遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
いずれの年よりか、片雲の風に誘われ漂泊の思いやまず
我、前だけを見据え最期まで走らむ

栃木の 岩船山~晃石山~大平山を歩く

2025年02月11日 | 山旅

 

2月4日(火)

 

▲ 東北道・佐野SA(下り)での朝

奥のスタバの上に見えるのは、花の山の三毳山(みかもやま)だ。

 

 

▲ 朝食

トマトスープとピッザ で簡単なものに。

 

岩舟JCTを下りて、岩舟駅へ向かう地道は通勤ラッシュで混んでいた。

 

▲ JR両毛線・岩舟駅前の有料駐車場に停める。@500円/日

 

駅前から5分ほど歩けば

 

▲ 登山口へ

向こうに見える岩山が、岩船山の左端だ。

 

 

▲ ここから600階段をひたすら登って、山頂のお寺へ。

 

途中で道の右にそれて

▲ 開けた広場に出て、岩船山の迫力ある岩壁を間近に見る。

ここは、かって「岩舟石」という石の採掘場であったことから、このような削られた山肌になったらしい。

 

 

▲ さらに上がって、左手にそれれば、岩船山の左端が、その向こうに関東平野が見える。

 

 

▲ 階段を登り切った展望台で、関東平野が続くのが。

上の台地状のところに岩船山 高勝寺が有る。

 

 

▲ 境内にある三重塔。

江戸時代に建てられた宝塔で、栃木県の重要文化財に指定されているとか。

岩船山の山頂(最高点173m)はこの三重塔横の階段を登った先にある。

最高点に一応登って(何も無いW)

 

▲ 本堂のほうを回るように下りてきた。

 

そしてさらに下る。

▲ 仁王門

県内随一の大きさを誇るのだとか。

 

参道を挟んで、高台へ登っていくと

▲ 賽の河原堂

この裏手は盛り土になっていて、その上に乗ってみると

 

 

▲ あらら、関東平野がまた見通せるところに

 

 

しかし下に目を遣ると

▲ 足元に気を付けないと・・

もうこの赤線の下は、断崖絶壁のてっぺんだった。

普通、賽の河原の裏手まで探りにくる人はいないから、柵も何も無いよ。はい、落ちるだけ。

 

高勝寺を後にして、裏参道をぐねぐねと下っていく。

 

▲ 離れ島のように突き出た奇怪な岩山

ここが岩船山の右端になる。

登れるのかどうかは分からないが、ボクが試みることはナイ。

 

完全に下りて、平地から眺める岩船山。

▲ 横に長くて平らな山容、確かにこれは岩の船だ。

縁起的には、鳥取県大山の僧が775年にこの山で生き仏に出会って開山した。民俗学的には、高い岩肌の山には霊魂が集まり死ぬと霊はこの山へ昇るという信仰があった。

 

▲ もう少し全容を入れよう。

異質の低山、岩船山。

バイバイね。次は魂で来るのかな W.

 

岩船山から晃石山まで稜線たどりでいくルートもあるが、寄るところがあるので、いったん平地に下りて

 

▲ 林道を進んでいく。

 

 

▲ 右手には、関東平野。

あの山は、富士山ではなくて、筑波山だ。

 

だいぶテクテク歩いたのちに、

▲ この花木が林道ぞいに出てきた。

 

 

▲ 「あら、旅人さん、また私に会いにきたの?」

 

 

ほどなく

▲ 東国花の寺 清水寺(せいすいじ)に到着

この時期に咲くロウバイを観に来たのだ。

 

▲ 本堂への階段を昇っていく

両脇には、ロウバイ。

残念ながら、ピークは過ぎているようだが。

 

▲ 階段中途には、十三仏尊像が並ぶ。

 

 

 

▲ 本堂

もう、1時近くになっていて昼食の頃合いだが、ここで食事をするのは具合悪かろうと

 

 

▲ 下へ再度降りて

 

 

駐車場前の斜面には

▲ 水仙の群生が

 

 

▲ よしよし、お前達も綺麗だ。

 

 

 

▲ ここで、ランチ。

昨日コンビニで調達したオニギリは、水分を失ったコメ粒がぽろぽろこぼれ落ちた。

 

それでも腹は満たして、エネルギーチャージ、OK。

▲ 本堂の右手裏に、晃石山への山道がある。

ここから、ようやく登山っぽい道を登って行くことになる。

 

▲ やるぞー、いえーい!!

 

誰にも逢わない山道を登り続けて

▲ 晃石神社に

 

そそくさと、裏に周り更に昇る。

 

▲ 社(やしろ)が置かれた晃石山(てるいしやま)頂上に到着。14:30

 

山自体が信仰の対象だから、登山者が喜ぶW頂上標柱など無い。代わりに

 

▲ 「晃石山」419m の小さな標識がある。

 

中央の少し冠雪した山は・・

 

▲ 男体山 2486m

ほぼ直登になる山だったな。

 

まもなく3時になる。シャカシャカ歩かねば。大平山を目指して。

 

▲ 分岐点

富士浅間神社は大平山頂上にある。先ずそこへ。そのあとは大平山神社へ下る。

この昇りはちと急坂だったが・・まあ過去体験からいえばたいしたことないW。

 

 

▲ 富士浅間神社に 

この浅間神社は富士山本体(妹姫)に連なるもの。

この神社の裏手の、少しだけ高くなったスポットに

 

▲ 大平山頂上地点 341m 15:30

 

さあ、あと残すは大平山神社だけだ。標高もずっと下り続けるだけ。

奥社をちらっとだけ見てここに。

 

▲ 大平山神社に 15:45

 

 

▲ 本格的な神社だ。

もう4時近いので、参拝者は誰もいなかったが。

 

さあ、とっとと下りよう。

 

▲ 長い石段を下りていく

 

山道に入って、いてもクマちゃん出てこないで・・

▲ 大中寺を過ぎる

 

大平山神社のあとのグネグネルートは、地図では分かりにくいだろうな。YAMAPGPSで細かく確認しながら、下りてきた。

▲ 平地に下りた。16:28

晃石山、大平山よ、ありがとうね。何に対しての感謝か分からないが、とにかく、ありがとう。

 

田んぼの真ん中の車道をドンドン歩いて、大平下駅に行かねば。

 

▲ JR両毛線・大平下駅には16:55 に着いた。

ここから、隣の岩舟駅に電車で戻るのだ。クルマ山行を旨とするボクが、電車等の交通機関を使うのは極めて珍しいが、ここから岩舟駅まで歩くのは・・無理だ。真っ暗になるW

 

▲ 予定時刻どおり17:02の電車が来た。

数分で、190円で

 

▲ 岩舟駅前に戻った。17:08

 

ここから、先ずは温泉直行だ。帰宅ラッシュで道は混雑。

 

▲ 日帰り温泉「やすらぎの湯」に 18:21

ここは、昨年に栃木紀行をやった時に利用した。

よーく、炭酸温泉で脚をマッサージして。

 

 

 

▲ 今回も館内で、夕食を。

もちろん、佐野ラーメンと栃木ギョーザだ ♬。

 

お風呂の後は、近くの道の駅どまんなかたぬま へお泊りに。これも昨年と同じで。

 

ピークは左から、大船山、晃石山、大平山の頂上を示している。

標高差はともかく、十分歩いたね。

 

3D画像では

 

典型的な低山の縦走だな。電車も今回初めて(多分)組み込んで、より機動的な山行になった・・と自画自賛。

 

まだ終わらないよ(笑)。【続く】