児童館美術、秋コース最後のプログラムは工作。
前回描いて貰った水彩絵の具の作品の内1つも使う。
これは表紙になるので、できあがりは、オリジナリティがでる。
今回の工作はパーツや形が殆ど同じなので、
こういう所で個を出している。
手先を使うことを求められる工作なので
特に園児では個人差がかなり出る。
後は、元々ひもを結べるか、折り紙をやった事があるか、など
個々の経験値も差が出る工作だ。
基本的には、全員できない事を想定してプログラムを組むのだが
このパーツ作りは、毎回ブラッシュアップしている。
つまり・・・まだ、完璧がないのである。
折り紙の方は、上手くいかなくても何とか形になるものにして正解。
ただ、紐結びは、デモの仕方が悪かったのが反省点。
後、今まであまり問題が無かった、セロハンテープの使い方が
まるでできないお子さんがいらして、苦労した。
ただ貼るだけではなく、ちょっと工夫して貼らないといけないので
手先があまり器用じゃ無かったり、成長差などで、難しい事もあるのだが
まぁ、結構滅茶苦茶に貼って何とかなるので
今日みたいな、完全にお手上げ状態のお子さんがいなかったので焦った。
個々の説明や目の前でのデモも効果が無く、
仕方が無く、職員さんに一緒に貼って貰うようにお願いした。
こういう時に限って、私が1人1人仕上げに入らないといけないので
このお子さんにかかりきりになる訳にはいかなかったのだ。
元々、あまり表情が動かないお子さんなので
中々気持ちが分かりにくいのだが、今日はつまらなかったかなぁ・・・
最後、その作品を保護者の方にお披露目するのだが
(保護者は基本的に講座中は待合で待機)
ちょっとビックリする仕掛けになっているので
お子さん達は、保護者の方々のリアクションを期待してワクワク。
いっせーのせ!と私が声をかける。
期待通りの保護者の反応に、お子さん達も大満足の笑顔。
例の気になるお子さんの様子を見ていたら
お披露目した瞬間、まさに破顔一笑。
あぁ、こんなに満面の笑顔になるお子さんなんだ、と嬉しくなった。
帰りに、前回描いた残りの水彩絵の具の作品をお返しする際に
簡単な講評をしてお渡しするのだが、その際、そのお子さんのお母さんが
「子どもが毎回行くの楽しみにしていました」とおっしゃって
その脇に、ちょっとだけ表情の和らいだお子さんが、恥ずかしそうに私を見た。
言葉は勿論、表情もあまり動かないお子さんは一定数いるので
そこは、そんなに気にしていないのだが、やはり、楽しんで貰いたいので
もし、楽しんで貰えたのなら、本当に良かった。
アートとしての完成度は下がるが、こういう派手な工作は
12月のパーティーシーズンにはもってこいなので
やはり続けていこうと思う。