次女は希望する公立高校へ入学出来たのに１年生の終わり頃、通信制高校へ編入したのです。この頃から娘は荒れ始め良くない人達が、友達となり髪の毛は茶髪から金髪。メイクも派手になり夜遊びも連日のように繰り返していました。いつも昼頃、起きてからリビングでLINEばかり(・・;)アルバイトも雇ってもらっても、すぐやめてしまい、気がついたら周りには10代なのに入墨をしてる者、テキ屋で働いてる者、シングルマザーと、ま、普通とは言い難い連中ばかり(・・;)私達夫婦は悩み妻は毎日のように泣いたりイラついたり、長女は義母宅へ行き大学も辞めてフリーター。私は、どうするか？ホントに考えました。その時の私は、もう脳出血を患い自宅療養中、妻は途方にくれるびかり。そんな環境の中で次女の不良化は大きな悩みでもあったのです。私は常、自宅にいるので、パートに出てる妻は昼間は居ないので次女と私の時間が当然。増えてきます。でも次女は黙ってLINEばかり(・・;)ある日、いつもの通り次女は中々、起きてきません。時計を見ると午前11時を過ぎていました。（またか(・・;)と思ったのですが頭の中にフッと昼御飯が思い浮かんだのです）普通なら、親父として娘をしかり飛ばすでしょう？でも私は怒りの感情は血圧上昇に繋がり脳出血が再発するリスクがあるのです。実際、何度か頭がフーッと来たこともあり、そうなると再発の恐怖と今度、再発したら寝た切り？いや死ぬリスクが恐怖となりパニックになるんです。だから娘が、そんな日常生活を送っても叱ることは出来なかったんです。（まだ寝てるんや(・・;)もうすぐ昼だし昼御飯でも次女に作ってやるかな？）そう思って近くのスーパーへ買い物に行きました。ほんの200ｍか300ｍのところのスーパーへ行くのにも杖を突いてヨタヨタと行く私にとっては大変な体力がいるのです。スーパーへ行くとタラや鮭が安く、（ムニエルにしよう）左半身麻痺の私に複雑な料理は無理(・・;)魚のムニエルにサーモンの刺し身とポテサラを買って帰りました。案の定、12時を過ぎて起きて来た次女は、【おはよう】も言わずリビングでLINEを始めました。『腹、減ってるか？』と聞くと黙ってうなづくので私は黙った鮭のムニエルを作りサーモンのカルパッチョとポテサラを皿に盛り付け食パンを焼いて、スープを添えて『良かったら食べてみ』出すと『何？どしたん？これ、ウチに作ってくれたん？』私は『そやで(^^)サーモンに鮭のムニエル(^^)E香、鮭、好きやろ？』そう言うと久しぶりに笑顔を見せてくれて『お父さん、作ってくれたん？』私はうなづくと次女は『いたたきます(^^)』と言って好物のサーモンのカルパッチョに箸を伸ばしたのです。この日を境に次女はポツリポツリと私に話しをしてくれるようになったのです。
次女は今では私に何でも話をしてくれます。漸く、バイトで褒められたことや、将来の目標なんかも言ってくれるようになりました。勿論、異性のこと性のことまでも話せる親子になったのです。ここまで至るには長い時間が掛かりました(^^;;まだまだ愚痴や不平不満も言ってきますが(・・;)時々、梅田や天王寺で長女や次女と食事やスィーツも食べたり。こんな関係になるとは夢にも思っていませんでした。世間では父親を避けている娘さんは結構、多いと聞きます。もし、お嬢さんと仲良くしたいけど出来ない、お父さん。家で気難しい顔をしていまさんか？学校はどうだ？とか進学は？今の会社は？とか自分の知りたいことだけ質問口調で事務的な感じで言ったりしてませんか？奥さんを通じて娘さんのことを聞いていませんか？これを、すればするほど距離が離れますよ(・・;)特に思春期のころは。そりゃ女の子ですからね。心配なのは大変、よくわかります。でも、心配なのは娘さんを信じてないからですよ(^^;;今の時代、異性とキスくらいやってます。父親が心配してることはセックスかな？私も、そこは心配していました。でも、よ～く考えてください。お父さん、貴方の初体験を思い出したり友達と、そんな会話をしていたころを思い出して下さい(^^;;男の子って、そういうもんです。やりたい！と言う気持ち。娘さんの何を、どこまで信じるのか？そこからです。私は、とにかく愚痴だろうと不平不満であろうと娘の話を、とにかく聞く。意見はしません。すると話の合い間に自分の考えや時に『どう思う？』とか『これって私が悪いん？』とか聞いてきます。その時だけ短い回答をするんです。『ええと思うよ』とか『お前は悪くない』と。仮に娘が悪い場合には『状況にもよるかな』とか私は自分の考えや意見を言わず、なるべく話を共有化できる努力をしました。すると変化が出たのです。
次女が荒れ始めたころ、次女は携帯を切ってから、とか外から帰ってきたあと『あー、ムカつく！！』と独り言が出るのに気がつきました。『どうした？』最初は聞いても『なんでもない！！』と返すだけ。私も、特にそれ以上は何も聞きませんでした。すると？ある日のこと『もう！こいつアホ！死ね！』と、また独り言を言ったと思ったら『こいつ、どんな神経しとんねん！ボケ！』まぁ言葉の荒れたことで女の子が使う言葉ではありません。『どう思う？』突然、私に聞いてきたのです。『何か腹立つこと、言われたんか？』と聞き返すと『腹立つことあったから聞いてんねん！』そらそうや！と言ってあげると次女はマシンガンのように事の成り行きを話し始めました(・・;)『これって、ウチが悪いん？』話が一段落したあと『いーや(^^;;悪くないよ』と言ってあげると話すだけ話したせいか、次女は黙ってLINEを始めたのです。私は何が何やら分からず、ま、気が治ったんならと、それ以上は聞かず黙っていました。と、その時です。ふと私は思ったのが（これまで娘達の話を黙って聞いたことが、あったかな？そう言えば娘達が話をした後、直ぐに親の意見とか、アドバイスを言っていたのではないか？）私は、このことに何か大切なことを忘れていたのでは？これからは、まず愚痴でも不満でも黙って聞いて相槌を打てはいいのかも？その日以降はとにかく娘の話を聞く(^^;;それに徹してみたのです。すると少しずつですが次女は私に話しかけることが増え始めたのです。
今、私は父親として本当に幸せです(^^)娘達2人とも本当によく連絡も来ます(^^)昨日も朝と夕方の２回、次女から電話があり、色々な話しをしました。18才の女の子が父親に2回も？『まるで恋人同士みたいやね(^^)』妻が少しヤキモチを焼いた瞬間も。食事や買い物、長女と2人で、次女と2人で(^^)漸く、良い親子関係が出来つつありますが、振り返ると長女の拒食症と共に我が家は暗闇のトンネルに入りました(・・;)でも長女の拒食症、次女のリストカットに不良少女化、私の病気(・・;)その都度、思い悩み、ある出来事から（娘達を信じよう）そう決心したのです。その日を境に何かが変わり始めました。決心した当初は気もつかない変化、信じること。それは見守ること。そして娘に危険が迫ったときは全力かつ迅速に行動して守る。父親として腹をくくった途端、私は娘に対し注意や説教は殆どしなくなりました。妻は何かと娘達には口煩かったので『もう、放っておきや！見守ること！』でも妻は『放っとかれへん！娘やもん！』私は転ばないと痛さがわからん！転んだら自分で立ち上がることや。転んだ傷の治療を俺らがしてやったらええねん。しかし、妻は転ばぬ先の杖。と言う考え方。さてさて、どちらが正しいも間違いもありません。でも、これが良い方向へと向き始めたのも確かでした。
