今日は曇りときどき雨。昨夜、目覚まし時計をセットせずに布団に入ったこともあるが、目が覚めたのは9時半を廻ったところだった。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空を厚い雲が覆っていて、日射しが無く、少し空が薄暗く見える。まもなくして、弱い雨がパラパラと降ってきた。
日中は雨が降ったり止んだりの空模様となった。昼間の最高気温は21℃で、強い南よりの風が吹いている。ベランダの外に出てみると、雲の薄いところから薄日が射し込んでいて、空気が湿っぽく感じられた。前庭の木々の茂みからは鳥がさえずる声が聞こえているが、鳥の姿は見えなかった。
今日は天気が悪いので、一日家で過ごすことにした。ところで、先日から「おうちで鳥撮影」に取り組んでいるが、撮影にのめり込んでいくうちに、一脚が欲しくなってきた。
撮影に使用している機材はミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M1X」と超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」、外付けドットサイト照準器「EE-1」である。これらの機材の総重量は2kgを超える。決して重いと感じられる重量ではないが、鳥が飛び立つのをずっとカメラを支えて待っていると、腰や腕に負担がかかる。カメラをベランダの柵に置いて、鳥を狙ったりするのだが、ベランダの柵の高さは自由に変えることはできないし、向きを変えることもできない。そこで、カメラの重量を支えるためにも一脚の購入を検討することにした。
これまで一脚は買ったことが無いので、どういう選定基準で買えばよいかわからない。まずは一脚を販売しているメーカーのホームページをいろいろと見てみる。とりあえず、当たりをつけたのはベルボン(Velbon)、スリック(SLIK)、マンフロット、浅沼商会、バンガード(VANGUAED)である。
現在使用している三脚はベルボンの「UT-43Q」と「UT-55」、浅沼商会の小型三脚「「king メタルグリップ三脚」と雲台「king ボールヘッドS」の組み合わせである。このうち、ベルボンの三脚は全てウルトラロック方式を採用したUTシリーズの三脚としている。このウルトラロックを採用した脚のロック方式はベルボン独自のパイプ形状で、ナットロックやレバーロック方式と比べてコンパクト化が実現されている。
そこで、自分としての選定基準を以下のように決めた。
① コンパクトであること(縮長が短ければ良い)
② 脚がウルトラロック式またはこれに類する方式であること
③ 自由雲台があること(一脚と自由雲台を別々に買うのも可)
自立式であればなお良いが、自立式の一脚は一般的に縮長が長かった。とりあえず、ベランダで鳥を撮るには自立式は不要なので、この選択肢は排除する。
いくつかのパンフレットを見ていると、一脚や自由雲台の購入に当たって、「雲台別売の一脚には、一脚重量の半分以下の雲台が対応する。」ことに留意しなくてはいけないことがわかった。
そこで、いくつか探しているうちにベルボンの「ウルトラ・スティック スーパー8」という製品が目に入った。この一脚は縮長が260mmと携帯用一脚の中で最軽量であり、耐荷重は3kgある。全高1560mmあるので、自分の背の高さを考えると十分である。ただ雲台が無いので、雲台を買わなくてはならない。
先述の留意事項を考慮すると共にカメラの着脱がワンタッチで出来るクイックシュータイプの自由雲台を購入することにして、製品を探す。その結果、雲台はベルボンの「QHD-33M」が妥当と考えた。「ウルトラ・スティック スーパー8」の重量は347gあるのに対し、「QHD-33M」は重量147gである。但し、「QHD-33M」の耐荷重は2kgなので、ミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M1X」と超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」、外付けドットサイト照準器「EE-1」では少々重量オーバーになる。しかし、先日、ヨドバシカメラ新宿西口店の店頭で店員にアドバイスを受けた所では、三脚や自立型一脚と違い、カメラの本体やレンズはある程度支えてやらなければいけないので、耐荷重は目安程度に考えておけば良いとのこと。このアドバイスは役に立った。
さっそく、ビックカメラ.comで取り置きをしようと考えた。ところが、自由雲台「QHD-33M」は「販売を終了しました(生産完了)」との表示が出ている。これには驚いた。代わりの自由雲台を探すことにして、いろいろと調べる。
候補としてはベルボンの軽量自由雲台「B41M」、スリックの自由雲台「SBH-120 DQ N」を検討する。それぞれの雲台のスペックは以下の通り。
① ベルボンの軽量自由雲台「B41M」
高さ 92mm
質量 151g
推奨積載質量 2kg
② スリックの自由雲台「SBH-120 DQ N」
高さ 82mm
質量 165g
推奨積載質量 2kg
この自由雲台と「ウルトラ・スティック スーパー8」を組み合わせたとして、それぞれの高さと縮長、質量は以下の通りとなる。但し、全体の縮長は「ウルトラ・スティック スーパー8」の縮長+雲台の高さとして計算した。
① ベルボンの軽量自由雲台「B41M」+「ウルトラ・スティック スーパー8」
高さ 1652mm
縮長 352mm
質量 498g
推奨積載質量 2kg
② スリックの自由雲台「SBH-120 DQ N」+「ウルトラ・スティック スーパー8」
高さ 1642mm
縮長 342mm
質量 512g
推奨積載質量 2kg
比較検討として、耐荷重2kgの雲台付携帯用一脚を見てみる。検討対象とした一脚はベルボンの携帯用一脚「ウルトラスティックL63M」である。スペックは以下の通り。
高さ 1620mm
縮長 367mm
質量 425g
推奨積載質量 2kg
あまり変わらないなという印象である。たしかに各雲台と「ウルトラ・スティック スーパー8」の組合せの方が、高さも最大20mm程度高くなるし、縮長も最大で25mm程度小さい。しかし、重量は重くなるし、価格も高い。あまりスペックが変わらないのであれば、一脚と自由雲台を別々に買うよりも、最初から一体形の方を買った方が良いかもしれない。
今日の検討はここまでとし、後日、店頭で実際に品物を見てみることにした。
夜も更けてきた。ゴミを出すために外に出ると、雨は降っていなかった。上空には薄い雲が広がっていて、暗い夜空が透けて見えた。