に何も無ければクリアです。　もちろん他の判断も有るが、ここを通過すれば、まず間違いなく仮釈放を受ける事が出来るらしい。


彼もその期間が過ぎたらしく、手紙の内容が外の話ばかりです。

髪の毛を伸ばす事を許されたり、仮釈放間近になると房も変更されます。　外に出る者とそうでない者が一緒に居てると色々と問題があるみたいです。

残る者からチョッカイが有りトラブルが発生したり、逆に外との連絡を頼まれたり。
まぁ、受刑者の連中は近々誰がでるかは知っているので、かなり前から連絡は頼んでいるみたいですネ。

以前の仮釈放の時には嫁も何処かに行って(笑)不在だったので、私が身元引き受けをしました。
……で、その期間は私の近辺でウロウロしていました。彼なりに気は使っていたのを覚えています。

今回は別の嫁で、彼の出所を待っています。もちろん身元引き受けも嫁です……私と違って嫁が居てるんです😥

手紙には「今度は死ぬ気で頑張って生きていく。」と、、、、
死ぬのか生きるのか、どっちだ⁉

まぁ、手紙は検閲を受けるので、今度は捕まらない様に頑張るとは書けないわな。
罪を犯すのは、冗談じゃなくて最後にしなくちゃ。

前科者でなくても仕事を見つけるのが難しい年令。
嫁の所に転がり込む事は出来てもナァ～。何時までもと言う訳には行かないだろうし・・・

更正は「運」次第って感じかな。

名物美容院

夜の街には欠かせない美容室。
その中で仲ノ町という所にアダルトという美容室がありました。

徳島の夜の街で働く、多くのママさんが 利用していました。

場所柄、その美容室の利用者はほぼ水商売の人達です。
和服のママさん達は毎日通います。　ですから、客達には暗黙のルールが出来上がっていて。
〇〇のママさんは何時頃とお互いが知ってて、毎日、同じ時間に同じママさんが座っています。

ある時に、、、、30才でママさんになった女の子が、美容室アダルトに行ったんです。
以前、女の子の時にお正月の時に和服を着て居たので、何度か行った事はあったらしい。

ママさんになり毎日和服なので、美容室には毎日行くようになったのですが・・・

顔を会わせるのは先輩ママさん達なので、、、、
「おはようございます。」の連続。　しかも、ついその度に頭を軽く下げてしまい、セットが前に進まない。

やがて、他のママさん達が、出来るだけ会わない様に自発的に時間を調整してることに気が付いたんです。

そこで自分の時間を探したら、、、、なんと正午頃。
それでも仕方ない、狭い業界で先輩ママさんの時間に割り込む事のリスクの方が大きい。

・・・でェッ。
昼過ぎにその新人ママさんと会うと、ビシッと髪を上げて綺麗な襟足なんですが、服装と合わない。
まぁ、それが新鮮な感じで良いんですけどネ。