遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
いずれの年よりか、片雲の風に誘われ漂泊の思いやまず
我、前だけを見据え最期まで走らむ

晩秋の月山に登る(前編)

2024年11月04日 | 山旅

10月31日(木)

 

▲ 姥沢駐車場を朝7時半に出発。気温は6.5度C.

他に1台クルマが。もう出発しているようだ。

天気は今曇っているが、8時から晴れになる予報だ。

 

▲ 登山道を歩き始める。

時折、晴れ間が一瞬でる。

 

 

▲ 山肌が見えてきた。

 

 

▲ なんかの芽が、来年の春を待つ。

 

 

▲ 草紅葉(くさもみじ)が 晩秋を彩る。

 

 

▲ しばらくは割合平坦な山道が続く。

 

 

▲ 向こうから、早くも下りてくる方と出会う。9:22

山頂神社では風がめちゃ強くて、寒かったと。何も見えなかったそうだ。

 

▲ 分岐点・牛首まで上がってきた。9:31

右折していく。

ここからは、岩混じりの坂、そして急坂になる。

さらに二組のソロ男性が下りてきた。ともに、上は風が強いとのこと。

 

▲ こんな感じで。10:10

ところどころで、岩っぱらになるが、赤矢印に従って登っていく。

手袋をしていないので、指先がえらく冷たくなってきた。

 

▲ 20代と思しき男女には、先に行ってもらった。10:24

出発してから3時間たったが、晴れるどころか、常時ガス・濃霧状態になってきた。

 

▲ 前方には、首の高さまである細い道。

あれっ? 以前こんな道を通ったかな? 

と思いつつも通り抜けると、また幅のある山道に出た。

この道は、今度下山する時に見つけられるだろうか??

不安になってくる。

▲ 濃霧の中で、こんな小さい社が左手に出てきた。

後で調べると、鍛冶稲荷神社

この社の前を過ぎて右横をまた登っていく。

前方は、いや四方が濃霧に包まれて、周囲数メートルしか視界が効かない。

 

 

▲ うむむ、こんな状態で上に登り続けるのは、ヤバイんじゃないの。

 

 

▲ 頂上への台地へは、距離的にはまもなくだろうが。

頂上台地に出ても、こんなガス状態では、何も見えないし、無駄なのでは。(何度か登っている)

 

YAMAP・GPSで現在地の確認。11:04

 

現在地(水色丸印)は標高1935m、頂上の1984mまでは、あと50mほど上がるだけ。距離的には500mほど。

普通に歩けば、あと1時間以内には頂上神社へ到着するだろう。

 

 

▲ 当初計画地図からは、現在地は赤丸印。

 

問題は、このガスだ。なんでガスが晴れないのだ。

 

 

▲ 天気予報は、もう晴れのはずだが。もう一つの予報会社でも、同じ晴れ。

現在地の緯度経度では「晴れ」だが、山では違う。下界では晴れているのだろうが、山の上に行くと天気は違う。昨夜は雨が降っていたから、山肌が湿気を帯びて、気温の上昇とともに発生する上昇気流。それが月山にだけ雲を作っているのだろう。頂上台地では風が強いし、万一雨でも降ってきて、道にでも迷って逡巡行動をしていると低体温症リスクが高くなる。晴れていれば、道に迷ってもGPSを持っているから、なんとか戻れるが。この濃霧状況がいつまで続くのか、全く不明。この状況下では・・

止めた。ヤメダ。

Uターン!

▲ 下ることに。

あの細い道はどこに行ったのか、帰りは結局通らなかった(なんのこっちゃ?)

 

▲ 下っていくにつれ、視界が少し開けてくる。12:03

 

 

▲ 視界が開けてきた。12:04

 

 

ワイドで

▲ うん、見えてきた。

 

牛首まで戻ってきた。

もう12時を過ぎているし、ここで昼メシにしよう。

岩の上に座って

▲ 朝の出発前に作ってきたホットサンドで。

昨日、助六寿司を買ってくるのを忘れたので。登山用ウオッチに切り替えるのも忘れて普通の腕時計で登ってきたし。だいぶ痴呆がかってきたな(笑)。

 

ま、ここまで登ってこれたことに

▲ カンパ~イ だ。

 

 

▲ うん、いい具合にガスが上がってきたし。(月山頂上方向はまだ雲の中)

 

左手方向を見渡すと・・

アレは・・

▲ 駐車場とリフト頂上ではないかな

 

一気にズームして

▲ 朝出発した、姥沢駐車場だ。

人が一人歩いてる(笑)。

 

▲ して、リフト頂上。

 

5kmほど先の地点だが、軽いコンデジなのに、良く撮れている。

 

 

▲ 行程の目視確認する。

あの左端の駐車場から山肌をトラバースするかたちで、現在地の牛首まで来てさらに登りをこころみた。Uターン。

これからは、この牛首を右手に進んで姥が岳に登って、そこからリフト頂上まで右手から下りて、元のトラバース道で駐車場に戻ろう。(当初計画変更)

 

 

▲ 牛首での休憩後、右手の石畳坂を上っていく。13:06

とりあえず目指すは姥ヶ岳

 

 

▲ 少し石畳を登って、後ろを振り返って見ると。

月山の上部の雲も大分取れた。

まだ頂上は少し雲がかかっているが。13:08

 

 

▲ 前方に金姥(かなうば)分岐点が。

右に折れれば湯殿山神社へ下っていく。2023年に通ったルートだ。あの時は山形の女性たちが親切だった。

上に登れば、姥ヶ岳へ。昔、初めて月山に登った時のルートだ。

 

月山山麓には、(うば)の付く地名が多い。なんで?

楢山節考に出て来る棄老文化と関係あるだろう。月山に捨てられる・・。

現代は?

 

▲ で、金姥の分岐に

上に登っていく。

 

▲ だいぶ上がってきて、後ろをまた振り向くと

頂上はまだ雲がかかっているが

 

 

▲ 雲が取れた!!

今あそこに居たら・・と思うが。それは無理なこと。

 

左端に、目視でもかすかに見えるので、ズームアップすると

▲ さらにズームして

 

 

▲ あの芭蕉先生も訪れた、月山神社だ。

キミ有難く、拝見したまえ。(冬季閉鎖中だが)

 

 

▲ ワイドで。

 

 

▲ イエ~イ !! 13:56

がっちゃん!! 今度は来夏ね!!

 

 

 

▲ 姥ケ岳山頂 1670m トーチャコ。

月山頂上1984m と比べれば200mほど足らないが。しょうがない(笑)。

老いて 足りるを知る。(旅人)

 

姥ヶ岳山頂からは振り返れば、月山頂上と同じように、日本海側の山並みそして日本海が見える。

▲ ではワイドで。

 

 

▲ 酒田等の日本海が右端に見える・・と思ったが、よくわからんのう。(笑)

 

 

では、下るとしよう。

▲ 下方にリフト上駅が見えてきた。

 

To be continued....