J@Dの備忘録

おっさんの備忘録
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梅@都庁

2025年02月19日 | 植物


今日は晴れ。今朝は上空に澄んだ暗い空が広がっていて、南の空高く半月が煌々と光を放っていた。月の周囲には星が煌めいている。今朝の気温は-4℃と冷え込んだ。湿度が高めで、西よりの風が吹いている。出勤のために外に出ると、吐く息が白く見えた。通り抜けていく風がスースーと冷たく、透き通った空気が肌を刺すように感じられる。凍り付いたようなアスファルトの路面からは冷気が立ち上ってくるように感じられた。
日野駅から乗った電車が新宿駅に到着する頃には空が白々と明るくなってきている。電車が新宿駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。地下道を歩いて職場に向かう。地下道から外に出ると、乾いた北よりの風が吹いていて、凍えるように寒い。

職場に着いて西側の窓から外を見渡す。市街地の上空には白い空が広がっていて、小さな雲が数個浮かんでいるのが見える。地平線付近に横たわる関東山地の山々と白く冠雪した富士山が朝日を浴びて赤く染まっていた。その南側の空高く、白く石化したような半月が浮かんでいる。
東側の執務室に入ると、ブラインドの白いスクリーン越しに朝日が射し込んでいて、窓が赤く見えた。室内が朝日で朱色に染まっている。外を見ると、ビルの谷間から朝日が昇ってくるのが見えた。

日中は上空に綿雲がぽつぽつと浮かんでいるものの、よく晴れて青空が広がった。昼間の最高気温は9℃で湿度が低く、北よりの風が吹いている。お昼休みに外に出てみると、眩しいほどに降り注ぐ日射しの温もりは感じられるものの、真冬の寒さとなった。日の当たるところでも、まるで冷蔵庫の中にいるかのような空気の冷たさで風が身を切るように冷たい。広場に植わっている梅の木にはピンク色の花が付いていた。


青空に花の淡いピンクが映えるようである。


まだ開花していないつぼみも大きく膨らんでいるものの、この寒さで咲くのはしばらく先になりそうだ。もう1本の木はまだそれほど花をつけていない。広場の木々が風に大きく揺れていた。


今日も帰るのが遅くなってしまった。職場を出ると、外は強い北よりの風が吹いていて、凍えるように寒い。早足で新宿駅まで歩いて行き、改札に入ると中央線下りホームに昇った。電車を1本見送って、後続の快速電車のグリーン車に乗る。2階席の通路に立っていると、途中で座ることが出来たので、シートに腰を下ろした。寝過ごす訳にはいかないとビジネスリュックサックの中から文庫本を取り出し、本を読み始めた。
電車が日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜ける。駅の外に出ると外は弱い北よりの風が吹いていた。透き通った空気が凍り付いたように冷たく、吐く息が白く見える。上空には暗い空が広がっていて、星が瞬いていた。

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スノームーン

2025年02月12日 | 写真


今日は晴れ。今朝は上空に煌めく星が散りばめられたような暗い空が広がっていた。今朝の気温は-4℃で湿度が高く、弱い西よりの風が吹いている。出勤のために家を出ると、まるで冷凍庫に入ったかのような冷たい空気が全身を包んだ。吐く息が白く見える。凍り付いたように冷たいアスファルトの路面の上を冷たい風が吹き抜けていった。
日野駅に着くと、中央線のホームに昇る。ホームからは満月が西の低い空に浮かんでいるのが見える。やがてホームに滑り込んできた中央線快速電車に乗って都心に向かった。電車は途中、立川駅で人がホームから転落したとのことで、後続の電車が遅れるために時間調整で新宿には7分の遅れて到着した。電車を降りると改札を抜けて、地下道を歩いて職場に向かう。

地下道を出ると、空は既に明るくなっていた。西の空にすじ状の薄い雲が見える。職場に着いて西側の窓から外を見渡すと、市街地の上空には鳥の羽のような巻雲が広がっているものの、西の空は雲が切れている。市街地の先には関東山地が横たわっていて、正面に薄く紅を差したような冠雪した富士山が鎮座していた。関東山地の南側には暗い雲が広がっているのが見えた。
日中は薄い雲が所々に浮かんでいるものの、青空が広がる穏やかな空模様となった。昼間の最高気温は8℃で湿度が低く、南よりの風が吹いている。お昼休みに外に出てみると、日射しの温もりが心地よく感じられるものの、身を切るような冷たい風が吹いていて、凍えるような寒さである。風に木々の枝が揺れていて、広場には鳥が遊んでいた。

夜、仕事を終えて帰宅の途につく。職場を出ると、東の空に満月が浮かんでいた。2月の満月はアメリカの農事暦で「スノームーン」とも呼ばれる。2月の満月は、寒さが厳しく大地の多くが雪に覆われる頃であることから、この呼び名があるとのこと。ちなみに満月を迎えるのは今日の22時53分とのことである。


新宿駅から中央線快速電車に乗った。電車は混んでいたが、途中で座ることが出来た。座ってからまもなくして寝てしまったらしい。気付くと、電車は多摩川を渡る鉄橋の上を走っているところだった。
日野駅に到着すると電車を降りて、改札を抜けた。駅の外に出ると、空を見上げる。上空には暗い空が広がっていて、東の空高く、満月が煌々と光っている。月の周囲には小さな薄い雲が散らばっていて、月の光を受けて青白く見えた。駅前のロータリーの木々の枝の葉が風に揺れている。


天頂付近から西の空にかけて恒星が散りばめられたように煌めいて見えた。東から西の方角にゆっくりと動いていく光は飛行機だろうか。北よりの風が冷たく感じられるものの、春の訪れを予感させるような心地よさも感じられる。吐く息が白く見えて、手の先がかじかむように感じられた。

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買うか買わぬか(M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS Ⅱ@OMシステム)

2025年02月10日 | 考え事


今日は晴れ。今朝は上空に澄んだ暗い空が広がっていて、星が瞬いていた。今朝の気温は-5℃で湿度が高く、西よりの風が吹いている。出勤のために家を出ると、外はまるで冷凍庫の中にいるように空気が冷たく、吐く息が白く見えた。凍てついたようなアスファルトの路面が硬くて、冷気が足下から立ち上ってくるように思える。街灯のLEDの光が冴え渡るように見えた。
日野駅から電車に乗って新宿に到着する頃には、空は白々と明るくなっていた。電車を降りて駅の改札を抜けると、駅構内を歩いて地下道に入る。連休の狭間の平日ということもあってか、少し駅構内を行き交う通勤客や旅行客が少なく感じられる。地下道から出ると、空は明るくなっていた。

職場に着いて西側の窓から外を見渡す。明るくなってきた街の先には関東山地が横たわっているのが見える。空は薄紫色から薄紅に染まっていて、冠雪した富士山がほんのりと紅を差したように赤く見えた。
日中は快晴で、上空には澄んだ青空が広がった。昼間の最高気温は11℃で湿度が低く、西よりの風が吹いている。関東山地の上空にごく僅かに雲が浮かんでいるものの、都心の上空には突き抜けるような青空が広がっていた。お昼休みに外に出てみると、日射しの温もりが心地よく感じられるものの、乾いた風が身を切るように冷たい。木々の葉が風に吹かれて揺れていて、日射しを受けて煌めくように見える。木々の枝の間を鳥が遊んでいて、時折鳥のさえずりが聞こえていた。

今日は早く帰るつもりがすっかり遅くなってしまった。職場を出ると、地下道を歩いて新宿駅に向かう。駅構内は混んでいたが、何とか中央線快速電車ホームに昇ると、ホームに滑り込んできた快速電車のグリーン車に乗り込んだ。
2階席に昇ると、通路の真ん中に立つ。デッキ部分はかなり人が滞留しているが、車内は比較的空いている。何を遠慮しているのか、通路部分には入らないのだ。だから混んでいるように見える。普通、特急の自由席は通路部分も混んでいるのだが、やはり乗り慣れないから仕方ないのだろうか。却って混んでいるように見えるグリーン車よりも普通車の方が空いているように見えるが、この現象もあと1ヶ月経って、グリーン車のサービスが本格開始になったら変わるのだろう。

途中、荻窪駅で座ることができた。シートに腰を下ろすと、スマホを見ながら物思いに耽る。
先日、OMシステムから超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS Ⅱ」が発表された。発売は3月1日となっている。基本仕様は今、自分が持っている超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」とは変わらない。大きく異なるのは手ぶれ補正性能である。

現在のレンズはレンズ内手ぶれ補正を搭載しているものの、ボディー内5軸シンクロ手ぶれ補正には対応しておらず、超望遠撮影時はレンズ内手ぶれ補正の使用を推奨されている。レンズ手ぶれ補正は3段補正となっている。なお、レンズ内手ぶれ補正を使用しない場合はカメラ側の手ぶれ補正機能の動作に従う。
ところが、新しく発売される超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS Ⅱ」は5軸シンクロ手ぶれ補正時7.0段補正となる。ミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M1X」「OM-D E-M1 MarkⅢ」もボディー内5軸シンクロ手ぶれ補正対応ボディとなっているので、その性能を享受することが出来る。

あとは支出に対する自分の中の折り合いだ。そこまでこのレンズを使うかどうか。今のレンズで外に持ち出したのは10回あるかどうか。見た目はまだ新品である。そのレンズにまた大枚をはたくのも無駄っぽい気もしないでもないが、後日、悔やんでも悔やみきれない時がある。今、決断するべきかどうか。
このレンズの発売を記念してキャンペーンが行われている。超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS Ⅱ」購入者限定で、超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」の最大買い取り金額が100,000円になるというものだ。確かに、現在使用しているこのレンズを最大買い取り金額で買い取ってもらえれば、負担はかなり軽減される。問題は実際にどれくらいの金額になるかだ。

このキャンペーンの一番の難所は、購入する前に買い取ってもらうのでは無く、超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS Ⅱ」を買ってから現在使用しているレンズを買い取ってもらうことにある。即ち、現在使用しているレンズがいくらで買い取ってもらえるか分からないのである。現在使用しているレンズの買い取り金額が安価なら、新製品を買わないという選択肢が無い。とにかく、超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS Ⅱ」を買わなくてはいけないというのがこのキャンペーンの落とし穴でもある。
しかし、こんな風にレンズの購入を考えたのも、わずか4年前である。あのときは清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったが、それがまた再来するとは思わなかった。

どうやら寝てしまったようだ。気付くと電車は多摩川の鉄橋を渡るところだった。電車が日野駅に到着したところで目が覚めて、慌てて下車する。改札を抜けて駅の外に出ると、空を見上げた。
上空には暗く澄んだ空が広がっていて、天頂付近の空高く月が煌々と光っている。月の周囲には明るく光る星が散りばめられたように夜空に貼り付いていて、煌めくようにして見えた。北よりの風が冷たく、身体の脇を吹き抜けていく。吐く息が白く見えて、耳の先まで冷たく感じられた。

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白鳥撮影会@館林

2025年02月02日 | 写真


節分の日の今日は雨のち曇り。今朝は5時に起床した。ホテルのカーテンを開けて窓の外を見ると、空は暗く、遠くの街の明かりが沼の水面に反射しているのが見える。ベランダに出てみると、小雨かみぞれか分からないがパラパラと冷たいものが降っていた。外の空気はシャリシャリとしていて、シャーベットのようにヒンヤリと感じられるものの、思ったほどに寒くない。沼には白鳥の白い影が浮かんでいて、鳴き声が聞こえていた。
午前6時に一旦、宿泊したホテルのエントランスに集合したものの、外は暗く、雨が降っている。とりあえず沼のほとりに行って撮影場所を下見した後、明るくなってから改めて集合することになって、一旦部屋に戻った。30分も経つと、空が藍白色に染まり、辺りが薄明るくなってきた。

今日の撮影会で用意した機材は昨年度の経験を踏まえてミラーレスカメラ「OLYMPUS OM-D E-M1X」交換レンズ「OMシステム M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 Ⅱ」である。更にカメラには外付けドットサイト照準器「EE-1」を装着している。
ホテルのエントランスに改めて集合した後は、カメラを持って沼のほとりに向かった。沼には多くのカモや白鳥が戯れている。頭上をサギが飛んでいくのが見えた。


白鳥の餌やりは朝6時半頃から地元のボランティア団体が行っている。餌はパンの耳などである。餌場には白鳥の他、たくさんのカモが集まっていて、餌が投げられると一斉に餌に群がった。


餌が一段落すると、数羽の白鳥の集団が首を上下させたり、羽を広げたりしながら沼のあちらこちらに移動していった。


白鳥の中に少し灰色が混ざったような鳥がいる。これは白鳥の幼鳥である。成鳥の白鳥とともに水面を行き交っていた。


餌が撒かれると、カモが大挙して押し寄せてきた。


餌やりが終わってしばらくすると、向かって右手のほうに白鳥の一団が動いていった。西の方角を見ながらじっとしている。飛び立つのだろうかと思ったが、なかなかその気配を見せない。


カメラの設定を確認しようとして、カメラのメニューを立ち上げたとき、ふいに羽音がした。見ると、先ほどの白鳥が飛び立っていく。うっかりした。


しかし、これがきっかけになったのか、向かって左側の白鳥の集団の中から飛び立つ白鳥の一群がいる。夢中でシャッターを切った。


白鳥は水上を走るようにして、羽を広げて空に飛び出していく。一羽の後にもう一羽が続いていった。


数羽の白鳥が飛び立つと、その後を多数の白鳥が追うようにして飛び立っていく。


左側から東側に向かって飛び出した白鳥は、沼の中ほどでUターンすると、西の方に飛んでいくのが見えた。


再び、数羽の白鳥が一列になって飛び立っていく。


その後を追うように1羽の白鳥が飛び出した。


沼にはまだ数羽の白鳥がいたが、飛び立つ気配はない。長い首を体の後ろに埋めるようにして水に浮かんでいる。しばらく沼のほとりで白鳥が飛び立つのを待っていたが、午前8時半に撮影を打ち切って、ホテルのチェックアウトまで部屋で暖を取ることになった。
部屋に戻り、池を一望する。


沼に残っていた白鳥の一群はその後も飛んで行った形跡はなく、沼の一隅でじっと寝ているかのようである。カモが左右を飛び交っているのが見えた。
ホテルをチェックアウトした後は、参加者全員で多々良沼に移動する。


沼の干潟には白鳥の一群が見えた。


白鳥の群れは動かずに、何かを待っているのか、じっとしている。水面には静かな時間だけが流れていた。


撮影会は午前10時半をもって終了した。自分は先輩の車に同乗させてもらい、いったん館林駅前に出た後、駅前のうどん屋でお土産を買って帰宅の途につく。埼京線北戸田駅まで送ってもらうと、そこで先輩と別れて、自分は埼京線と武蔵野線、中央線を乗り継いで帰宅の途についた。
午後になって雨は止んだ。昼間の気温は4℃で北よりの風が吹いている。氷のように冷たい空気で手指がかじかみ、風が凍えるように感じられる。家に着くと、熱い風呂に浸かって体を温めた。

夜、ゴミを出すために外に出た。雨は降っていなかったが、上空には厚い雲が広がっていて、路面はしっとりと濡れている。シャーベットのようにシャキシャキと音を立てているかのような凍えるような風が吹いていた。湿った空気が氷のように冷たい。吐く息が白く見えた。

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茂林寺@館林

2025年02月01日 | おでかけ


2月初日の今日は晴れのち曇り。今日は早朝に起きて出かけるつもりだったが、思いっきり寝坊した。目が覚めると枕元の時計の針は午前8時を示している。慌てて起床して、カーテンを開けて窓の外を見た。上空には青空が広がっているものの、雲が多い空模様である。日が射し込んでいて、空は明るくなっていた。窓を開けると、冷たい空気が室内に流れ込んでくる。ベランダに出てみると日射しの温もりが感じられるものの、凜として張り詰めた空気がヒンヤリと感じられた。
明日の早朝に館林で写真部の野鳥撮影会があり、昨年と同様、前日泊をする予定にしている。昨年の撮影会の時は、夜に館林に入ったが、今年はできることなら日中に入って、館林観光をしたいと思っていた。ところが、寝坊して予定が大幅に狂った。準備も万全ではなく、結局、家を出たのは昼前である。

日中は快晴。上空には雲ひとつ無い青空が広がった。昼間の最高気温は11℃で湿度が低く、北よりの風が吹いている。午後になって薄い雲が広がってきた。前日泊するホテルは館林駅が最寄りだが、今日はその前に分福茶釜の寺として有名な茂林寺に行ってみることにして、茂林寺前駅で下車した。


この駅から歩いて10分ほど行ったところに茂林寺がある。この寺は青龍山茂林寺と称し、1426年に開山された曹洞宗の寺院である。駅前には分福茶釜に化けたタヌキの像が設置されている。


駅から寺に向かって歩いて行く。駅の南側に出るとバス通りがあって、その道を東に歩いて行った。しばらく行くと、「←茂林寺」という道路標識が見えてきて、その下に横断歩道が見える。この横断歩道の先に見える道に入ると、そこは茂林寺の門前にある商店街である。


この道を70mほども歩くと、左手に茂林寺の総門がある。


1468年に建立されたという総門は通称、黒門と呼ばれているとのこと。


この門をくぐると参道がある。


参道の両脇には分福茶釜に化けたタヌキの像が片側に11体、両脇に22体配されている。


タヌキの像は、みな表情が豊かで面白い。ちなみに境内にはこの他にも3体のタヌキの像がある他、本堂内や境内のお堂に数多くのタヌキの置物が置かれている。


参道を進むと山門がある。山門は通称赤門と呼ばれていて、黒門から本堂へと続く門である。1694年建立とのこと。


山門をくぐると、正面に本堂が見えてきた。本堂は総門と同じ1468年に建立され、1727年に改築を行い、現在に至るとのこと。本尊は釈迦如来である。なお、堂内に掲げられている涅槃図の保護のため、2月中旬まで扉が閉められているとのこと。


向かって本堂の右手には群馬県指定天然記念物「ラカンマキ」の大木が植わっている。


この木は茂林寺の開基の際、魔よけのためにヒイラギとともに植えられたと伝えられている名木で、樹齢は600年近くになるとのこと。
本堂の左手には守鶴堂というお堂がある。


この寺院の開山は大林正通という僧侶で、美濃国土岐氏の出目とのこと。この和尚に従っていたのが、守鶴という老僧である。この僧侶は大林和尚が諸国行脚の旅の途中、伊香保で出会ったとのこと。
この守鶴和尚はその後、代々の住職に仕えていたが、1570年に茂林寺で千人法会が催された際、大勢の来客を賄う湯釜として、一つの茶釜を持ち込んだという。この茶釜はいくら湯を汲んでも尽きることが無かったとのこと。守鶴和尚はこの茶釜を「紫金銅分福茶釜」と名付けたとのことである。

その後、守鶴和尚は1587年に飄然と寺を去って行方が知れなくなったとのこと。熟睡していて手足に毛が生え、尾が付いたむじな(狸の説もある)の正体を現わしたとも言われ、後世に狸の化身だと伝えるものもある。
このお堂にはタヌキの置物が多数置かれていて、見る者を楽しませている。
この寺で朱印帳に御朱印をもらおうと思ったのだが、記帳はしないとのことだった。そこで、御朱印をもらうのは止めて、宝物拝観をすることにした。本堂右手の受付で拝観料を支払い、本堂に入る。

正面中央には御本尊の阿弥陀如来が安置されている。ここで参拝を済ませると、左手にある涅槃図を拝見させていただいた。その左手奥には開基の大林正通大和尚の像がある。
本堂の裏手に出ると、庭が設けられていた。


庭を見ながら順路に従って、宝物室に向かう。
入口のすぐ右手に「分福茶釜」がある。ちなみに撮影禁止である。堂内をぐるりと廻ると、あらためて本尊に手を合わせてお堂を出た。拝観に要した時間は30分程度か。お堂の中はよく冷えていて、寒かったこともあり、あまりゆっくり出来なかった。

寺を出ようとすると、タヌキならぬネコに会った。


ネコは人なつこく近づいてきたが、しばらくして離れて行ってしまった。
寺を後にすると、茂林寺の北側に出た。このあたりは群馬県指定天然記念物の茂林寺沼及び低地湿原となっている。


茂林寺沼を一望できる展望デッキに出た。


沼にはカモやシロサギが遊んでいた。


低地湿原を抜けて、館林駅に向かう。午後になって次第に雲の厚みが増してきた。太陽が雲を透かすように照りつけていたが、それも夕方になって日が沈むと、急速に暗くなってきた。
館林駅前で写真部の先輩と合流すると、ホテルに向かった。ホテルにチェックインすると、すぐに夕食である。夕食を食べた後は、ホテルの大浴場で温まって、部屋に戻る。

部屋からは沼が一望できるはずだが、窓からは見えるのは漆黒の闇である。それでも深夜になって沼に白鳥が戻ってきたらしい。


窓の外から白鳥の鳴き声が聞こえていた。

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