【雲南地域】森林・林業のお知らせ

(島根県東部農林水産振興センター雲南事務所 林業部が伝える情報ブログ)

育苗研修が開催されました

2016年05月19日 | 林業研修/講習会

4月19日(火)、松江市宍道町の島根県立緑化センターで育苗研修が開催されました。

この研修は県内の苗木生産者、林業普及関係職員を対象に開催され、年間の育苗スケジュールの内、苗畑づくり・播種(種まき)・苗畑管理について、それぞれの行程を実際に体験しながら、重要なポイントの指導を受けました。

苗木生産にあたっては、地形・土壌・気象や生産者の労務の状況などが現場ごとに異なるため、必ずしもマニュアルどおりに実施出来るわけではありません。
それぞれの行程を何のために行っているのか、重要なポイントは何かを知り、現場の状況に合わせて最適な方法を選択することが重要です。

 

 

・種子の消毒(病気の予防)  ※写真は粉衣法

  洗濯機で脱水すると水気がとれ、作業がしやすくなります

 

・床固め

  床の固さは指で押すとへこむ程度です

 

・播種(種まき)

  種子の重なりやムラが発生しないよう注意します

  あらかじめ種子を少し残しておき、種子が少ない箇所にまきます

 

 ・覆土 

  土も消毒してからまきます

  覆土の厚さは種子の厚さの2~3倍程度です

  散水後、表に出ている種子がないか確認します

 

・敷きわらづくり

  使用するわらは病気の発生を防ぐため、

  前年収穫されたもの(古くないもの)を使用します

  わらがなければ寒冷紗などでも代用可能です

 

・敷きわら(乾燥防止)

  わらを除去する際に一緒に幼苗を引き抜かないよう、

  穂先が中央を向くように並べます

 

・敷きわら

  風でわらが飛ばないようにビニールひも等で押さえます 

 

・ 寒冷紗(鳥による食害、風害の防止、日よけ)

  小鳥が侵入しないよう隙間なく設置します。

  梅雨(湿度が高い)時期や病気が発生した際など、

  必要に応じて取り除くなど管理が必要です。

 


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