新型コロナウイルス感染症の拡大で、2回にわたって延期しました“泉学園”修学旅行!(「泉学園」とは泉にある泉小中学校と泉第八小学校からなる「八代型小中一貫・連携教育」の一環として取り組んでいるものです。)」
修学旅行も泉小学校・泉第八小学校合同で、5年生と6年生一緒に実施します!(修学旅行と集団宿泊教室を隔年で実施しています。)
みなさんご存じのとおり、熊本県では「まん延防止等重点措置」が延長されましたので、修学旅行の実施が危ぶまれましたが、保護者の皆様のご理解が得られ、熊本地震からの復興がすすむ阿蘇地域に日帰りで行くことになりました。
今回はその様子をご紹介しますね!
まずは泉支所で出発式!・・・泉八小から泉支所まですでにバスで1時間の道のりを経ています!
泉八小を代表して瑠〇さんが修学旅行の抱負を!
バスの中はこんな感じ! ワクワクです!!
最初の学習は熊本地震で崩壊した旧阿蘇大橋の見学です。
ガイドさんが指さす先には、崩落した旧阿蘇大橋が今もなお・・・
地震のすさまじさを伝えています。
背後には大崩落した立野の斜面が・・・
200mほど下流に、全長525mの新阿蘇大橋が完成しています。
つづいて、旧東海大学阿蘇キャンパスへ・・・
地元のボランティアガイドさん(元校長先生で旧東海大学阿蘇キャンパスでも講師をされ、実際に熊本地震を体験されている方です)から阿蘇の地形や熊本地震について学びました。
旧阿蘇キャンパス内の見学です。「熊本地震震災ミュージアム」の中核拠点として、被災したキャンパスが当時のまま保存されています。
キャンパスを縦断する熊本地震の横ずれ断層の跡も残されています。
阿蘇のカルデラ噴火の名残、「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」です。流れ出た高温のマグマが冷えて固まる際に、規則正しい柱状の割れ目ができたものです。(正6角形が多いそうですよ)
被災した1号館です。熊本地震の際に直下を断層が通過し大きな被害を受けました。もともとはつながったひとつの建物でしたが、地震による被害とその後の耐震補強のため、2箇所が切り取られています。
取り除かれてできた校舎の間の通路を通ると、職員室が地震発生当時のままに・・・ 壁に掛けられた時計も発生時刻のまま・・・まさに、時間が止まっています。
割れたガラスやひびの入った壁も当時のまま、耐震保存されています。
阿蘇南側外輪山にある北向山の原始林は天然記念物に指定されているそうです! 私も初めて知りました。
熊本地震について学んだこの日は、ちょうど3月11日・・・
東日本大震災の発生から11年目の日でした。
熊本地震で被害に遭われた方々への追悼も含め、みんなで黙祷を捧げました。
旧キャンパスの一角には、熊本出身の漫画家、尾田栄一郎さんの代表作「ワンピース」のロビンの銅像が設置されていました。
「熊本復興プロジェクト」の一環として、ONE PIECE「麦わらの一味」の銅像が現在9体、県各地に設置されているということでした。
最後は、ロビンを囲んでみんなで記念撮影!
今日のおまけはロビンのアップをどうぞ!
熊本地震から早いものでもう6年が経ちました。
子どもたちの記憶の中でも薄れかけているのではないかと思います。
そんな中で、ボランティアガイドさんの一言が心に残ります。
「あなたたちは、将来、必ず、大きな地震に遭います。それは、いつ、どこでかわかりません。その時にしっかり生き延びてください。 今回の学習が、そのの助けに少しでもなればとおもいます。」
というお言葉です。
6年前のあの時、だれも、あの強烈な地震に襲われるとは思っていなかったと思います。
多くの方が被害に遭われました。そして、修学旅行の帰路、西原村では、多くの仮設住宅が見られました。今なお震災と闘っておられる方がたくさんいらっしゃいます。それを忘れてはいけないと改めて思いました。
子どもたちの多くも、この「熊本地震震災ミュージアム」が、今回の修学旅行で一番印象に残っていると行っていると言っていました。
つづきは、「阿蘇火山博物館(草千里)」や陶芸体験の様子をご紹介します。
今日はここまで!