相模原の事件が丁寧に検証され始まったようにみえる。
かなり根が深い問題なので、今後どうなるだろう。
差別心というのは、「自分には無い」と、認めない人もいるし、考えたこともない人もいる。
今回の事件で、同調する人がかなりいるらしいことも、不安に思い、懸念した通りだった。
先の都知事選で、「在日特権を許さない市民の会」の前会長が11万票も得たという。
同じような考えを持つ人はこの10倍以上いるだろう。
自分には「差別心は無い」という人はやっかいだ。気がついていないだけのことが多い。
障害を持つ子を親が殺す事件も起きる。
育てるのが大変ということもあるし、先を悲観してということもある。
それだけ社会が障害者の存在を認めていないということの裏返し(根拠?)でもある。
「出生前診断」も難しい問題を提供する。
「優生思想」を扱った新聞のコラムに対し、下記のような反響があったそうだ。
「初めて妊娠した際に出生前診断を勧められ、迷った。混乱した自分を忘れることが
できない」と言う発言は、ご本人には失礼だが、ある意味で救いだ。
自分の中にある差別心に気がつき、正面から対応する最低限の姿勢であるからだ。
私の長男が生まれたとき、軽度の血液型不適合があり、黄疸が出て、保育器に入った。
調べてみると、稀に「知的障害」が伴う、と書いてあり、動揺した経験がある。
若い頃、手話通訳試験にあたり、自身の差別的対応の経験を提出論文に書いた。
微妙な思い出であり、未だに抱えている問題でもある。