4月19日(火)、松江市宍道町の島根県立緑化センターで育苗研修が開催されました。
この研修は県内の苗木生産者、林業普及関係職員を対象に開催され、年間の育苗スケジュールの内、苗畑づくり・播種(種まき)・苗畑管理について、それぞれの行程を実際に体験しながら、重要なポイントの指導を受けました。
苗木生産にあたっては、地形・土壌・気象や生産者の労務の状況などが現場ごとに異なるため、必ずしもマニュアルどおりに実施出来るわけではありません。
それぞれの行程を何のために行っているのか、重要なポイントは何かを知り、現場の状況に合わせて最適な方法を選択することが重要です。
・種子の消毒(病気の予防) ※写真は粉衣法
洗濯機で脱水すると水気がとれ、作業がしやすくなります
・床固め
床の固さは指で押すとへこむ程度です
・播種(種まき)
種子の重なりやムラが発生しないよう注意します
あらかじめ種子を少し残しておき、種子が少ない箇所にまきます
・覆土
土も消毒してからまきます
覆土の厚さは種子の厚さの2~3倍程度です
散水後、表に出ている種子がないか確認します
・敷きわらづくり
使用するわらは病気の発生を防ぐため、
前年収穫されたもの(古くないもの)を使用します
わらがなければ寒冷紗などでも代用可能です
・敷きわら(乾燥防止)
わらを除去する際に一緒に幼苗を引き抜かないよう、
穂先が中央を向くように並べます
・敷きわら
風でわらが飛ばないようにビニールひも等で押さえます
・ 寒冷紗(鳥による食害、風害の防止、日よけ)
小鳥が侵入しないよう隙間なく設置します。
梅雨(湿度が高い)時期や病気が発生した際など、
必要に応じて取り除くなど管理が必要です。